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5つ星アナリスト、決算発表後のエヌビディア株について強気見通しを再表明

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AIチップメーカー、エヌビディア(NVDA)の株価は過去2年間、目覚ましい上昇を遂げてきましたが、投資家を満足させるには、もはや素晴らしい業績だけでは十分ではないかもしれません。28日の取引時間後に発表された2025年度第2四半期(2024年5-7月期)決算は、ウォール街予想を上回ったにもかかわらず、同日の時間外取引で株価は7%近く下落しました。

売上高、EPS、今期売上高見通しともアナリスト予想上回る

第2四半期の売上高は300億4,000万ドルとなり、前年同期比で122%増加し、アナリスト予想の287億3000万ドルを上回りました。1株当たり利益(EPS)は0.68ドルとなり、予想の0.64ドルを上回りました。

第3四半期(8-10月期)の売上高については、コンセンサス予想の319億ドルを上回る325億ドル前後という強気の見通しを発表しました。

さらに、エヌビディアは500億ドルの追加自社株買い計画の承認も発表しました。

先端および次世代GPUのストーリーに期待

決算結果について、ウォール街株式プロフェッショナルのトップ1%にランクされる5つ星アナリスト、ジェフリーズのブレイン・カーティス氏は、次のようにコメントしています。「(先端GPU(画像処理半導体)の)ホッパーの需要は依然として堅調で、(次世代GPUの)ブラックウェルの立ち上げが重要な課題であると同社は強調しました。第4四半期から数十億ドルの売上高が見込まれており、大幅な遅延の懸念にもかかわらず予定通りです」

そして、同氏は次のように続けています。「ブラックウェルの遅延はすでにかなり理解されていましたが、同社は生産歩留まりを改善するためにブラックウェルGPUマスクに変更を加えました。全体として、AIの設備投資水準は議論の余地がないわけではありませんが、ブラックウェルの遅延懸念が過去のものとなりつつあり、ホッパーの継続的な成長にブラックウェルが数十億ドル上乗せされるというストーリーが軌道に戻りました」

このため、カーティス氏はエヌビディア株の「買い」レーティングと目標株価150ドルを再表明しました。これは、今後12カ月で19%の上値余地を示唆しています。

ウォール街の見方は?

カーティス氏の見通しは、ウォール街では異例なものではありません。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が33人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は149.74ドルで、カーティス氏の目標株価とほぼ同様です。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Top Analyst Weighs in on Nvidia Stock Following Earnings原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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