2020年11月時点で、ビットコインに次ぐ市場規模「イーサリアム」。
直近では1週間で10%の価格上昇を見せるなど、年末へ向けての期待も高いです。
とは言え、バブル崩壊から「高値掴み」による大損失を経験した人も多いでしょう。
今回は、イーサリアムの長期的な見通しがテーマです。
イーサリアムの長期的な買い場、あるいは売り時をリアルチャートから予想しました。
目次
イーサリアムの長期的な見通しは三大チャートで
- ETH/USDT
- ETH/BTC
- ETH/BUSD
イーサリアムの長期的な見通しを立てるなら「三大チャート」で分析するのが良いでしょう。
上記の3つが、イーサリアムの三大チャートになります。
通常、アルトコインは○○/BTCと言ったように、対ビットコインの市場だけ、あるいは対米ドルの市場だけが著しく取引されている場合が多いです。
しかし、イーサリアムは最も取引量が多いBinance(バイナンス)で、3種類の仮想通貨で取引が行われています。
2020年11月時点では、最も多い取引量がETH/USDT、次にETH/BTC、ETH/BUSDと差はあれど複数のペアで取引が行われている状態です。
したがって、単にビットコインとイーサリアムの取引だけでなく、複数のチャートで見る事でより正確な長期的な見通しを立てやすくなります。
イーサリアムの長期目線「対USDTでは一旦は天井圏か?」
イーサリアムとUSDT(テザー)のチャートから、長期的な見通しを見てみましょう。
現状は、ご覧の通り順調に高値を更新しつつ、上昇トレンドを描いています。
しかし、週足では安値との距離が開いており「今は買い時ではない」と言える状況です。
長期的な見通しては上目線、今買うのは遅いので、できるだけ安く買うのが理想となります。
【310USDT付近の価格帯】直近の買い支えポイント/Wボトムのネックライン
【230USDT付近の価格帯】過去のレンジ/ネックラインブレイク前
【120USDT付近の価格帯】急騰前の安値/Wボトムの安値
「できるだけ安く買うのが理想」とお伝えしました。
買い時を探すには、今の上昇トレンドがなぜ起きたか?がヒントです。
例えば、今の相場は週足の「ダブルボトム」が理由と考えられます。
Wの形を作り、上昇トレンドへ転換するサインです。
【10分で分かる】ビットコインFXで使える「ダブルトップ・ダブルボトム」
したがって、Wボトムのネックライン等を参考に上記の「イーサリアムの長期的なサポート予想」が立てられます。
長期的には各サポート水準を参考に、安く買うのが理想と言えるでしょう。
また、「飛びつき買い」を避けるために上値を予想してみましょう。
次の高値が予想できれば、イーサリアムはDMMBitconなどで空売り(信用売り)を使って稼ぐのも可能です。
長期的には、おそらく839USDTを上限として推移する可能性があります。
バブル崩壊後から、急落が強い印象のあるチャートなので、一歩手前の価格で止まる可能性が高いでしょう。
イーサリアムの長期目線「対BTCでは早めの下落」
【0.026BTC付近の価格帯】直近の買い支えポイント/Wボトムのネックライン
【0.021BTC付近の価格帯】Wボトムの安値/Wボトムのネックライン
【0.017BTC付近の価格帯】トレンド転換の起点/Wボトムの安値
対ビットコインでの、イーサリアムはどうでしょうか?
2018年から長期的な下降トレンドを経て、現在は上昇トレンドを週足では描いています。
しかし、ETH/USDTに逆相関する形で現在は小幅下落している状態です。
週足の上昇トレンドは、BTC/USDTと同様にWボトムを形成しつつ上昇してきた形になります。
過去の買われ方を参考にすると、同様に週足のWボトムでネックライン・安値で買われる可能性が高いでしょう。
いずれかの安値で再上昇する場合、直近では、下落の起点となった水準(水色ボックス)当たりまで予想できるでしょう。
長期的には、2018年3月の安値、4月の高値を目指す展開も予想できます。
とは言え、ETH/USDTと同様にバブル崩壊以降の下降トレンドは強く印象に残っています。
2020年以前の高値あるいは、安値を付けた段階では少なくとも下げる可能性は意識すべきでしょう。
また、対ビットコインのイーサリアムには分かりやすい規則性があります。
2019年末からの上昇トレンドは画像の通り「平行チャネル内で推移」しており、現在の安値もチャネル下限で買い支えられいるのが分かります。
2020年12月に掛けて、チャネル内で上昇トレンドを継続すれば「1年間同じ平行チャネルで推移した状態」です。
したがって、数週間単位の取引では上手く活用できると稼ぎやすくなります。
イーサリアムの長期目線「対BUSDはレンジ入り」
イーサリアムが最も長期的に上がっているチャートがあります。
対BUSDのチャート、最大手の取引所Binance(バイナンス)が独占的に発行しているBUSD(バイナンスUSD)での取引です。
画像の通り、長期的には上がっていますが、一旦は天井圏になる可能性が高いです。
高値圏で見せた、陰線の形が一旦の上げ止まりを作っています。
イーサリアムが対BUSDで初めて見せた陰線の形、上髭と下髭がほぼ同じ長さのローソク足です。
上髭部分を超えられず、逆に終値では何度が買い支えられる展開が見れれています。
一本のローソク足内で、10週間ほど値が推移しており、完全なレンジ相場を形成中です。
天井圏となり、一旦は下がる可能性があります。
しかし、2020年7月には同様にレンジ相場を形成後、上値を抜けると共に4週間の続伸を見せました。
188BUSDのレンジ幅を上下どちらに抜けるかが、今後の見通しを決めるでしょう。
また、BUSDはイーサリアムのブロックチェーンを基盤として動く仮想通貨であるため、関連度が高く、注目されやすい印象です。
イーサリアムの長期的な見通し まとめ
今回は「【相場観測】ETH(イーサリアム)の長期的な見通し。高値掴みをしないために。」のテーマでした。
2020年11月時点で、イーサリアムは上昇局面にあるものの、長期的には一旦下がる可能性があります。
仮想通貨市場はこれからも発展する可能性が高いですが、未だ金融市場としては新しいです。
したがって、想像以上の下落も起きる可能性が他の投資・投機商品より高いと言えるでしょう。
基本中のキホン、安く買って・高く売るの意識を持ち、イーサリアムは長期的にはどんな価格にいるのか?を考えつつ、取引しましょう。
イーサリアム(ETH)