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【銀行を再考】デザインバンク「N26」を調査!衝撃的なサービスと価格設定の欧州フィンテック企業

n26-top
この記事を読んでほしい人
✔ 投資などでお金を増やしたい方
✔ お金に困らない生活を送りたい方
✔ 不労所得を得たい方

不労所得を得る方法では「仮想通貨投資」がおすすめ。「仮想通貨って何?」という方は、まずはこちらの「仮想通貨入門」を参考にしてみてください。

この記事を読んでほしい人
✔ N26を知らない方
✔ 海外のネットバンクに興味がある方
✔ キャッシュレス社会の最先端を知りたい方

現在、世界は「キャッシュレス社会」に向かって確実に歩みを進めています。日本でも、政府がキャッシュレスに対して軽減税率を適用、PayPayの普及等、キャッシュレス社会に変わろうとしています。

今回は世界のキャッシュレス社会化の一例としてN26というサービスを紹介しようと思います

現代のネットバンクの進化について知りたいあなたは必見です。

この記事の要約
  • N26は新しいネットバンクの会社
  • 無料とは思えないほどの多機能性を持つ
  • 預かり資産が1250億を超える
  • N26はヨーロッパで急成長している

欧州で最も注目されるフィンテック「N26」とは?

n26logo

N26(Number26)をご存知ですか?N26はベルリンのスタートアップ企業が提供しているサービスでありながら、今筆者が最も注目している企業です。

N26は銀行業務を行っている会社ですが、従来の銀行を脅かす存在となっています。

N26の経営メンバー

n26経営陣出典:https://n26.com/en-eu/about-n26

N26は、ヴァレンティン・シュタルフ(Valentin Stalf・左)氏とマキシミリアム(Maximilian Tayenthal・右)氏が2013年に共同で創業した企業。

現在では、800名を超えるメンバーが同社で働いています。

シュタルフ氏は、ドイツ銀行やロケットベンチャーズなど複数の企業で活躍をしたのちに同社を創業。現在33歳とその若さに驚かされます。日本の上智大学にも在籍していたことがあるようで、日本進出も遠くない未来かもしれません。

著名な投資家からも注目を受ける

N26のビジネスはすでに高い評価を受けており以下のような面々から投資を受けています。

  • ピーター・ティール(Peter Thiel)- paypalの創業者
  • バラー・ベンチャーズ(Valar Ventures)
  • Allianz X
  • テンセント(Tencent)
  • リー・カシンのファンド(Li Ka-Shing’s Horizons Ventures)

シュタルフ氏はグローバルバンキングブランドを築くのが目的であり、2019年にアメリカに進出を計画。

すでにUS向けのティザーサイトも公開されています。

N26のビジネス理念

N26のモットーは、「A bank account with features built for real people」です。

直訳すると、「現実の人間のためにつくられた機能を持つ銀行口座」です。

当初はN26はアプリデザインを行って、バックエンドは他社の銀行の仕組みを利用するところからビジネスをスタートしました。

「使いづらい銀行アプリをとにかく使いやすく」という視点の着想から始まっています。

現在、自社自身が金融機関となっていますが、実際にN26は無料とは思えないほどの機能を豊富に持っており、すでに150万の顧客を得ています。

N26を銀行以上の存在にするポイント

N26のメリットは、普通の銀行には兼ね備えていない機能を持っていることです。

取引手数料が安いネット銀行やネット証券などが台頭している時代ですが、N26の機能はそれ以上といっても過言ではありません。

たった8分で口座開設ができる

8分で口座開設N26は最短で8分で口座登録ができてしまいます。

必要条件は以下の3点です。

  • ヨーロッパに在住していること
  • 18歳以上であること
  • スマートフォンを所有していること

必要事項を記入してビデオ通話にて本人登録を行えばよいので、最短で8分で自分の口座を解説することができます。

日本のネットバンクの場合、本人確認も含めて4日以上はかかってしまうことを考える、といかにN26が提供するサービスの利便性が高いかがわかります。

ATM無料、送金手数料は圧倒的な安さ

N26の強みはなんといっても手数料の安さではないでしょうか?

ヨーロッパ内の振込は無料、ドイツでのATM引き出しは5回まで無料。そして海外送金が400円しかかからないのです。

振込手数料がかかるのは当たり前、ましてや、外国送金に5,000円以上かかるN26の提供するサービスがいかに革新的であるかがよくわかります。

用途で使い分け。サブアカウント「Space」

N26はSpaceといわれるサブアカウントを作成することができます。

一つの銀行に一つの口座まで、という常識が覆ります。

一つのアカウントで複数の口座を持つことができます。これにより、クレジット引き落とし用、貯蓄用、娯楽用と用途を分けてお金を管理することができるのです。

参考:https://n26.com/en-eu/spaces

口座と連携した家計簿アプリ

N26に登録するとMaster Cardのクレジットカードが送られます。

そのクレジットカードを利用すると、どのお店でどれくらいお金を使ったかというような情報が自動的にカテゴライズされてアプリに記録されます。

「現金じゃないとどれくらいお金を使ったか視覚的にわからないから不安・・・。」とお思いの方もいるかとは思いますが、そんな方にはぴったりの機能ではないでしょうか?

スマホでできるクレジットカードの設定

N26では、クレジットカードの設定をアプリで一括して行うことができます。

カードの上限額の変更は日本でも行えますが、N26はそれに加えて、紛失によるカード停止、外国でのカード使用許可、暗証番号変更などもスマホさえあればワンストップで行うことが出来ます。

特に紛失時には、スマホで即カード利用停止ができるので、カード会社に電話で連絡する手間が省けて済みます。

出典:https://n26.com/en-de/bank-account

セキュリティにハッカーを投入

N26ではセキュリティにハッカーを投入しています。

オンラインの業界ではセキュリティの脆弱さがよくニュースに上がります。N26はハッカーにバグを見つけてもらい、それに対する報奨金を支払うという契約を結ぶことでセキュリティを高めています。

ハッカーと協力することで継続的にセキュリティの健全性を監視して信用を構築しているのです。

N26のビジネスモデル

これだけのサービス非常に安価に提供するN26。では、N26のビジネスモデルはどうなっているのでしょうか。

これまでの金利とトランザクション手数料で収益をあげていた既存の銀行のビジネスモデルとは異なる収益モデルに注目です。

具体的には以下の方法を使って収益を得ています。

手数料

手数料が安いとはいえ、それでもその手数料で儲けているのも事実です。外国通貨のATMの引き出し、ヨーロッパ外の振込等でお金を得ています。

また、貸金業はまだ行っていませんが口座残高がマイナスの場合は8.9%の年利がかかります。

手数料を安く多くの人から回収することで利益を得ているのです。

特別アカウント使用料

N26はN26 Blackと呼ばれる口座があります。

毎月5.9€の維持費がかかります。月額利用料のような形で、通常の口座からの決済や送金に加えて、いくつかのプレミアムサービスを受けられるプランです。

プレミアムサービスに契約する利用者が増えれば増えるほど、安定的な継続収入を得られるというビジネスモデルになっています。

プレミアム特典としてN26 Blackには外貨ATM引出手数料の無料化、旅行保険等の保険機能を兼ね備えています。

フリーランスで海外を行き来して仕事をしているという方に使用されています。

N26に関する数値(利用者数・預かり資産など)

ユーロ圏内はもちろんのこと、ユーロ外として2018年には英国でのサービスローンチも完了しています。

爆発的に成長するN26に関する、注目すべき数値を確認していきます。

欧州の若者を中心に250万人近い利用者

N26は2018年の地点ですでに150万人の顧客を獲得し、2019年で平均年齢約31歳の230万人のユーザーを得ています。

その顧客のニーズに対し、現在は24カ国5言語、約800人の従業員で対応しています。

また、2019年に新規に3億ドル(約325億円)の資金を調達、預かり資産は10億ユーロ(約1250億円)を超えるなど、2013年に発足したN26の勢いは凄まじいです。

融資、保険など周辺サービスへの拡大

N26はフィンテック分野で多くのスタートアップと連携をしていく予定で、すでに送金ではTransferwiseと組むなど、柔軟な運営体制でその成長を早めています。

今後は、保険業務や融資にも参入する方針です。

すでに250万人の近くの顧客を得ているため、そこで得られた資金や保険料を運用し、収益を上げていくことが期待されています。

非・欧州国への拡大

2019年には正式にアメリカに進出することは以前から発表されています。

また、新しくはブラジルでの事業スタートに向けて手続きを進めていることも発表されています。

最終的には全世界における、本当に利用しやすい銀行になるべくその規模と影響力を拡大していっています。

日本での展開は?

n26日本残念ながら2019年3月地点では、ヨーロッパに在住の人しか口座を登録できないようになっています。

今後の発展に期待したいところですね。

N26の業務範囲が日本まで広がれば、今まで以上に外貨取引のコストを下げることができるので筆者もN26の成長を祈るばかりです。

まとめ 

この記事のまとめ
  • N26は他の銀行にはないサービスを持っている
  • 2013年に立ち上げてから、2019年までで、ユーザー数が230万を越している
  • 日本ではまだ使用できない

N26はベルリンのスタートアップ企業であり、デジタルバンクです。そのサービスの豊富さと、リーズナブルな手数料から、今後のキャッシュレス社会への切り札となるでしょう。

日本でのサービス開始は時間がかかりそうですが気長に待ちましょう。

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