2020年11月現在、ビットコイン価格は170万円台まで上昇し、仮想通貨市場が再び注目を集めている。
ビットコインに次ぐ、2番目に多い取引量である「イーサリアム」。
2020年は年初の暴落を経て、史上最高値を更新したイーサリアムに期待感はあるだろう。しかし、チャートから得られる情報では一旦の調整局面となる予想だ。
イーサリアムは年末までに一旦の下げ予想
イーサリアムは年末へ向け、一旦は調整下げがあると予想される。
史上最高値を既に9月に更新している、再び新しい史上最高値を作るには当然「大きく買われる」必要があるからだ。
週足では陽線によって続伸を見せるも、前回の高値を超える前と比較して実体のサイズは小さい。前回より強い買いではないと見るのが妥当だろう。
また、出来高に注目してみても、前回の高値更新より取引量が減っている。細かいチャートの解説は後述するが、高値更新を続けるには、一旦は買い場を作る必要があるだろう。
逆に、このまま高値更新をした場合はほぼ青天井。
売り場の判断材料が少なく、利食いに戸惑うだろう。
高値更新=次に目指す高値は不透明。唯一、今の時点で考えられるのは画像の様な高値を結んだトレンドラインのみだ。
万が一、このまま高値更新をした場合の判断材料になるだろう。
「1ETH=3万3千円」が押し目になる予想
しかし、週足全体で見ると、高値を更新している上昇トレンドの最中だ。
市場参加者が割安と判断すれば、当然買われやすい状況が予想できる。
直近では、8月の週足内で3カ月ほど値が推移。
(1万8千円程度のレンジ)
したがって、8月の安値付近では過去3カ月だと「割安」だ。
1ETH=3万3千円が短期的な押し目候補になる予想される。
冒頭では次の高値更新は青天井になる可能性も触れた。
とは言え、実際の値動きからは一旦の押し目展開が順当だと予想される。
史上最高値を目前に、日足チャートではローソク足が小さく推移。
ボラティリティが高値に近づくたびに縮小する展開だ。
さらに、日足チャートの形では逆三尊を形成し、短期的な底値を形成している。
パターンのセオリーして「ネックラインと中央安値の値幅が利食い水準」と予想するのが一般的だ。
利食い水準の予想と、8月の高値はほぼ一致。
やはり、上方乖離(かいり)の限界だろう。
いずれにせよ、上昇の起点となっている逆三尊には今後も注目すべきだ。
日足チャートで直近の高値と安値を結ぶと「非平行チャネル」が描写できる。きれいに値動きがチャネル内で推移しており、また1つ予想材料として有効だ。
- 非平行チャネル上で上昇トレンドが推移
- 逆三尊が現在の上昇トレンドの起点
- 逆三尊の中央安値と押し目
ここまでイーサリアムのチャートから3つの予想材料が分析できた。
やはり、前述した通り、一旦の調整下げが予想される。また、押し目の候補は3つの予想材料から目星を付けられる。
①1ETH=4万1千円
②1ETH=3万8千円
③1ETH=3万5千円
上記の価格が意識され、短期的な下降トレンドを形成、最終的な短期の底値として1ETH=3万3千円となる予想だ。
イーサリアムがアルトコインである以上、ビットコインに左右される可能性、そして再び最安値になる事も十分に加味しておきたい。
イーサリアムが4000万円になる予想?ただし・・・
「イーサリアムの価格予想として、2030年までに1ETH=4000万円。」
欧州Crypto Research Reportによる分析結果が話題となっている。
あくまで分析結果であるが、適正価格が未知数の仮想通貨市場に期待する人は多いだろう。しかし、10年スパンの目標金額であることを理解しておくべきだ。
イーサリアムは、過去に3万円の価格を付けた後、3分の1である9000円台まで価格を落としている。
価格が上がる見込みと同時に、大きく下がる可能性もあるのだ。常に相場は波を描き、高値と安値を作る。
イーサリアムが4000万円になるならば、その過程で暴落起きる予想もできるのだ。
「10年間とにかくガチホ」の覚悟は結構だが、短期間で稼ぎたいと考えるなら、タイムリーな割安価格、割高価格で取引をしたい。
仮想通貨の今後