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マクドナルド:上値余地が大きい「配当貴族」株

ストーリーハイライト

「配当貴族」銘柄のマクドナルド(NYSE:MCD)は、47年連続増配という素晴らしい実績を誇ります。また、ウォール街のアナリストは、今後12カ月で株価が16%以上上昇する可能性があると見ています。

47年の増配実績、株価には16%以上の上値余地

マクドナルドは、過去47年間の素晴らしい増配実績により、「配当貴族(25年以上連続で増配している企業)」の一角を占めています。配当貴族は、財務の安定性と株主価値向上へのコミットメントを反映しています。着実な配当成長により、マクドナルドは検討に値するインカム(配当収入)株となっています。

さらに、マクドナルドの配当利回りは2.3%で、景気敏感消費財セクター平均の1%を上回っています。また、ウォール街のアナリストは、今後12カ月で株価は16%以上上昇すると予想しています。

マクドナルド株を検討すべき理由

マクドナルドは世界的に確固たるブランド認知度を誇っており、ファストフードの代名詞としてその地位を確立しています。これにより、安定した顧客数と売上高が確保されています。また、店舗全体での運営効率の向上とコスト管理に引き続き注力しています。

さらに、マクドナルドのイノベーションへのコミットメント、メニュー更新への取り組み、モバイル注文やセルフサービスキオスクを通じた技術統合への注力は、成長に向けた好材料です。

クリスピー・クリーム・ドーナツを全米店舗で展開へ

マクドナルドが最近、クリスピー・クリーム(DNUT)と提携契約を結んだことも特筆に値します。この契約により、マクドナルドは2026年末までにクリスピー・クリーム・ドーナツを全米の店舗で展開する予定です。マクドナルドは、これにより朝食カテゴリーの強化につながると期待しています。

一方、ヘッジファンドは、前四半期にマクドナルド株を26万4,000株購入しており、マクドナルドに対して楽観的であることにも投資家は注意する必要があります。現在、TipRanksのヘッジファンド・コンフィデンス・シグナルは「非常にポジティブ」となっています。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、マクドナルドの過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が17人、「中立」が8人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の323.58ドルは、今後12カ月で16.14%の上値余地を示唆しています。株価は、過去6カ月で約7%上昇しています。

結論

全体としては、インカム投資家はマクドナルド株を検討すべきでしょう。同社の配当は、その強固な財務体質により持続可能と思われます。また、コスト削減策や戦略的提携による業績改善への取り組みも期待できます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、McDonald’s (NYSE:MCD): A Dividend Aristocrat Stock with Upside Potential原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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