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2017年11月8日 DoiTakayuki
N26(Number26)をご存知ですか?N26はベルリンのスタートアップ企業が提供しているサービスでありながら、今筆者が最も注目している企業です。
N26は銀行業務を行っている会社ですが、従来の銀行を脅かす存在となっています。
出典:https://n26.com/en-eu/about-n26
N26は、ヴァレンティン・シュタルフ(Valentin Stalf・左)氏とマキシミリアム(Maximilian Tayenthal・右)氏が2013年に共同で創業した企業。
現在では、800名を超えるメンバーが同社で働いています。
シュタルフ氏は、ドイツ銀行やロケットベンチャーズなど複数の企業で活躍をしたのちに同社を創業。現在33歳とその若さに驚かされます。日本の上智大学にも在籍していたことがあるようで、日本進出も遠くない未来かもしれません。
N26のビジネスはすでに高い評価を受けており以下のような面々から投資を受けています。
シュタルフ氏はグローバルバンキングブランドを築くのが目的であり、2019年にアメリカに進出を計画。
すでにUS向けのティザーサイトも公開されています。
N26のモットーは、「A bank account with features built for real people」です。
直訳すると、「現実の人間のためにつくられた機能を持つ銀行口座」です。
当初はN26はアプリデザインを行って、バックエンドは他社の銀行の仕組みを利用するところからビジネスをスタートしました。
「使いづらい銀行アプリをとにかく使いやすく」という視点の着想から始まっています。
現在、自社自身が金融機関となっていますが、実際にN26は無料とは思えないほどの機能を豊富に持っており、すでに150万の顧客を得ています。
N26のメリットは、普通の銀行には兼ね備えていない機能を持っていることです。
取引手数料が安いネット銀行やネット証券などが台頭している時代ですが、N26の機能はそれ以上といっても過言ではありません。
N26は最短で8分で口座登録ができてしまいます。
必要条件は以下の3点です。
必要事項を記入してビデオ通話にて本人登録を行えばよいので、最短で8分で自分の口座を解説することができます。
日本のネットバンクの場合、本人確認も含めて4日以上はかかってしまうことを考える、といかにN26が提供するサービスの利便性が高いかがわかります。
N26の強みはなんといっても手数料の安さではないでしょうか?
ヨーロッパ内の振込は無料、ドイツでのATM引き出しは5回まで無料。そして海外送金が400円しかかからないのです。
振込手数料がかかるのは当たり前、ましてや、外国送金に5,000円以上かかるN26の提供するサービスがいかに革新的であるかがよくわかります。
N26はSpaceといわれるサブアカウントを作成することができます。
一つの銀行に一つの口座まで、という常識が覆ります。
一つのアカウントで複数の口座を持つことができます。これにより、クレジット引き落とし用、貯蓄用、娯楽用と用途を分けてお金を管理することができるのです。
参考:https://n26.com/en-eu/spaces
N26に登録するとMaster Cardのクレジットカードが送られます。
そのクレジットカードを利用すると、どのお店でどれくらいお金を使ったかというような情報が自動的にカテゴライズされてアプリに記録されます。
「現金じゃないとどれくらいお金を使ったか視覚的にわからないから不安・・・。」とお思いの方もいるかとは思いますが、そんな方にはぴったりの機能ではないでしょうか?
N26では、クレジットカードの設定をアプリで一括して行うことができます。
カードの上限額の変更は日本でも行えますが、N26はそれに加えて、紛失によるカード停止、外国でのカード使用許可、暗証番号変更などもスマホさえあればワンストップで行うことが出来ます。
特に紛失時には、スマホで即カード利用停止ができるので、カード会社に電話で連絡する手間が省けて済みます。
出典:https://n26.com/en-de/bank-account
N26ではセキュリティにハッカーを投入しています。
オンラインの業界ではセキュリティの脆弱さがよくニュースに上がります。N26はハッカーにバグを見つけてもらい、それに対する報奨金を支払うという契約を結ぶことでセキュリティを高めています。
ハッカーと協力することで継続的にセキュリティの健全性を監視して信用を構築しているのです。
これだけのサービス非常に安価に提供するN26。では、N26のビジネスモデルはどうなっているのでしょうか。
これまでの金利とトランザクション手数料で収益をあげていた既存の銀行のビジネスモデルとは異なる収益モデルに注目です。
具体的には以下の方法を使って収益を得ています。
手数料が安いとはいえ、それでもその手数料で儲けているのも事実です。外国通貨のATMの引き出し、ヨーロッパ外の振込等でお金を得ています。
また、貸金業はまだ行っていませんが口座残高がマイナスの場合は8.9%の年利がかかります。
手数料を安く多くの人から回収することで利益を得ているのです。
N26はN26 Blackと呼ばれる口座があります。
毎月5.9€の維持費がかかります。月額利用料のような形で、通常の口座からの決済や送金に加えて、いくつかのプレミアムサービスを受けられるプランです。
プレミアムサービスに契約する利用者が増えれば増えるほど、安定的な継続収入を得られるというビジネスモデルになっています。
プレミアム特典としてN26 Blackには外貨ATM引出手数料の無料化、旅行保険等の保険機能を兼ね備えています。
フリーランスで海外を行き来して仕事をしているという方に使用されています。
ユーロ圏内はもちろんのこと、ユーロ外として2018年には英国でのサービスローンチも完了しています。
爆発的に成長するN26に関する、注目すべき数値を確認していきます。
N26は2018年の地点ですでに150万人の顧客を獲得し、2019年で平均年齢約31歳の230万人のユーザーを得ています。
その顧客のニーズに対し、現在は24カ国5言語、約800人の従業員で対応しています。
また、2019年に新規に3億ドル(約325億円)の資金を調達、預かり資産は10億ユーロ(約1250億円)を超えるなど、2013年に発足したN26の勢いは凄まじいです。
N26はフィンテック分野で多くのスタートアップと連携をしていく予定で、すでに送金ではTransferwiseと組むなど、柔軟な運営体制でその成長を早めています。
今後は、保険業務や融資にも参入する方針です。
すでに250万人の近くの顧客を得ているため、そこで得られた資金や保険料を運用し、収益を上げていくことが期待されています。
2019年には正式にアメリカに進出することは以前から発表されています。
また、新しくはブラジルでの事業スタートに向けて手続きを進めていることも発表されています。
最終的には全世界における、本当に利用しやすい銀行になるべくその規模と影響力を拡大していっています。
残念ながら2019年3月地点では、ヨーロッパに在住の人しか口座を登録できないようになっています。
今後の発展に期待したいところですね。
N26の業務範囲が日本まで広がれば、今まで以上に外貨取引のコストを下げることができるので筆者もN26の成長を祈るばかりです。
N26はベルリンのスタートアップ企業であり、デジタルバンクです。そのサービスの豊富さと、リーズナブルな手数料から、今後のキャッシュレス社会への切り札となるでしょう。
日本でのサービス開始は時間がかかりそうですが気長に待ちましょう。
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