仮想通貨の仕組み

ビットコインの半減期は2020年5月!コロナの影響など最新情報を交えて徹底解説

ビットコイン
この記事を読んでほしい人
✔ ビットコインの半減期について知りたい方
✔ 次のビットコインの半減期がいつなのか知りたい方
✔ ビットコインを半減期を狙って利益を得たいという方

ビットコインには、半減期と呼ばれるマイニングの報酬が半分になってしまう期間が発生します。

ビットコインの半減期を迎えると、その後の価格形成に影響が出る事もしばしば。

そこで今回は、ビットコインの半減期とその後の価格推移について解説していきましょう。

この記事の要約
  • ビットコインの半減期は流通量をコントロールするためにある
  • ビットコインの次の半減期は2020年の5月頃になると予想されている
  • 次の半減期は、コロナによる影響を避けられない
  • ビットコインは半減期前に値上がりする可能性が高い

ビットコインの半減期とは?過去の半減期一覧表

ビットコインのマイニングによって得られる報酬が半分になる期間を「半減期」といいます。

この報酬は、2009年にできた当初は50BTCとされていましたが、2012年の半減期により25BTCに半減されました。

直近では、2016年2月に2回目の半減期を迎えて、報酬額は12.5BTCとなっています。

半減期のタイミングマイニング報酬
2009年50BTC
2012年25BTC
2016年12.5BTC
2020年5月(予想)6.25BTC

半減期の基本的な仕組み

半減期の仕組みは、ビットコインそのものと極めて深く関わっています。

ビットコインでは、ビットコインを用いた送金や決済の記録が本当に正しいかを検証・承認して「ブロック」という単位にまとめてつないでいきます。

この検証・承認の過程を「マイニング」、マイニングを行う人を「マイナー」と呼びます。マイナーがいなければ、ビットコインでは送金もできなくなってしまいます。

そこでビットコインはマイニングしてもらえるよう、マイニングに報酬を設けたのです。そしてこの報酬が半減されるタイミングが半減期です。

半減期は流通量をコントロールするためにある

半減期はビットコインの流通量をコントロールするために作られた、ビットコインのプログラム上のルール。

市場に流通するビットコインの需要と供給をコントロールする事で、価格形成を安定化させるための仕組みなのです。

例えば、ビットコインの流通量が急激に増加するような事が起こると、ビットコインが欲しいという人の数より流通している枚数が増えすぎてしまい、ビットコインの価値が下がってしまいます。

ビットコインの価格形成機能が不安定な状態のままだと、ビットコインの存在意義や必要性が脅かされてしまう可能性も。

このような事態を避けるために、「半減期」を設定する事でビットコインの価格維持を図っているのです。

半減期がビットコインに与える影響は2つ

なぜ、ビットコインの半減期は注目されるのでしょうか。ビットコインの半減期が注目される理由について紹介していきます。

半減期前に価格が上昇する傾向がある

ビットコインの半減期が注目される大きな理由の一つとして、半減期前に価格が上昇する傾向があるという点が挙げられます。

半減期後、マイニング報酬が半減され市場に流通する暗号資産(仮想通貨)の量が制限されるため、価格の維持と向上に作用する事が予測されるからです。

マイナーの報酬が半減される

ビットコインは半減期後、マイニング報酬が半減されます。そのため、ビットコインのマイニングを行っているマイナーの報酬が半分になってしまうのです。

マイナー側から見て、ビットコインの半減期が近づくと、多くのビットコインを保有しておくという行動に出る事も考えられます。

過去2回のビットコインの半減期を徹底分析!

ビットコインが世の中に出てくる枚数が少なくなると、供給量が減少することになるので、ビットコインの希少性が高まり、価格が上昇する事が考えられます。

つまり、暗号資産(仮想通貨)の半減期は価格の上昇要因になるというケースがほとんど。

これまで、2012年と2016年に二度、ビットコインの半減期がありました。過去のケースを分析していきましょう。

2012年の半減期では価格に変化なし

2012年、最初に半減期が訪れた際にはビットコインの価格に変化はありませんでした。

これはビットコインがまだ登場して3年ほどしか経っておらず、注目される以前だったためです。

ビットコインの価格に目立った変動が見られるようになるのは、2013年以後のこととなります。

2016年の半減期では価格が急上昇

2016年の2月の半減期では、2015年の10月頃に220ドル程度で推移していましたが、2015年末にかけて約2倍の440ドル程度まで急上昇

半減期である2016年の2月には、一度価格が下押しして370ドル前後まで落ちますが、5月頃には高値を回復しました。

次のビットコインの半減期はいつ?

ビットコインの次の半減期は、2020年の5月頃になると予想されています。

そのため、2019年年末、2020年始頃から半減期に向けて価格が上昇する事も考えられます。これから、ビットコインへの投資を考えている人も狙い目です。

半減期の時期は約4年に1回

これまでの傾向から、半減期の時期は約4年に1回訪れています。しかし厳密に4年に1回と定められているわけではありません。

ビットコインの半減期は21万ブロック生成されるごとに訪れるように設定されています。ビットコインは10分に1度ブロックが生成されるため、計算によって約4年に1回半減期が来るようになっているのです。

Bitcoin Block Reward Halving CountDown』というサイトでは、ビットコインの発行枚数やスピードを見ながら、次の半減期までの日数をカウントダウンしています。半減期が気になる方は確認してみてください。

出典:http://www.bitcoinblockhalf.com/

ビットコインは2020年の半減期では価格上昇しない?

過去の値動きから、半減期は価格が上昇する要因のひとつとして考えられています。しかし実は2020年の半減期では価格が上昇しないとする主張もあります。

ビットコインの半減期への懸念材料を紹介します。

ブロック生産速度が遅延

2020年3月26日、過去最大規模となるビットコインのマイニングの難易度調整が行われました。難易度を大幅に下げ、マイニングをしやすくする調整です。

その前回となる2020年3月10日にも同様にマイニングの難易度調整が行われましたが、このときはそのわずか2日後となる3月12日にビットコインの価格が急落

難易度の変化と収益性の悪化が最悪のタイミングで重なったことでマイナーが離れ、ブロック生成速度が遅延するという悪循環に陥りました。

この悪循環を断ち切るために、大幅な難易度の低下を行うのです。

難易度調整と次の難易度調整の間は、相場の動きによってマイナーの収益性が悪化する可能性を常に秘めています。もし収益性が悪化したタイミングで半減期を迎えると報酬額が減るため、一層マイナーが離れてしまいかねません。

海外メディアは半減期と価格に関係はないと主張

「半減期を迎えると価格が上昇する」というのは、あくまで過去の傾向を当てはめたのみです。海外メディアのひとつAMB CRYPTO紙は、半減期と価格の変化に関係はないという主張をしています。

同紙では、仮に半減期を迎えて価格が上昇したとしても、ブロック報酬が半減したものによるものかは分からないとしています。現在の暗号資産(仮想通貨)市場には多くの機関投資家が多く参入しており、価格の上昇も単なる偶然に過ぎない可能性もあります。

ただ価格予想はまったく悲観的なわけでもありません。AMB CRYPTO紙では半減期後にビットコインの価格はマイニングコストをわずかに上回る程度に上昇すると予想しています。

2020年は過去2回の半減期と状況が異なる

半減期は通常であれば、半減期が来る2-3ヶ月前から相場が準備し始めます。

今回であれば、2020年2-3月がその上昇相場になるタイミングだったのですが、そのタイミングでコロナショックが発生したということになります。コロナショックによって世界各国の株価が大きな値下げを記録するなど、世界経済全体が不況に陥っています。

マイナーや投資家も経済状態が悪かったり、より直接的にコロナウイルスに罹患している可能性があるなど、非常に状況が悪いです。

以前2回の半減期とはまったく状況が異なります。

ただし、ビットコインの供給量が減ることには変わりがないため、単純に遅れて半減期相場がやってくると予想することもできそうです。

つまり、このショックが落ち着いて、株や暗号資産(仮想通貨)に資金が戻ってくるタイミングが上昇のタイミングになるでしょう。

株式の相場が落ち着き始めたときが買い時と考えても遅くない可能性があります。

コロナウイルスがビットコイン半減期に影響する理由3選

先にも触れましたが、2020年5月のビットコイン半減期は昨今世界でまん延するコロナウイルスに大きく影響してしまいます。

具体的になぜコロナウイルスが影響を与えるのかを見ていきましょう。

コロナと半減期でマイナーが赤字へ

先ほどにも触れましたが、コロナウイルスによって世界経済は大幅な不況に陥りました。ビットコイン相場も急落してから伸び悩むなど、やや不安定な状態です。

不安定な状況下でマイニングの難易度調整を誤ると、収益性が一気に悪化し、マイナーが赤字へ転落。マイニングを離れる事態となっています。

そこに更に半減期が重なれば報酬が減ることでダブルパンチとなってしまいます。現在の相場でいつかまたビットコインが上昇するという無邪気な予想は難しいです。

半減期は5月から6月にくる

半減期は21万ブロック生成されるごとに訪れるようになっています。コロナウイルスが流行する以前、従来の生成ペースでは2020年5月に半減期が訪れると言われていました。

しかしコロナウイルスによって世界の経済が停滞し、ブロックの生成ペースも下がる可能性があります。具体的には半減期が少し伸び、6月ごろに訪れるかもしれません。

ただ多少ずれることはあっても、必ず半減期は訪れます。訪れないということはあり得ません。

価格上昇するタイミングが4月以降へ

半減期の訪れによって価格が上昇するのは、半減期が訪れる2~3か月前です。つまり本来であれば、2月~3月ごろには価格が上昇し始めています。

しかし半減期がずれたということは、価格上昇のタイミングも同様にずれます。4月以降に上昇を始める可能性があります。

2020年のビットコインの半減期を徹底予想!前回から価格は30倍?!

では実際に2020年に半減期を迎えると、ビットコインの価格はどうなるのでしょうか。

実は前回の半減期から、ビットコインの価格は一時30倍に達するほど価格を上昇させています。

45,000円→120万円で約30倍の上昇

果たして前回の傾向通り上昇するのか、徹底予想していきます。

半減期によってビットコインは価格変動する

2016年2月、前回(2回目)のビットコインの半減期から、2020年3月現在では16倍の価格上昇を行っています。

ただ現在のビットコイン市場はコロナウイルスによってかなり不安定な状態となっています。コロナウイルスがまん延する以前は一時140万円を超えるなど、暗号資産(仮想通貨)市場は好況でした。

そのため2020年5月に半減期を迎えた場合、コロナの流行以前の水準に達することがまずは予想されます。つまり120万円から140万円のラインです。そしてその後も、価格が上昇していく可能性があるでしょう。

またビットコインの価格に変化を及ぼすのは、ビットコインの半減期だけではありません。同じく半減期を迎えるアルトコインもまたビットコインに影響を与えます。

アルトコインの半減期についても詳しく紹介していきます。

ビットコインの価格変動をアルトコインの半減期から予想

半減期のある他の暗号資産(仮想通貨)も同じように、実際の半減の前に価格が上昇する傾向があります。ビットコインは他の暗号資産(仮想通貨)と交換するための基軸通貨です。

基本的には他の暗号資産(仮想通貨)もビットコインの方向性に追従すると考えるとビットコイン半減期によって暗号資産(仮想通貨)市場に資金流入があれば、アルトコインにも上昇余地があるでしょう。

ライトコインの半減期

ライトコインの過去の半減期を見ると、ライトコインでは半減期が訪れる1か月~2か月前にに短期的に価格を急上昇させその後は低下。しかし長期的に緩やかに上昇させています。

この変化はビットコインに近い性質であることが分かります。

リスクの半減期

リスクも同様に、過去の半減期では半減期を迎える1か月から2か月ほど前に急速に価格を上昇させ、その後はいったん低下。長期的に価格を上昇させました。

モナコインの半減期

モナコインもビットコインやライトコイン、リスク同様に半減期の1か月から2か月ほど前に価格を上昇させ、その後に低下させ、長期的に伸ばすパターンです。

モナコインは2020年7月に半減期を迎えると言われています。モナコインの上昇に合わせて、ビットコインの相場も影響を受けることでしょう。

ビットコインは半減期前に値上がりする可能性が高い

コロナウイルスなどによる懸念材料こそあれど、半減期を迎えることでビットコインの価格は上昇する可能性が高いです。

またビットコインやアルトコインの価格変動から考えると、価格の上昇は半減期前、1か月前から2か月前に起こる可能性が大きいです。

ただコロナウイルスによって経済全体が停滞しているため、値上がり幅が小さくなることは充分あり得ます。値上がり自体は大いにあり得るため、半減期に備えておいたほうがいいでしょう。

半減期を利用して利益をあげるには、半減期の価格上昇のピークが1か月から2か月前に訪れることを忘れてはいけません。つまりそれ以前、価格が上昇する前に購入し、半減期が来る前のピークに合わせて売ることで利益を最大化することができます。

ビットコイン半減期(2020年6月)に向けて備えよう

この記事のまとめ
  • ビットコインの半減期は流通量をコントロールするためにある
  • ビットコインの次の半減期は2020年の5月頃になると予想されている
  • 次の半減期は、コロナによる影響を避けられない
  • ビットコインは半減期前に値上がりする可能性が高い

今回はビットコインの次回の半減期について解説しました。今度の半減期は、コロナによる影響を決して避けられないでしょう。

マイナーの離脱や、半減期が当初の2020年5月から6月にずれこむ可能性が充分あります。値上がり幅が小さくなるかもしれません。

しかし半減期そのものが損なわれることはありません。半減期がビットコインの価格にポジティブな影響を与えることは変わらないでしょう。

半減期に備えた投資を計画しておくといいでしょう。

仮想通貨の仕組み
この記事のライター
HAKUU(ハク)のライター名で、ホームページの運営サポートを経て、暗号資産のライターとして活動。暗号資産の積み立てを2020年より開始し、順調に堅実な資産運用を行っている。
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