MTF分析とは「マルチタイムフレーム分析」です。
名前の通り、複数(マルチ)の時間軸(タイムフレーム)で行うテクニカル分析になります。
ローソク足チャートがあれば使えるMTF分析。
ビットコインはもちろん、全ての取引で使える必須テクニックです。
市場で稼ぎ続けるトレーダーなら、間違いなくMTF分析は使うといって良いでしょう。
今回は、ビットコインのリアルチャートを使ってMTF分析を解説します。
10分で分かる内容なので、サクッと読んで取引で練習しましょう!
MTF分析で覚えるべき、3つの基礎
- 長期足・中期足・短期足の順で分析する
- 長期足が最も優位と考える
- 全てのトレードで使う
MTF分析で超重要なのは、3つの基礎です。
M・T・Fと専門用語っぽい名前なので、難しいと誤解されます。
しかし、言ってしまえば「複数の時間足に優先順位を付ける考え方」がMTF分析の本質です。
複雑な計算式やロジックを覚える必要はありません。
MTF分析は、非常にシンプルで万能な分析方法です。
【MTF分析の基礎】長期・中期・短期の順で分析する
MTF分析もとい、チャートは長期足から分析しましょう。
いわゆる「環境認識」を行います。
- 長期足→月足・週足
- 中期足→日足・12時間足
- 短期足→4時間足以下
「長期足?短期足?どれ???」という方は、上記の目安です。
さて、ここで重要なのは「どんなトレードでも、必ず長期足から分析する」という事。
スキャルピングで考えてみましょう。
スキャルピングも同様に、少なくとも日足チャートから分析を始めるべきです。
理由は、相場の大きな流れを把握する為。
大きな流れとは、長期足で見たチャートになります。
ビットコインに限らず、金融市場は常に大きな流れによって支配されています。
長期足の大きな流れに対し、短期足の小さな流れでは「どちらが方向性を決めるか?」は明確です。
大きな流れが最も強く方向性を決めます。
【MTF分析の基礎】長期足が最も優位と考える
MTF分析で、これが分かっていないと意味がないです。
複数の時間軸で見る中で「長期足が最も優位」と考えます。
MTF分析において、一番意識するのは長期足と覚えましょう。
例えば、トレンドが長期足と短期足で違う場合。
- 1時間足は上昇トレンドで価格が上がっている
- 週足は下降トレンドで順調に価格が下がっている
このパターンでは、週足の高値で1時間足は、下降トレンドへ転換する可能性が高いです。(あるいは、深く押し目を作る可能性も)
Q.なぜ長期足が意識されやすいか?
A.見ている投資家・トレーダーが多いからです。
日足なら、日足以下の時間足「12時間足・4時間足・2時間足・・・」と、大きな時間軸は小さな時間軸の集合体になります。
5分足なら、1分足が5個。1時間足は60個の1本足です。
このように、ローソク足は「大は小兼ねる」と言えます。
【MTF分析の基礎】全てのトレードで使う
MTF分析は、どんな取引方法・手法にも応用できます。
全てのトレードでMTF分析の考え方は取り入れましょう。
- 移動平均線を使ったグランビルの法則で取引
- エリオット波動理論を使った押し目買い手法
- 超短期売買で利益を積み上げるスキャルピング手法
いつ、いかなる時でもMTF分析は取り入れるべき。
なぜなら、全ての手法・取引方法ではローソク足チャートを使うからです。
ここまで「長期足→中期足→短期足の順に分析」「長期足が最も優位」と解説しました。
どんな取引方法・手法でも使うチャートは同じです。
同じ手法であってもMTF分析をしているか?で勝率が大きく変わります。
ビットコインチャートでMTF分析をしてみる
MTF分析をビットコインチャートで使ってみましょう。
知識としてMTF分析を理解するのは簡単です。
おそらく、10分もあれば理解出来ると思います。
しかし、「実戦でテクニックを使いこなせなければ、お金にならない」のがトレードです。
ここでは、長期足から短期足まで実際にビットコインチャートをMTF分析します。
ビットコインの取引で使うイメージの参考にしてください。
こちらは、2月中旬のビットコインFXチャート(一時間足)です。
直前では、陽線を付け「ビットコイン復活!このまま上がる!」と思った人も多いはず。
実際には、数時間でビットコイン価格46万円→36万円まで「暴落」
理不尽な暴落で予測不可能だったか?
→いいえ。非常に分かりやすい場面です。
MTF分析をしていれば、暴落は予想できますし、あわよくば「空売り=爆益」となった展開です。
この暴落があったのは2月18日ですが、週足チャートを見ていれば簡単。
週足を見ると、当時ビットコインは明確に下目線だと分かります。
- 200万円台からの暴落を止めた水平線を下抜け(水色)
- 直近では、ボラティリティが少なくレンジ相場(白線)
水色の水平線は、暴落を1年間止めてきた重要な価格です。水平線を下抜けた事で、多く人は「ここを下回った、もう終わりだ」と考えます。
ようするに、ビットコインは下目線。あるいは、上がった所で売られやすいと判断可能です。
実際に、直前までは13日間同じ値幅を行ったり来たり。→「なかなか上がらない状況」が続いていました。
したがって、レンジ相場の上限では売られやすい・下がりやすいです。
一見、理不尽な暴落に見えても、MTF分析を使い長期足から大きな流れを見ていれば「ビットコインで稼ぐチャンス」でした。
このように、MTF分析を覚えると負けを減らし、勝ちに繋げられます。
まとめ
今回は「【10分で分かる!】ビットコインで絶対学ぶべき「MTF分析」」でした。
MTF分析は長期足から分析し、長期足を重視する分析方法。
もはや、定番過ぎて逆に初心者は忘れやすいテクニックとも言えます。
MTF分析は、全ての手法・取引で使えるとも解説しました。
あの有名トレーダーと同じ手法なのに勝てない・・・
といった方は、意外とMTF分析を足せば勝てるかもしれません。