✔ 暗号資産(仮想通貨)ごとの時価総額の推移を知りたい方
✔ 今後の暗号資産(仮想通貨)の価格や時価総額がどうなるか知りたい方
「暗号資産(仮想通貨)の時価総額の推移は、どこを見ればいいの?」、という人もいますよね。暗号資産(仮想通貨)の時価総額は、取引所の情報だけでは確認できない指標です。
暗号資産(仮想通貨)の時価総額とは通貨発行量×市場価格によって算出されます。歴史の長い暗号資産(仮想通貨)は発行量が多いため、時価総額も高い傾向に。また、価格はつねに上がったり下がったりしますので、時価総額ランキングもつねに変わっています。
そこで今回は時価総額チャートツールを紹介しつつ、その見方や各通貨の推移について解説していきましょう。
- 暗号資産(仮想通貨)の時価総額の推移をチェックできるサイトのひとつが「CoinMarketCap」
- 「CoinMarketCap」では、言語設定やチャートの時間軸、スケールなどを変更可能
- 「CoinMarketCap」では「時価総額」「現在の価格と24時間取引高」「循環サプライと最大供給量」をチェックしよう
- 現在は一部の暗号資産(仮想通貨)を除き、時価総額も現在価格も上昇傾向
目次
暗号資産(仮想通貨)の時価総額の推移を見られるツール
時価総額の推移をチェックできるサイトのひとつが、CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)。
CoinMarketCapでは、世界中で発行されている1000種類以上の暗号資産(仮想通貨)やトークンの時価総額、現在の価格、過去の取引価格を無料でチェックできます。
また取引所別の取引量も見られるので、どの取引所が人気なのか調べることも可能。スマートフォン用のアプリもあるので、外出先でも手軽にチェックできる点も魅力的です。
暗号資産(仮想通貨)全体の推移の見方を説明
CoinMarketCapを使った、暗号資産(仮想通貨)全体の推移の見方を説明していきます。豊富な情報量がある反面、設定などわかりにくい部分もあるかもしれません。
まずは、ここで紹介する基本操作から覚えていきましょう。
言語設定を切り替えてみる
CoinMarketCapは基本的に英語表記ですので、まずは日本語表記に切り替えてみましょう。
トップページ上部右側に、言語切り替えのタグがあるのでクリック。多数の言語がリスト表示されるので、日本語を選びます。
日本語を選ぶとページが更新され、すべて日本語表記になりますよ。
チャートの時間軸を変えてみる
サイトのトップページ右上のツール内から、グローバルチャートをクリック。
次に、グローバルチャートの左上にある時間軸の設定をしてみましょう。1日や1週間、1年などの単位で、現在までのチャートを表示できます。
- 1日
- 1週
- 1ヶ月
- 3ヶ月
- 1年
- 年初来
- 全期間
ちなみに、選択可能な時間軸は上記のとおりです。
スケールを変えてみる
グローバルチャートの右上にある、リニアスケールとログスケールという表示。
通常はリニアスケールを使いますが、価格の上下動が激しい場合、ログスケールで時価総額の目盛りを変えて見やすくすることができます。
また右上のアイコンから、全画面表示やチャートの保存・印刷などが可能です。
24時間のボリュームをチェックしてみる
チャートの下に、グレーアウトのグラフがありますが、これは24時間のボリューム(取引高)。1日にどれだけの暗号資産(仮想通貨)が取引されたか、チェックすることができるのです。
- 時価総額=通貨発行量×市場価格
つまり、発行量が多くても取引高が低ければ、長期で保有しているユーザーが多く、逆に取引高が高ければ、大量の通貨が取引されていて長期保有率が少ないと分析できます。
コイン毎の推移の見方を説明
ここでは、コインごとのチャート推移の見方について説明します。
現在の時価総額をチェックする
まずはサイトのトップにある時価総額より、「全ての暗号資産(仮想通貨)」をクリック。
右側には、暗号資産(仮想通貨)ごとに7日間のグローバルチャートのようなグラフが表示されますので、一目みて現時点での情報がわかるようになっています。
暗号資産(仮想通貨)名をクリックしてみましょう。
その暗号資産(仮想通貨)の詳細な情報が表示されます。サイト右上にある通貨の選択でJPYを選んでおけば、時価総額を日本円で表示可能です。
現在の価格と24時間取引高をチェックする
左上に表示されているのが現在の価格。カッコ内の表示は、24時間以内の価格変動率です。ボリューム(24時間)というのは、1日に取引された量をあらわします。
循環サプライと最大供給量をチェックする
循環サプライは実際に市場に流通している通貨の枚数で、最大供給は発行済みの通貨の枚数のことです。
たとえばリップル社のXRPはすでに1000億XRPが発行済みですが、実際には400億XRPしか市場に出回っていません。
暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額の推移
現在、世界的規模で暗号資産(仮想通貨)の規制が始まっているため、暗号資産(仮想通貨)はしだいに安定期に入っていくのではないでしょうか。
日本でも金融庁は暗号資産(仮想通貨)FXのレバレッジ倍率を規制するための有識者会議を開いており、それを受けて暗号資産(仮想通貨)取引所も、最大倍率を4倍ないし5倍に変更しています。
それでは、暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額をみていきましょう。
2014-2019(7月まで)
2014年から2019年7月にかけての、CoinMarketCapのグローバルチャート。2017年の6月ごろから価格の上昇があり、2017年末には最高値を更新しています。
2018年に入ってから下降トレンドに入り、2019年3月ごろまで続きました。現在は4月から始まった上昇トレンドの動きが続いています。
また、最近ではビットポイントに対するハッキングや、レバレッジ取引倍率調整などによる影響もみられました。
ビットコインの時価総額の推移
現時点でビットコインは時価総額19兆円を超えており、価格も100万円を突破、2017年の暗号資産(仮想通貨)バブルのころに近づく勢いです。
2018年はアメリカでツイッターが暗号資産(仮想通貨)の広告を禁止するなど、ネガティブなニュースの影響による価格の下落は続きましたが、2019年は堅調な推移を見せているのが特徴。
2017年の終わりには約40兆円の時価総額であったことを考えると、一時的に大きな後退がありましたが、新しい暗号資産(仮想通貨)の未来が始まったといえるかもしれません。
2014-2019
暗号資産(仮想通貨)全体のグローバルチャートとほとんど同じ形です。時価総額ランキング1位を独走しているビットコインは、ほかのアルトコインの相場にも影響を与えるというのがわかりますよね。
時価総額は2017年の月末時点で約40兆円。その後、大幅な安値となりましたが、再び40兆円まで戻っていく可能性や動きがあります。
ビットコインは新規ユーザーの流入が多く、ビットコインの一強状態。この傾向は今後も変わらず、基軸通貨としての役割を果たし続けていくでしょう。
リップルの時価総額の推移
現時点で時価総額は1.4兆円で推移しています。
リップル社の幹部がFRB(米連邦準備理事会)の委員に抜擢されるなど、ファンダメンタルではいいことずくめのリップルですが、時価総額のチャートはどのように推移しているのでしょうか。
2014-2019
2017年6月にアルトコインバブルによる大きな価格上昇があり、さらに2017年末には1XRP=400円代に突入するほど価格が高騰しました。
SBIホールディングスによる内外為替一元化コンソーシアムなどのビッグニュースが12月8日に発表されたのが要因。しかし、その後は横ばい傾向が続いていて、リップルと金融機関との連携など大きなニュースがあっても大きな変動はありません。
今後も少しずつ増加、もしくは現在と同じ時価総額で推移することが予想されます。
イーサリアムの時価総額の推移
既存の数々のトークンはイーサリアムをベースに発行されているものが多く、次世代の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームとして注目されています。
テスト段階ではありますが、三菱東京UFJ銀行が開発しているMUFGコインはイーサリアムベースで検討されており、採用されればイーサリアムの時価総額も大きく上がると予想。
また、イーサリアムは不動産投資のデジタル契約や、ゲームアプリのベースとしても活用されていて、その活用範囲の可能性には大きな期待が寄せられているのです。
2014-2019
2017年の5月ごろ、エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)による影響で高騰を見せました。
EEAとはイーサリアムのブロックチェーン技術やノウハウを共有する団体。トヨタ自動車や三菱東京UFJ銀行などの日本企業が参加したことが、価格高騰のきっかけになりました。
2019年2月頃からゆるやかに底上げしていき、5月に急上昇しています。イーサリアム自体にサプライズはありませんが、暗号資産(仮想通貨)市場全体のトレンドが変わったことが関係しているのでしょう。
ネムの時価総額の推移
ネムバーと呼ばれるコミュニティを形成しており、ローカルで根強い人気を誇っている暗号資産(仮想通貨)ネム。
コインチェック事件で盗難の被害にあったネムですが、時価総額はどのように推移したのでしょうか。
2014-2019
2018年は暗号資産(仮想通貨)全体が下降ぎみだったものの、最近は盛り返しを見せる暗号資産(仮想通貨)が多い中、ネムの価格は下落を続けています。
コインチェックにおけるネム流出事件が最大の要因でしょう。ネムそのものに欠陥があったわけではありませんが、イメージの悪化が時価総額に大きな影響をおよぼしました。また、1月16日に韓国で暗号資産(仮想通貨)の規制が入ったことも影響しています。
2019年に入っても同様の傾向が続いており、7月25日時点でも大きな変化はありません。
リスクの時価総額の推移
リスクとは分散型アプリケーション(DApps)プラットフォームのひとつで、イーサリアムと同じシステムです。
イーサリアムと同じく、スマートコントラクトと呼ばれるシステムで構築。マイクロソフトとパートナーシップを結んでおり、人気のプログラミング言語である「JavaScript」を採用しています。
しかし、時価総額についてはイーサリアムと異なる動きを見せているので、あくまでシステム面のみ共通点があると考えましょう。
2014-2019
2018年の1月に高騰し、2月にもう一度高騰しています。1月の高騰は他の暗号資産(仮想通貨)と同様の盛り上がりでしたが、2度目の高騰は国内大手取引所ビットフライヤーへの上場。そのときに時価総額の最高値を更新しました。
しかしその後は急落し、4月にはピーク時の3分1まで下落。4月から5月にかけて反発したものの、再び下落しています。
その後の動きには変化がなく、ゆるやかな下落・横ばいを繰り返しているのが特徴。2019年7月時点では、210億円で推移しています。
モナコインの時価総額の推移
日本の大手掲示板「2ちゃんねる」から生まれた国産の暗号資産(仮想通貨)モナコイン。
全世界に2000万人以上の会員がいる配信サービスで、絶大な社会的影響力を持つツイキャスに対応するというビッグニュースもありました。
実用性という点ではメリットが少ないですが、エンタメ系通貨として人気があるモナコインの時価総額は、どのように推移しているのでしょうか。
2014-2019
発行されてからずっと3円ほどで推移していたモナコインですが、2017年末には2000円を超えるほどの高騰をみせました。
しかし、2018年に入ってからは価格の下落が続き、一時100円台を記録しています。
しかし現在はトレンドが変わり、2019年5月ごろから上昇し始めて、7月25日時点で220円台まで回復。時価総額も同様に、140億円台まで上昇しています。
暗号資産(仮想通貨)の時価総額の推移を分析してみると回復傾向になりつつある
- 暗号資産(仮想通貨)の時価総額の推移をチェックできるサイトのひとつが「CoinMarketCap」
- 「CoinMarketCap」では、言語設定やチャートの時間軸、スケールなどを変更可能
- 「CoinMarketCap」では「時価総額」「現在の価格と24時間取引高」「循環サプライと最大供給量」をチェックしよう
- 現在は一部の暗号資産(仮想通貨)を除き、時価総額も現在価格も上昇傾向
さて、時価総額チャートツールを紹介しつつ、その見方や各通貨の推移について解説してきました。
2019年に入って上昇トレンドへと切り替わり、一部を除いて堅調に推移。ビットコインやイーサリアムなどのメジャー通貨は、現在も上昇・増額傾向にあります。
今後は過剰な宣伝やデマなどにより価格を操作することは難しくなり、真に価値のある暗号資産(仮想通貨)が生き残ると考えられます。価値の指標である時価総額を視野に入れて、暗号資産(仮想通貨)投資をしてみてはいかがでしょうか。
仮想通貨の今後