仮想通貨(暗号資産)FXはレバレッジを使い、ただビットコインを買うより利益機会が増えます。
とは言え、「レバレッジ=危険」というイメージが一般的です。
今回は、現役トレーダーが仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引を1倍で行うメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
目次
そもそも仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引とは?
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引とは、証拠金を担保に仮想通貨の取引を行う信用取引です。
レバレッジは「てこ」という意味で、預けた証拠金に対して、実際の取引は倍率を掛けて取引ができます。
例えば、10万円の証拠金で4倍のレバレッジを使った場合、実際の取引は40万円相当の取引まで可能です。
仮想通貨(暗号資産)をレバレッジ1倍で取引するメリット・デメリット
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引では、証拠金に倍率を掛けられますが「1倍(等倍)」でも実はメリットがあります。
特に、「ビットコインを買って何年も塩漬け・・・・思い出した頃に増えてる」といった仮想通貨の運用をしている方には効果的です。
メリット | デメリット |
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レバレッジ1倍で仮想通貨(暗号資産)の取引をするメリット・デメリットは上記の通りです。
もちろん、本来は4倍のレバレッジが掛けられますから、1倍のレバレッジにはデメリットもあります。
空売りで下げ相場も利益に
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引と、通常の現物取引には大きな違いがあります。
レバレッジ取引では「空売り」があるので、下げ相場でも利益を得られるのが決定的な違いです。
高い価格から売り、安い価格で買い戻すことで利益を得る取引方法方を「空売り(からうり)」と言います。
例えば、ビットコインを振り返ると、歴史的な暴落もありました。わずか2ヵ月で半分の価格まで下がることも・・・。
レバレッジ1倍でも空売りによって利益機会を増やせるメリットは4倍・3倍・2倍でも同じです。
追証・ロスカットのリスクがある
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引では下げ相場も利益を得られます。
しかし、現物取引では、価格が下がった利益は得られませんが、ロスカット・追証がありません。
ロスカットとは、証拠金維持率が一定を下回ると強制的に損失決済される仕組みです。
レバレッジ取引では、元本以上の損失を避ける為にロスカットが採用されています。
ロスカットを避けるためには、追証(追加証拠金)の入金が必要です。仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引では、空売りのメリットがある半面で、ロスカット・追証のデメリットがあります。
レバレッジ1倍は余裕を持って取引できる
国内の仮想通貨(暗号資産)取引所では、最大4倍のレバレッジが利用できます。
レバレッジ1倍では、本来は4倍使える中で1倍なので、かなり余裕を持った運用が可能です。
例えば、1倍のレバレッジであれば、元々の資金で対応できる範囲に取引サイズは収まっています。
ただし、レバレッジ取引なので実際に取引できるのは資金に対して4倍の取引サイズです。
ビットコインが上がってきた時に、少し値下がったら買い足すなど、チャンスが来た時に余裕があれば売買判断もしやすいです。
スワップポイントが発生する
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引を1倍で行うと、「余裕があるから無限に持ち続けられる」といった誤解を初心者はしやすいです。
しかし、実際にはスワップポイントによって、必ずしも無限に持ち続けられるとは限りません。
スワップポイントとは、本来だと為替のFXにおける金利差を指します。仮想通貨(暗号資産)における、スワップポイントとはポジションの持ち越しによって発生する手数料です。
例えば、日本で最もビットコインの取引高の多いbitFlyer(ビットフライヤー)では「(建玉金額の絶対値 × 0.04% /日)の合計(単位: 円)」のスワップポイントが発生します。
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
つまり、1倍のレバレッジで買ったとしても、長く持つほど0.04%相当額が差し引かれるのです。一見、微量の金額ですが無限に持ち続けられるとは限らないので注意しましょう。
レバレッジ1倍は、リスクが低くなる
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引で1倍と4倍の大きな違いは「リスク」です。
1倍にすることで、レバレッジ取引のリスクであるロスカットや追証への可能性を下げられます。
なぜなら、ロスカットや追証は証拠金維持率を基準にするからです。
例えば、レバレッジを1倍で取引した場合は証拠金維持率に大きな変動はありません。一方で、レバレッジを4倍で取引すると証拠金維持率100%になります。
取引所のロスカット水準が証拠金維持率80%なら、少し価格が逆に動くだけでロスカット=大きな損失へ繋がってしまうのです。
レバレッジ1倍は、リスクを抑えて取引したい時に非常に効果があります。
取引所によっては手数料が高い
レバレッジを1倍の取引は、リスクを抑えた上で「空売りや、チャンスが来た時に追加で発注しやすい」といったレバレッジ取引のメリットを受けられます。
現物取引である販売所より手数料は安いですが、取引所によって手数料が高い場合もあるので注意です。
レバレッジ取引では、買値と売値の差である「スプレッド」が実質の取引手数料になります。スプレッドの広さは、取引所によって異なるのでスプレッドの狭い取引所選びが重要です。
【レバレッジ1倍で低リスク運用】取引所はどこを使うべき?
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引を1倍で行うメリット・デメリットを解説しました。
もちろん、より効率よく仮想通貨(暗号資産)で稼ぐなら、取引所選びも重要です。
前述した通り、1倍のレバレッジでは、仮想通貨の低リスク運用ができ、空売りなどレバレッジ取引の特徴も残せます。
しかし、取引所によってはレバレッジ取引に対応していない、あるいはレバレッジ取引の手数料が高いといったケースも。
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引に使いやすい取引所をまとめました。
- 【安全・信頼性】使っている投資家・トレーダーが多い
- 【使いやすさ】取引ツールの使いやすさ
- 【運用コスト】取引手数料(スプレッド)などのコストパフォーマンス
具体的に上記の3項目から、仮想通貨(暗号資産)をレバレッジ1倍で低リスク運用に最適な取引所を紹介します。
【ビットコインの取引高が日本一】bitFlyer(ビットフライヤー)
- 【安全・信頼性】ビットコインの取引量が日本で最も多い
- 【使いやすさ】独自の取引ツール「bitflyer Lightning」が優秀
- 【運用コスト】板取引が可能、ただしSFDの徴収がある
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
仮想通貨(暗号資産)を長く取引している人にとって、bitFlyerの説明は不要でしょう。bitFlyerは2014年から展開する、日本を代表する取引所です。
レバレッジ取引は、独自のプラットフォーム「bitflyer Lightning」を使って行います。板取引を採用しており、リアルタイムに変動する、大口投資家の取引動向なども分析可能。
日々、改善が行われる取引ツールは、使いやすく「レバレッジ1倍の取引で、最も使いやすいプラットフォーム」と言えるでしょう。
一方で、ビットコインの取引量が日本一のbitflyerは、レバレッジ取引で現物より過剰に上がる、下がるといった現象も起こってしまいます。
現物とレバレッジ取引の価格乖離を埋めるため、他社と違いSFD手数料が徴収されるのがデメリットです。
【トレーダーから支持される】DMM Bitcoin
- 【安全・信頼性】大手DMMのグループ会社、企業母体の高い信頼性
- 【使いやすさ】使いやすいDMM FXの機能性を引き継いだ取引ツール
- 【運用コスト】BitMatchで有利なレートで取引可能
仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引を始めるキッカケがDMM Bitcoinといったトレーダーも多いのではないでしょうか?
なぜなら、DMMは為替のFXにおいて国内で有数の人気を獲得しているからです。DMM Bitcoinは為替FXでの実績を生かし、使いやすい取引環境を構築しました。
特徴は、「仲値で取引を成立させるBitMatch注文」です。
仲値というのは、買いと売りの価格に対し、ちょうど真ん中の価格になります。
他社だと、買いと売りの価格差が発生し、スプレッドという形で実質の取引手数料を徴収します。スプレッドは2000~何十万円という値幅で変動しますが、BitMatchは1BTC当たり300円の手数料で、スプレッドを気にせず取引できます。
レバレッジ1倍でリスクを減らしつつ、コストも下げたい手堅い取引スタイルの方にオススメです。
➢DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の口座開設ページへ
【金融業界の大手が運営】GMO コイン
- 【安全・信頼性】世界のGMOグループが運営
- 【使いやすさ】スマートフォン用の取引ツール「GMOコイン 暗号資産ウォレット」が使いやすい
- 【運用コスト】取引手数料は無料・ロスカット関係の取引手数料は高い
GMOグループが仮想通貨(暗号資産)に参入するのは、GMOコインが発表された直後に大きな話題を呼びました。
というのも、GMOグループではFXの取引高が世界一位となるなど、金融業界におけるビックネームだからです。
GMOコインにも、実績は反映されており、特に「WebTrader」は非常に使いやすい。
レバレッジ1倍で取引するなら、やはり長期的な運用が想定されます。GMOコインの専用アプリも有用です。スマートフォンから、快適に取引できると年に数回あるような、大相場のチャンスを逃しません。
また、GMOコインは、DMM Bitcoinの様なスプレッドゼロで取引できる機能はないものの、安定性や約定力(発注から約定まで)のスピード感に優れています。
【まとめ】仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引「1倍」で低リスク運用
今回は「仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引「1倍」で低リスクの運用をするメリット」のテーマでした。
この記事をまとめると以下の通りです。
- 仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引とは信用取引の一種
- レバレッジ取引には、暴落も利益に変えられる「空売り」がある
- レバレッジ1倍の取引はリスクを抑えつつ、空売りなどメリットも残せる
- 同じレバレッジ1倍でも取引所によって、コストや取引ツールによって効果が異なる
仮想通貨(暗号資産)をレバレッジ1倍で低リスク運用を始めるのは個人的にはかなりオススメ。なぜなら、本記事作成時点でもビットコインやイーサリアムを始めとする多くの仮想通貨が史上最高値を更新しているからです。
過去を振り返ると、史上最高値を更新すれば、同じく過去最大の暴落もありました。レバレッジ1倍でリスクも低減しつつ、今から想定される暴落で儲けるチャンスへ備えるのは立派な投資手段です。
レバレッジ取引入門