✔ 暗号資産(仮想通貨)取引を始める方
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「暗号資産(仮想通貨)取引所の画面にMaker(メイカー)とTaker(テイカー)ってあるけど、これって何・・」、このように暗号資産(仮想通貨)取引で出てくるMaker(メイカー)とTaker(テイカー)について、何か分からず悩んでいないでしょうか。
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)は、注文に関する用語ですが決して難しい話ではありません。
今回は暗号資産(仮想通貨)取引を始める方に向けて、Maker(メイカー)とTaker(テイカー)の意味をはじめ、手数料や販売所との違いについてもお伝えしていきます。
- Maker(メイカー)とTaker(テイカー)は、取引所形式で注文するの用語
- Makerとは、板に記載されていない価格で新規注文する方法
- Takerとは、板に記載されてる既存価格で新規発注する指値注文
- 手数料率は、一般的にMakerの方が安い設定になっている
Maker(メイカー)Taker(テイカー)とは?
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)とは、取引所で注文を行う時に新規・既存の価格どちらで発注するか決める時に使用します。
そしてMaker(メイカー)とTaker(テイカー)は、手数料が異なるのも大きな特徴です。こちらについては、後半で詳しくご紹介します。
Maker(メイカー)
Maker(メイカー)とは、板(多数のユーザーが発注している価格や数量の一覧表)に記載されていない価格で新規注文する方法のことです。
また、Maker(メイカー)は暗号資産(仮想通貨)取引所の取引所形式で、指値注文する時に使用します。
たとえば上の画像のような価格で、買い注文が入っているとします。
例)現在価格1BTC=100円
板 |
---|
100 |
99 |
98 |
95 |
90 |
この時に板にない価格(誰も発注していない価格)を、新規発注することをMaker(メイカー)と呼びます。上記の例から考えた場合は、94円や92円、97円などの指値注文です。
Taker(テイカー)
Taker(テイカー)とは、板に記載されてる既存価格で新規発注する指値注文のことを指します。
たとえば以下のような価格で、買い注文が入っているとします。
例)現在価格1BTC=100円
板 |
---|
100 |
99 |
98 |
95 |
90 |
具体的には、既に発注されている価格、100円や99円、98円などを指値注文する時にTaker(テイカー)と呼ぶということです。
取引所と販売所の手数料
勘違いしやすいポイントですが、Maker(メイカー)とTaker(テイカー)は暗号資産(仮想通貨)取引所の「取引所」形式にのみ使う用語です。
取引所形式は、ユーザー同士が新規・決済注文を繰り返している市場で、多数の注文が板という形で表示されています。また、成行注文と指値注文、どちらも選ぶことが可能です。
一方販売所形式は、あくまで暗号資産(仮想通貨)取引所を運営している企業が定めた価格(スプレッド込み)で、売買を行うルールです。そのため成行注文のみですし、板=多数の価格が市場に出ていません。価格は、運営企業が定めた買いと売り価格、各1種類の価格のみです。
maker・takerがいるのは取引所
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)が必要になるのは、指値注文を発注する時です。
指値注文は、自分が指定した任意の価格で発注できます。そして既に発注されている価格で指定した場合はTaker(テイカー)、現時点で市場に無い価格で指定した場合はMaker(メイカー)になります。
ただし、実際の取引では、わざわざMaker(メイカー)とTaker(テイカー)を指定して注文するといった作業はありません。指値注文の段階で、指定した価格によって自動で手数料などが決まります。
販売所と取引所の違いは?
販売所と取引所の違いは、ユーザー同士の取引かユーザーと運営企業間の取引かという点です。
販売所の取引相手は、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営している企業です。
対して取引所の取引相手は、購入者と同じく一般ユーザーです。更に自分が設定した価格と同じ発注をしているユーザーがいれば、取引成立します。
ですので、販売所よりも割安で購入したり、高い価格で売却したりしやすいのが特徴です。
MakerとTakerで手数料が異なる
取引手数料は、基本的にMaker(メイカー)とTaker(テイカー)で異なる傾向です。
そこで、ここからはMaker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料の特徴と、主要取引所の手数料率についてご紹介していきます。
makerの方がtakerよりも手数料が安い
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料率は、Maker(メイカー)の方が安い設定です。
なぜなら運営企業側からすると、Maker(メイカー)で取引してもらった方が市場も広くなり、活発な取引に繋がるからです。
しかし、この考え方は一般的な話ですので、必ずしもMaker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料率が異なるということではありません。あくまで1つの傾向という点も忘れないようにしましょう。
主要取引所のMaker・Takerの手数料を比較
続いては、国内の主要取引所の中から、いくつかMaker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料を比較紹介していきます。
取引所 | Maker(メイカー) | Taker(テイカー) |
---|---|---|
コインチェック | 0% | 0% |
ビットフライヤー | 0.15~0.01% | 0.15~0.01% |
ザイフ | 0% | 0.01%、0.1% |
GMOコイン | -0.01% | 0.05% |
DMM.Bitcoin | 0% | 0% |
ビットフライヤーは、取引金額に応じてMaker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料率が変動しますが、コインチェックなどは無料で提供している違いがあります。
ただし、コインチェックの場合は、取引所形式がビットコインのみです。
そのため、アルトコインを取引所形式で取引したい方は、コインチェックだけでなく他の取引所も利用することをおすすめします。
makerとtakerのまとめ
- Maker(メイカー)とTaker(テイカー)は、取引所形式で注文するの用語
- Makerとは、板に記載されていない価格で新規注文する方法
- Takerとは、板に記載されてる既存価格で新規発注する指値注文
- 手数料率は、一般的にMakerの方が安い設定になっている
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)は、取引所形式で注文する時に関係する用語です。
Maker(メイカー)は板に無い価格で発注した注文で、Taker(テイカー)は板に並んでいる価格から注文することを指します。
そしてMaker(メイカー)とTaker(テイカー)の手数料は、取引所によって異なります。一般的にはMaker(メイカー)の方が安い傾向にあるものの、コインチェックは(取引所形式はビットコインのみ)無料です。
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