仮想通貨のリスク

暗号資産(仮想通貨)取引所の安全性を徹底比較!通貨を安全に保管できるのはどこ?

この記事を読んでほしい人
✔ 暗号資産(仮想通貨)取引所の安全性が気になる方
✔ 暗号資産(仮想通貨)を安全に保管したいと考えている方
✔ 安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所が知りたい方

暗号資産(仮想通貨)や取引所の安全性って大丈夫なのかな・・」、これまで国内外問わず何度かハッキング事件が起きている暗号資産(仮想通貨)業界に、不安を感じている方もいるかと思います。

確かにハッキング事件が起きたことは事実です。しかし、暗号資産(仮想通貨)の安全性については大きく変わっていませんし、取引所も都度対策を施しています。

そこで今回は暗号資産(仮想通貨)や、暗号資産(仮想通貨)取引所の安全性について解説していきます。

この記事の要約
  • 暗号資産(仮想通貨)自体はブロックチェーンを実装しているので安全性なものといえる
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所でハッキング事件が起き、セキュリティ体制の強化と見直しが図られた
  • 金融庁から認可を受け、2段階認証、コールドウォレット、SMS認証、マルチシグなどのセキュリティ対策が行われている取引所が安全性が高い
  • 安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所は「Coincheck」「ビットバンク」「GMOコイン」

そもそも暗号資産(仮想通貨)自体は安全なもの?

そもそも暗号資産(仮想通貨)自体は、安全性なものといえるでしょう。主な理由はブロックチェーンを実装している点です。

ブロックチェーンとは非中央管理方式のシステムのことで、管理者不在の状態で取引や処理を行うことができます。

そして、ブロックチェーンは秘密鍵などを用いて、各処理のセキュリティ性を保っています。また、チェーンのようにデータが連なっていることで、取引履歴も残り不正な動きを検知できる仕組みとなっています。

暗号資産(仮想通貨)業界で過去に起きた大きな事件

暗号資産(仮想通貨)自体は安全性の高いものですが、取引所では過去に何度か事件も起きています

そこで、ここでは国内のハッキング事件を2つご紹介します。

事件1 コインチェック

過去に起きた大きな事件1つ目は、コインチェックへのハッキングです。

具体的には、2018年1月26日に事件が発生し、暗号資産(仮想通貨)ネムが約580億円分流出・盗難されました。

コインチェックは即日ハッキングを見つけ、すぐさま全サービスを一時停止。更に会見を開き、ハッキングの事象と暗号資産(仮想通貨)流出について説明を行います。

その後はユーザーへ補償対応を行ったり、流出した通貨の行方を調べたりなど信頼回復へ様々な対応を実施しました。

2019年7月時点では通常営業しています。(レバレッジ取引は一時停止中)

事件2 ビットポイント

過去に起きた大きな事件2つ目は、ビットポイントに対するハッキングです。

こちらは2019年7月11日から12日に発生した事件で、合計35億円相当の暗号資産(仮想通貨)が流出しました。

また、金融庁が6月28日に業務改善命令の解除を行った直後ということもあり、暗号資産(仮想通貨)市場にも一時的に影響を与えました。

2019年7月25日時点でも詳細は調査中ですが、現在判明していることは顧客資産約25億円、企業側の資産約10億円を盗難されたということです。

事件を受けて変わった暗号資産(仮想通貨)セキュリティ

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所は、いくつかのハッキング事件を受けてセキュリティ体制の強化と見直しを図っています。

また、金融庁からの業務改善命令もありセキュリティ対策については、国内の認可済み取引所は全て基準を満たしているのが特徴です。

主なセキュリティ対策については、次の項目でご紹介します。

安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所の特徴5つ

具体的なセキュリティ対策と、安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所の特徴を5つに分けてご紹介していきます。

特徴1 企業側の資産管理体制と認可済み

そもそも認可済み暗号資産(仮想通貨)取引所以外は、利用しないようにしましょう

国内で暗号資産(仮想通貨)交換業を行うためには、金融庁から認可を受けなければいけません。

しかし、中には無認可取引所もあり、内部の状況を審査されていないケースや審査落ちとなっているケースばかりのため、極めて危険です。

また、認可済み暗号資産(仮想通貨)取引所の中でも、資産管理体制が明確になっている所が安全性の高い取引所といえるでしょう。

たとえば、顧客の暗号資産(仮想通貨)資産と企業側の資産を混同していないなど、管理方法を厳しくしている取引所のことです。

特徴2 2段階認証

安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所は、2段階認証を導入しています。2段階認証とは、ユーザーのログイン方法を2重にする対策のことです。

通常のアカウント登録を行った後に、電話番号などによる認証手続きを行うことで、2回ログイン手続きを行えるような設定にします。

2段階認証にすることで仮に不正ログインされたとしても、もう1つのログイン手続きをクリアしなければ、ログインできない仕様にできるのが特徴です。

特徴3 コールドウォレット

コールドウォレットと呼ばれる資産管理を行っている暗号資産(仮想通貨)取引所も、安全性に力を入れている企業といえるでしょう。

そしてコールドウォレットとは、暗号資産(仮想通貨)を保管するウォレットをオフライン環境下で管理する方法です。

ハッキングは基本的にインターネット経由で行われるので、オフラインで暗号資産(仮想通貨)を保管するだけでも、安全性を高めることができます。

特徴4 SMS認証

SMS認証とは、取引所がユーザーの電話番号を基にショートメッセージを送り、そのメッセージから認証手続きや番号を確認させます。

また、SMS認証も安全性を高めるために必要な施策で、不正ログインなどの対策になるのが特徴です。

暗号資産(仮想通貨)取引所の場合は、SMS認証にて送られた番号やコードを取引所のログイン画面に入力して、ログインする方法を構築しています。

特徴5 マルチシグ

マルチシグとは、暗号資産(仮想通貨)の承認手続きの際に、複数の秘密鍵を用いることで第三者からの不正取引を防ぐ技術です。

マルチシグも多くの暗号資産(仮想通貨)取引所で導入しているセキュリティ対策。

ただし、秘密鍵が盗難されてしまうと突破されてしまうため、暗号資産(仮想通貨)取引所のパスワード管理がポイントになります。

安全性の高い国内暗号資産(仮想通貨)取引所ランキング

ここからは安全性の高い、国内暗号資産(仮想通貨)取引所をランキング形式でご紹介していきます。

Coincheck(コインチェック)

安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所1位は、コインチェック取引所です。一見すると2018年1月に起きたハッキング事件で、イメージが下がっているのではないでしょうか。

確かに事件当時は、セキュリティ対策が甘かったでしょう。しかし、金融庁からの業務改善命令や、顧客への補償などを乗り越えセキュリティ対策を改めて実装しました。

マルチシグや2段階など数多くのセキュリティ対策を施していて、2019年7月25日時点で新たなハッキング事件は起きていません。

取引ツールはシンプルで初心者にもやさしいですよ。

ビットバンク(bitbank)

安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所2位は、ビットバンク取引所です。ビットバンク取引所は、これまで1度もハッキング被害に遭っていません。

また、複数のセキュリティ対策を以前から施しているなど、出来る限りの対応を行っている点が信頼性に繋がっているといえるでしょう。

販売所はなく取引所専業で、上級者向けのツールを用意しているのも大きな特徴です。

既に暗号資産(仮想通貨)の経験がある方は、ビットバンクで新規口座開設をしてみてはいかがでしょうか。

GMOコイン

安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所3位は、GMOコインです。GMOコインもハッキング被害の経験はなく、2019年7月25日時点でも通常営業しています。

セキュリティ対策は顧客資産の分別管理をはじめ、コールドウォレットやマルチシグなど、複数の施策を実行しているのが特徴です。

また、24時間365日監視をしているので、システムへの不正攻撃などは深夜であろうとチェックしています。

元々販売所でしたが取引所サービスを提供開始しているので、どちらの目的でも利用メリットはありますよ。

暗号資産(仮想通貨)取引を安全に行うための注意点

暗号資産(仮想通貨)取引を行う上で、何に気を付けるべきか3点ご紹介していきます。

1 分散取引を行う

暗号資産(仮想通貨)取引を行う時は、複数の取引所で分散取引するのがおすすめです。どんなにセキュリティ対策を行っている取引所でも、いつハッキング被害に遭うか分かりません。

最近では業務改善命令の提出を解除となったビットポイントが、総額35億円相当の流出被害に遭っていて、安全性の高い取引所でも100%安全ではないことが分かるでしょう。

個人ができる対策としては、ハッキングによる営業停止や被害も想定して、複数の取引所で取引しておくことをおすすめします。

複数の取引所で取引していれば、1つの取引所で被害が発生しても、迅速にカバーできますし取引を継続可能です。

2 取引所に資産を放置しない

暗号資産(仮想通貨)取引を行っていると、資産管理や送金に慣れが生じて取引所に全て預けている方もいるかと思います。しかし、暗号資産(仮想通貨)取引所に、投資資金を全て預けるのはハイリスクですので避けましょう。

対策としては、暗号資産(仮想通貨)取引に使用する資金だけを取引所に送金し、取引が完了したらすぐマイウォレットなどに出金するのがおすすめです。

取引に使用する資金だけを送金しておけば、仮に取引所経由で盗難被害に遭っても全額損失は防ぐことができます。

3 ハードウェアタイプのマイウォレットを必ず持つ

暗号資産(仮想通貨)取引を始める前に、ハードウェアウォレットを用意しておきましょう。

ウォレットには種類があり、

  • オンライン上で管理するソフトウォレット
  • USBサイズの端末に暗号資産(仮想通貨)を保管するハードウェアウォレット

など様々。

そしてハードウェアウォレットやペーパーウォレットは、他のウォレットよりも安全性が高いため、基本的に前述の2種類へ投資資金を保管しておきましょう。

たとえば暗号資産(仮想通貨)取引に使用する資金は、ソフトウェアウォレットや暗号資産(仮想通貨)取引所に預け、長期的に使用しない資産はウォレットに保管するなど複数使用がおすすめ。

ソフトウェアウォレットで利便性を維持しつつ、ハードウェアウォレットで安全性を高めましょう。

暗号資産(仮想通貨)は安全に取引できる!

 

この記事のまとめ
  • 暗号資産(仮想通貨)自体はブロックチェーンを実装しているので安全性なものといえる
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所でハッキング事件が起き、セキュリティ体制の強化と見直しが図られた
  • 金融庁から認可を受け、2段階認証、コールドウォレット、SMS認証、マルチシグなどのセキュリティ対策が行われている取引所が安全性が高い
  • 安全性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所は「Coincheck」「ビットバンク」「GMOコイン」

暗号資産(仮想通貨)の安全性については、各暗号資産(仮想通貨)取引所が日々セキュリティ対策や監視を行っているため、高い状態といえるでしょう。

また、コインチェックなど暗号資産(仮想通貨)取引所に対するハッキング事件後は、金融庁などが動きセキュリティ対策強化の監視やチェックも行っています

更に暗号資産(仮想通貨)自体の安全性は高く、秘密鍵を突破されるケースは国内で見当たりません。

暗号資産(仮想通貨)の安全性が不安な方は正しくリスクに対処するため、今回ご紹介した基本も押さえながら冷静に口座開設や取引を始めてみてはいかがでしょうか。

仮想通貨のリスク
この記事のライター
HAKUU(ハク)のライター名で、ホームページの運営サポートを経て、暗号資産のライターとして活動。暗号資産の積み立てを2020年より開始し、順調に堅実な資産運用を行っている。
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