目次
- 1 ストーリーハイライト
- 2 2024年に向けて高配当株が魅力的に見える理由
- 3 2024年に有望な高配当株を選択する基準
- 4 ベライゾン・コミュニケーションズ (NYSE:VZ)
- 5 アルトリア・グループ (NYSE:MO)
- 6 エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ (NYSE:EPD)
- 7 パイオニア・ナチュラル・リソーシズ (NYSE:PXD)
- 8 デボン・エナジー・コーポレーション (NYSE:DVN)
- 9 シェニエール・エナジー・パートナーズ (NYSE:CQP)
- 10 ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス (NYSE:WBA)
- 11 CNAファイナンシャル (NYSE:CNA)
- 12 ヘス・ミッドストリームLP (NYSE:HESM)
- 13 イノベーティブ・インダストリアル・プロパティーズ (NYSE:IIPR)
ストーリーハイライト
2023年には、高配当株は金利上昇の影響を受け、投資対象としての魅力が低下しました。来年は金利が低下すると予想されており、高配当株が再び注目されています。今回は、TipRanksのスクリーニングにより厳選した2024年の高配当株トップ10を発表します。
高配当株が最近、トータルリターンでアンダーパフォームしているは、米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年から今年にかけて実施した急速な利上げに起因していると考えられます。高配当株は、その高い配当利回りにもかかわらず、金利上昇局面では代替債券投資と比較して魅力が低下するため、しばしばアンダーパフォームします。
2024年に向けて高配当株が魅力的に見える理由
2024年に向けては、高配当株は、これまでの利上げによる影響の反転が予想されることから、非常に魅力的に見えます。FRBは2024年に利下げを開始すると予想されています。このようなシナリオの下では、金利低下を見越した高配当株の魅力が一気に高まります。
2024年に有望な高配当株を選択する基準
2024年に魅力的と考えられる高配当株選択に当たり、次のように基準を設定しました。第一に、配当利回りは最低でも6.0%で、債券利回りが低下する中で注目されると考えられます。第二に、一時的な高配当銘柄を除外するため連続増配年数を5年以上としました。第三に、負債に大きなレバレッジがかかっている企業を除外するため、直近四半期のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)有利子負債倍率を3.5倍以下としました。
上記の条件で、TipRanksのデータベースを使い米国株式市場の全銘柄を調べたところ、2024年に注目に値する高配当株トップ10銘柄が浮かび上がりました。その詳細は以下の通りです。
ベライゾン・コミュニケーションズ (NYSE:VZ)
米国の主要通信会社で、全米で固定電話と携帯電話や企業向けデータ通信関連サービスを広く展開しています。配当利回りは7.06%、連続増配年数は19年で、EBITDA有利子負債倍率は3.2倍です。
アルトリア・グループ (NYSE:MO)
米たばこ大手で、「マールボロ」、「パーラメント」などのブランドで有名です。配当利回りは9.47%とトップ10銘柄の中では最も高く、連続増配年数は15年、EBITDA有利子負債倍率は1.8倍です。
エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ (NYSE:EPD)
米国のミッドストリーム(中流)エネルギー企業で、天然ガスや原油の輸送、貯蔵などを展開しています。配当利回りは7.64%、連続増配年数は7年、EBITDA有利子負債倍率は3.3倍です。
パイオニア・ナチュラル・リソーシズ (NYSE:PXD)
米国の独立系エネルギー企業で、シェールガス・オイルで有望なテキサス州パーミアン盆地で探鉱・生産に従事しています。配当利回りは 6.32%、連続増配年数は6年で、EBITDA有利子負債倍率は0.5倍とトップ10銘柄の中では最も低いです。
デボン・エナジー・コーポレーション (NYSE:DVN)
米国の独立系エネルギー企業で、米国内で石油、天然ガスの探鉱、開発、生産を展開しています。配当利回りは6.46%、連続増配年数は6年、EBITDA有利子負債倍率は0.8倍です。
シェニエール・エナジー・パートナーズ (NYSE:CQP)
米国の天然ガス企業で、液化天然ガス(LNG)を提供していて、パイプラインやLNG基地などを世界的に展開しています。配当利回りは7.67%、連続増配年数は7年、EBITDA有利子負債倍率は3.4倍です。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス (NYSE:WBA)
米イリノイ州に本拠を置き、米国と英国で小売薬局(ドラッグストア)を展開しています。配当利回りは8.35%で、連続増配年数はトップ10銘柄の中では断トツに長い48年で、EBITDA有利子負債倍率は2.6倍です。
CNAファイナンシャル (NYSE:CNA)
米国の保険持ち株会社で、子会社などを通じて米国や欧州で損害保険、生命保険、団体保険を販売しています。配当利回りは6.91%、連続増配年数は7年、EBITDA有利子負債倍率は1.9倍です。
ヘス・ミッドストリームLP (NYSE:HESM)
米国のマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)で、北米で天然ガスなどのミッドストリーム(中流)部門サービスを展開しています。配当利回りは8.08%、連続増配年数は5年、EBITDA有利子負債倍率は2.9倍です。
イノベーティブ・インダストリアル・プロパティーズ (NYSE:IIPR)
米国の不動産投資信託(REIT)で、主に医療用大麻を扱うテナント向けに賃貸される建物の開発、建設、管理に従事しています。配当利回りは8.13%、連続増配年数は5年、EBITDA有利子負債倍率は0.8倍です。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Top 10 High-Yield Stocks for 2024 and How to Choose Them原文の翻訳を中心にまとめています。
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