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✔ ブラジル発の超注目フィンテック「Nubank」について調べている方
✔ Nubankのビジネスモデルや今後の展開が知りたい方
2018年、その評価額が10億米ドルを超えブラジルで3番目のユニコーン企業となったNubankですが、その実態はどうなのでしょうか。
ブラジルフィンテックの象徴とも言えるNubankは、現地でどのような人達に使われているのか調べてみました。
- Nubankは、店舗を持たず100%オンラインで行われる金融サービス
- Nubankがターゲットとするのは、収入面などの問題から銀行で口座を作れない層
- Nubankが一般公表されてからの5年間でカード利用者を800万人まで増やした
- Nubankは創業から5年間で5億ドル超えの資金調達を行なっている
Nubank(ヌーバンク)とは
Nubankは、店舗を持たず100%オンラインで行われる金融サービスです。
利用者は、Nubankの発行するカードをクレジットカード・デビットカードとして使うことができるだけでなく、アプリを使って銀行への送金や水道・電話料金を支払うこともできます。
NuBankの会社概要
Nubankは2013年に創設者のDavidVélez (デヴィット・ヴェレス)と共同創設者のCristina Junqueira、Ed Wibleの三人によって設立されました。
それから、2014年にNubankカードが一般公表され、2018年にはTencentから9000万ドルの資金を調達し、ユニコーン企業に選ばれました。
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Nubankの拠点はサンパウロですが、エンジニアリングチームはベルリンに事務所を持っています。
また、従業員の平均年齢は26歳と若く、Nubank幹部には数学者、物理学者、生物学者、エンジニア、ジャーナリストそして音楽家さえいると公式サイトで発表しています。
NuBankの創業者
Nubankの創業者であるDavid Velez(デヴィット・ヴェレス)は、シリコンバレーのベンチャーキャピタル最大手であるセコイアキャピタルのパートナーでした。
彼はブラジルでのスタートアップへの投資を検討していたところ、ブラジル市場のスタートアップへのポテンシャルが大きい一方で有力なスタートアップが存在していなかったことに気付きました。
これがきっかけとなりNubankはDavid Velezによって立ち上げられました。
Nubankがターゲットにする「銀行口座を持たない」人たち
Nubankがターゲットとするのは、収入面などの問題から銀行で口座を作れない人々の層です。
ブラジルでは口座を作れない層が多く存在し、不便な現金でのやり取りが一般的でした。そこで、創業者は口座を持てない層でも携帯電話・スマホの普及は日本並みに高いことに目をつけ、これまで口座を開けなかった層へオンラインでの金融サービスを開始しました。
Nubankのユーザー数
Nubankはこれまでに800万枚のNubankのカードを発行し同社のオンライン銀行サービスは250万人以上に利用されています。Nubankが一般公表されてからの5年間でカード利用者を800万人まで増やしています。
現地でその便利さを認められているということですね。
Nubank(ヌーバンク)の特徴
2013年の設立から着々と人気を集めているNubankは、どのような特徴が人々に評価されているのでしょうか。これを読めばどうしてNubankがブラジルで成功しているのか分かります。
特徴1:Nubankは100%オンライン
日本で現金をお財布に入れて持ち運ぶことはとても簡単にできますが、治安に問題のあるブラジルで現金を持ち歩くことは盗難のリスクも大きく危険です。
Nubankでは全ての取引を100%オンライン上で行いお金を安全かつ簡単に管理することを目標としています。今後Nubankの普及が進めば現金を持ち運ぶ機会が減り、盗難リスクも抑えられ治安の向上にも繋がります。
特徴2:金利を3分の1程度に抑える
ブラジルではカード使用料を分割で支払い、月々の支払いは安く抑え消費を最大化するのが主流となっています。
しかし、分割されたカード使用料の金利は年間約400%にもなります。これでは未払い等のデフォルトが多発し負の連鎖が起きてしまいます。そこで、Nubankは金利を1/3におさえ利用者にとって使いやすいサービスを提供しています。
それでも金利は年間で100%を超えます。日本で分割払いをする場合の平均的な年利は15%ですので、1/3に減らしたとはいえ日本よりもはるかに高い金利だと言えます。
特徴3:創業から5年間で合計US$500M超の調達
Nubankは2014年にアメリカの有名企業Tiger Global Management、Founders Fundから数十億円の投資を受け、更に2016年4月にはゴールドマンサックスからDebtでの調達をしています。
また、2017年8月にはソフトバンクに買収されたことで有名になったFortressがUS$150Mで出資をしています。
創業から5年間で5億ドル超えの資金調達を行なっていることからも、BtoC(一般人向けのビジネス)という難しい投資を成功させる力があるとわかります。
Nubank(ヌーバンク)のビジネスモデル
Nubankは2通りの方法で利益を得ています。
1つは利用者がカードを使った店舗からMastercardを通して手数料を受け取ることで、もう1つは分割払いをした時の利子によって利益を出しています。
- NuBankのカード利用時の決済手数料(Mastercardとのシェア)
- NuBank利用者の分割支払い時の利子
今後の展開
- Nubankは、店舗を持たず100%オンラインで行われる金融サービス
- Nubankがターゲットとするのは、収入面などの問題から銀行で口座を作れない層
- Nubankが一般公表されてからの5年間でカード利用者を800万人まで増やした
- Nubankは創業から5年間で5億ドル超えの資金調達を行なっている
今、ブラジルでのフィンテックは大注目の事業になりつつあります。
金融事業は地理的な距離の影響が低いビシネスであるため、日本企業の現地参入の動きにも注目していきたいところです。
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