✔ 暗号資産(仮想通貨)投資はリスクが高くて手が出しづらいという方
✔ ギャンブルと投資の違いについて知りたい方
暗号資産(仮想通貨)投資はギャンブルだとよく言われますが、実際はどうなのでしょうか?
お金を使用してお金を増やすという点については、投資やギャンブルにも共通していえることですが、違うのは、胴元がいるかいないかです。
そこで今回は、暗号資産(仮想通貨)投資はギャンブルなのか、投資とギャンブルの違いなどについて解説していきます。
- ギャンブルと投資の違いは「胴元がいるかどうか」であり、暗号資産(仮想通貨)はギャンブルにあたらない
- 暗号資産(仮想通貨)投資は「値動きが激しい」「中央管理者がいない」「大損した人がいる」ことから、ギャンブルとみなされることが多い
- 暗号資産(仮想通貨)投資を行う際には「情報収集をする」「感情的にならない」「自分の意志で決める」ことが重要である
目次
暗号資産(仮想通貨)はギャンブルではない。立派な投資です!!
「暗号資産(仮想通貨)はギャンブルなのか?」と疑問に思う人もいると思いますが、暗号資産(仮想通貨)はまぎれもない投資です。
投資と言えば株や為替など思い浮かべますが、利益を狙うなら暗号資産(仮想通貨)の方がチャンスがあるかも知れません。
例えば、株式は市場が成熟しているため、大幅に上昇することが難しいです。
2019年4月時点、国内株式市場の時価総額は約626兆円と言われています。一方、暗号資産(仮想通貨)の時価総額は2019年10月現在で6兆円。
市場がまだ成熟していないので、技術や法整備が整えば十分伸びる可能性を秘めています。
技術面、市場規模ともまだ発展途上のため、暗号資産(仮想通貨)の方が儲かる(値が上がる)チャンスが大きいといえるでしょう。
「暗号資産(仮想通貨)は投資」とお伝えしましたが、そもそもギャンブルと投資は何が違うのでしょうか?
ここからは、ギャンブルと投資の違いについて詳しく解説します。
ギャンブルとは
ギャンブルといえば、宝くじやサッカーくじや競馬などが該当し、これらはすべて胴元が存在します。パチンコやスロットもギャンブルで、パチンコ店の運営者が胴元になるのです。
日本ではまあり馴染みがありませんが、「カジノ」も胴元が存在するので、ギャンブルに含まれます。
胴元は参加者からお金を集め、運営費や手数料などの取り分を差し引きます。残ったお金は参加者に還元するのですが、参加者はその残ったお金を巡って争うわけです。
ギャンブルの参加者への利益還元率についてですが、種目によって異なります。
- パチンコ:事業者によって異なるが、還元率の相場は10%~20%
- 宝くじとサッカーくじ:約50%
- 競馬や競輪などの公営ギャンブル:約25%
参照:http://dc.daiwa.jp/ideco/column/article_027/
投資とは
一方、投資はというと、運営費や手数料などの取り分を差し引くような胴元は存在しません。出資者から資金を集め、その資金を利用して企業は事業を行います。
その事業で得た利益を出資者は配当として得ることができるというわけです。株式に投資しているなら、事業がうまくいくことで株価が上がり、保有する株式の価値が上がります。
しかし、事業に失敗すれば配当を得ることができず、株式の株価暴落につながるというリスクもあります。
暗号資産(仮想通貨)に似た取引にFX(外国為替証拠金)がありますが、このFXは胴元が存在しないため、ギャンブルではなく投資に属します。つまり暗号資産(仮想通貨)も胴元がいないので投資になるのです。
また、投資についてこんな見方もできます。
投資は「未来に対し現状よりも良くなるモノに出資する行為」とも言えます。
目先の利益しか捉えていないのは投資とは言えません。
暗号資産(仮想通貨)の根幹といえるブロックチェーン技術は、世の中を変える可能性を秘めています。世界を動かす大企業もブロックチェーン技術には注目しており、実用に向け研究開発しています。
暗号資産(仮想通貨)はこのブロックチェーン技術と深く関係しているため、各企業もプロジェクトに投資をしているのです。
投資とギャンブルの違い
投資はギャンブルと違って、損失を被っても軽微であるため、継続的に行うことで収益率が上がり、出資した資金以上に利益を得ることが期待できます。
また、投資は事業活動を行う企業に出資して、経済成長を促しつつ配当を得ることを目的としているため、ギャンブルとはまったく違うもの。
ギャンブルは単なる賭け事で、投資とはいえません。
暗号資産(仮想通貨)投資がギャンブルと呼ばれる3つの理由
暗号資産(仮想通貨)投資はギャンブルではありませんが、なぜかギャンブルと呼ばれています。なぜギャンブルと呼ばれるのかを3つ挙げて、解説していきましょう。
①法定通貨と違い値動きが激しいから
FX(外国為替証拠金取引)を経験している人は理解できると思いますが、法定通貨の値動きは微弱です。値幅制限はないのですが、あってもなくても変わらないといえるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)の場合は値幅制限がありませんし、値動きが激しいという一面を持ちます。これについてギャンブルと呼ぶ人は多くいますが、これはギャンブルではなく投機です。
投機とは
投機とは、チャンスに乗じて大きな利益を上げることが目的。ある商品を安く買い、そして高く売る行為は投機に該当します。転売をイメージするとわかりやすいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)売買も投機といって過言ではなく、はじめから暗号資産(仮想通貨)を安く買い叩いて、暴騰したらまとめて売るのが、暗号資産(仮想通貨)売買の基本中の基本。
法定通貨と違って、暗号資産(仮想通貨)は値動きが激しいですし、投機に向いているというわけです。
②中央管理者がおらず、国家に守られてないから
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の根幹はブロックチェーンで、中央管理者は存在しません。
国家に通貨の価値が守られていないので、通貨の価値がどうなるかという不安を抱き、これが理由でギャンブルと呼ばれているのかもしれません。
国家に守られている通貨は「法定通貨」で、日本なら日本円、アメリカならアメリカドル、イギリスならポンドに該当します。
③ビットコインバブルが弾けて大損した人がいたから
2017年10月辺りからビットコインの価格が上昇し、その2017年12月から2018年1月前半までに、ビットコイン1枚200万円以上の値がつきました。ビットコインだけでなく、アルトコインの多くもその恩恵を受けて、価格暴騰が起きたのです。
しかし2018年1月後半、コインチェックの約580億円相当にものぼるNEMの流出事件が起きたことをきっかけに、暗号資産(仮想通貨)の価格が暴落。
それ以降、日本のみならず全世界で、暗号資産(仮想通貨)に関連する法整備が本格的に進みました。
暗号資産(仮想通貨)で大損した人たちとは
ビットコインバブルが弾けて大損した人がいるといいますが、大損したのは彼らだけではありません。所得税と住民税の累進課税のことを忘れて、多くを失った億り人もいます。
税金についての説明は省略しますが、ビットコインバブルによって、多くの人に大きな影響を与えたといえるでしょう。
現在(2019年10月17日時点)、ビットコイン1枚80万円以上の値がつくほどに持ち直しており、再びビットコインバブルが訪れるのではないかと期待する人もいるほどです。
暗号資産(仮想通貨)投資を行う際の心構え
暗号資産(仮想通貨)投資は行う時の心構えが必要です。株式と違ってリスクが大きいのが理由のひとつですが、心構えさえきちんとしていれば、安全に運用することができます。
その心構えとなるポイントを3つ挙げて、解説していきましょう。
情報収集と分析を行い、根拠を持って投資する
投資を検討している暗号資産(仮想通貨)の情報収集と分析を行い、根拠を見出したら投資します。損失リスクを減らす方法のひとつで、この部分に関しては株式と同じといえますね。
情報に根拠がない暗号資産(仮想通貨)に投資しても意味はないということですが、根拠は何なのかわからない人のために、その根拠となるポイントを挙げてみました。
- 「CoinMarketCap」などのチャートサイトで、暗号資産(仮想通貨)の時価総額を確認する→時価総額が高いほど暗号資産(仮想通貨)の価値が高いことを示している。
- 暗号資産(仮想通貨)の公式運営サイトが積極的に活動しているかどうか→活動していない暗号資産(仮想通貨)に投資する価値はないに等しい
この2つだけでも、投資していいかどうかの判断が可能です。
予測に反して含み損などを抱えても感情的にならない
投資の基本は感情的にならないこと。予測に反して含み損などを抱えてしまった場合、多くの人はその暗号資産(仮想通貨)をどうしても売却してしまう傾向にあり、本当の意味での損につながります。
感情的にならず、冷静になることが重要です。
安全に資産を増やすなら、長期によるドルコスト法で買付するのが良いでしょう。
周りの意見に左右されず自分で判断する
「この暗号資産(仮想通貨)は将来暴騰する」とか「持っていれば必ず大きな利益を得られる」などの声がインターネット上で少なからず存在しますが、周りの意見に左右されず、自分で判断することが重要です。
投資において、決め手となるのはあくまで自分の判断。
自分がこれだと思ったら、積極的に投資するといいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)投資とギャンブルの違いまとめ
- ギャンブルと投資の違いは「胴元がいるかどうか」であり、暗号資産(仮想通貨)はギャンブルにあたらない
- 暗号資産(仮想通貨)投資は「値動きが激しい」「中央管理者がいない」「大損した人がいる」ことから、ギャンブルとみなされることが多い
- 暗号資産(仮想通貨)投資を行う際には「情報収集をする」「感情的にならない」「自分の意志で決める」ことが重要である
暗号資産(仮想通貨)投資とギャンブルの違いについて紹介しました。暗号資産(仮想通貨)投資はギャンブルではありませんが、運用次第では投機になる可能性も否定できません。大きな利益が期待できる一方、大きな損失の可能性もあるということです。
投機は決して悪いことではありませんが、いいイメージはあまり持たれておらず、暗号資産(仮想通貨)がギャンブルとして見られるのは、そういった一面があるからかもしれません。
暗号資産(仮想通貨)投資はギャンブルではありませんが、ハッキングリスクなどを含めて、様々なリスクを抱えています。
しかし安全に運用することができれば、暗号資産(仮想通貨)はいい投資対象になるといえるでしょう。
仮想通貨の仕組み