ストーリーハイライト
米たばこ大手のアルトリア・グループ(NYSE:MO)と米エネルギー企業のエナジー・トランスファー(NYSE:ET)の株式は、その素晴らしい配当実績と高い配当利回りで有名です。アルトリア株とエナジー・トランスファー株の長期的な平均配当利回りは、現在の水準に近い約9%です。つまり、5,600ドルを両銘柄に均等に投資すると、年間500ドル以上の配当収入(インカム)が得られることになります(正確には504ドル、税金等は考慮していません)。
このような背景を踏まえて、なぜアルトリアとエナジー・トランスファーが堅実な配当銘柄なのかを見てみましょう。
アルトリア、「配当王」として着実に増配継続
「マールボロ」、「パーラメント」、「バージニアスリム」などのブランドで有名なアルトリアは、50年連続で増配を続けている銘柄を示す「配当王」です。最近、四半期配当を4.3%増やし、1株当たり0.98ドルとし、年率換算では3.92ドルとなりました。今回の増配を含めると、同社は過去54年間で58回の増配を行っています。株式の配当利回りは約9.2%です。
アルトリアは、一株当たり利益(EPS)が2028年まで毎年一桁台半ばのペースで成長すると予想しています。これにより、同期間中、同社は一貫して一桁台半ばの割合で配当を増やすことができます。
アルトリアは堅実な配当銘柄ですが、ウォール街のアナリストは依然として敬遠しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が3人、「中立」が4人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価の44.90ドルは、今後12カ月で8.35%の上値余地を示唆しています。
エナジー・トランスファー、分散されたエネルギー資産で安定的なキャッシュフロー創出
エナジー・トランスファーは、四半期ごとに配当を出しています。エネルギーインフラ企業である同社は、安定したキャッシュフロー創出に貢献する資産の分散ポートフォリオを所有しています。分散が効いた資産と安定的な料金から得られる収益のおかげで、一貫して増配を行ってきました。
エナジー・トランスファーの長期的な平均配当利回りは、現在の水準に近い約9%です。同社は、長期的に年間配当額を3-5%増加させることを目標としています。
過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が6人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の18.14ドルは、今後12カ月で32.70%の上値余地を示唆しています。
結論
アルトリアとエナジー・トランスファーは、信頼できる配当株と見なされています。さらに、将来の配当見通しと高い配当利回りが魅力的です。なお、ウォール街は、エナジー・トランスファーに対して強気で、より高い上昇可能性を見ています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、MO, ET: How to Make $500/Year from These Dividend Stocks原文の翻訳を中心にまとめています。
米国株