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音声AI銘柄、サウンドハウンドAI株に注目すべき3つの理由

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今年初め、音声認識の専門企業であるサウンドハウンドAI(NASDAQ:SOUN)に、エヌビディアが出資していることが明らかになり、サウンドハウンドの株価は急騰しました。

しかし、上昇があっという間だったのと同様、下落も急ピッチでした。今や3月中旬の高値から60%も下落しています。

一時的な急騰か、それとも買いの好機か?

投資家は、このようなボラティリティを見て、株価の急騰は単なる一時的なものだったのか、それとも大幅な下落は買いの機会となるのか判断に迷います。

Seeking Alphaのブロガーで投資家のChetan Woodun氏は後者のグループに属し、サウンドハウンドAI株が「買い」である3つの理由を挙げています。

「他の音声AI企業とは一線を画す」存在に

第一に、エヌビディアの370万ドルの投資は比較的小規模であるものの、エヌビディアのようなAI関連大手がサウンドハウンドに熱心であるという事実は、サウンドハウンドを「他の音声AI企業とは一線を画す」存在にしました。

第二に、Woodun氏は、サウンドハウンドが生成AIモデルを統合し、「迅速に製品を立ち上げる能力」が同社の売上高成長を後押ししたと考えています。この「適切な製品を適切なタイミングで」投入する能力は、昨年の第2四半期と第3四半期の売上高減少を防いだだけでなく、2023年通年には前年比47%増という大幅な売上高成長にも貢献しました。「これは、同様に生成AIに多角化した同業他社よりも高い成長率です」とWoodun氏は強調しています。

依然として赤字企業だが、大幅な改善傾向

第三に、同社は依然として赤字企業ですが、改善されつつあります。2023年第4四半期の1株当たり純損失は、前年同期の0.15ドルに対し、0.07ドルとなり、53%改善しました。また、調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は、前年同期の1,880万ドルの損失から370万ドルの損失となり、大幅に改善しました。

そしてWoodun氏が指摘するように、経営陣は2025年末までに黒字化を目指しており、これは売上高予想の1億ドル(2023年の4,600万ドル、2024年の7,000万ドルを上回る)に基づくものです。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、Woodun氏と同様に、アナリストのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングである、「買い」が4人、「中立」が1人、「売り」が1人に基づきます。平均目標株価は7.15ドルで、今後12カ月で89%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、3 Reasons to Buy SoundHound AI Stock, According to This Investor原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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