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アナリストも注目している「パーフェクト10」2銘柄

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アナリストは毎日、株価や株式に関する多くのデータと向き合い、銘柄選択でキャリアを築いてきました。個人投資家には、そのようなことは困難です。このため、個人投資家が勝つ可能性のある銘柄を探すには、ツールが必要です。

そこでスマートスコアの登場です。スマートスコアは、TipRanksが開発したデータツールで、銘柄選択で必要な膨大な株式データを収集、分類、照合します。スマートスコアは、洗練されたAIアルゴリズムを使ってデータを選別し、株価の将来のアウトパフォームと一致することが知られている一連の要素に関して、全銘柄を比較します。そして、すべての銘柄に1つのスコアが付けられ、1から10のシンプルな数字で、その銘柄の今後の可能性を示します。

シンプルなスマートスコア、そしてその「パーフェクト10」銘柄に注目

このシンプルなスコアは、投資家にとって使いやすく、理解しやすい参考資料となります。そして、スマートスコアが最も高い「パーフェクト10」銘柄は、検討する価値のある銘柄です。「パーフェクト10」銘柄は、歴史的にS&P500指数(SPX)を大きくアウトパフォームする傾向があります。

それでは、ウォール街アナリストも注目していて、コンセンサス評価が「強気買い」の、2つの「パーフェクト10」銘柄を見てみましょう。

デクスコム (DXCM)

パーフェクト10銘柄の1つ目は、医療機器の世界、具体的には、持続血糖値モニタリングシステム(CGM)の設計、製造、販売を手がけるデクスコムです。これらのデバイスは、糖尿病管理、特に自己投与インスリンを使用するインスリン依存性糖尿病患者にとって重要な役割を果たします。

デクスコムは、米サンディエゴを拠点に、糖尿病治療のための技術利用におけるリーダー的存在となっています。同社は完全一体型CGMの製品を開発し、その最新製品であるG6には、標準的な自動アプリケータ、センサーとトランスミッタ、およびApple iOSまたはAndroidと互換性のあるディスプレイデバイスが含まれています。このシステムを使用することで、患者は指を刺すことなく血糖値をモニターでき、そしてそれを、自分のスマートデバイスでチェックできます。

より使いやすい新製品をFDAが認可

さらに重要なことは、デクスコムのStelo血糖値バイオセンサーは、最近FDA(米国食品医薬品局)の認可を受け、米国で初めて処方箋なしで使用できる血糖値バイオセンサーとなりました。Steloは、上腕の背面に装着するシンプルなウェアラブル・デバイスで、ユーザーのスマートフォンとリンクさせることができ、血糖値モニタリングをユーザーの手元で行うことができます。このデバイスは今年の夏に市販される予定です。

デクスコムの最近の決算を見ると、2023年第4四半期の売上高は10億3,000万ドルで、前年同期比27%増で、アナリスト予想を1,000万ドル上回りました。非GAAP(米国会計基準)基準のEPS(1株当たり利益)は50セントで、予想を7セント上回りました。

RBCのアナリストであるSingh Chadha氏は、成長する医療市場におけるデクスコムの高品質な製品、特に今後の製品発売を高く評価しています。

最も急成長する大型医療テック企業の一社になる可能性

同氏は、次のように述べています。「糖尿病は蔓延状態に近づいており、技術革新、適応症/地域の拡大、血糖値以外の測定によって、CGMのTAM(獲得可能な最大市場規模)拡大に大きな機会があると考えています。デクスコムには、数年の猶予があります。Stelo(初の処方箋なしのCGM)とGLP-1導入という当面のカタリストを備え、最も急成長する大型株医療テック企業の一社になる可能性があります」

これらのコメントにより、Chadha氏はデクスコムに「アウトパフォーム(=買い)」レーティングを付け、165ドルの目標株価は、今後12カ月で最大26.5%の上値余地を示唆しています。

アナリストの評価は?

ウォール街アナリスト全体としては、TipRanksによれば、デクスコム株のコンセンサス評価は「強気買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」12人、「中立」1人に基づいています。152ドルの平均目標株価は、今後12カ月で17%の上値余地を示唆しています。

APiグループ・コーポレーション (APG)

次に紹介するAPiグループは、専門サービス、セキュリティ、ライフセーフティサービスのプロバイダーとして、幅広い業界とグローバルな基盤で市場をリードしているプロフェッショナル・サービス企業です。同社は米ミネソタ州を拠点に、運輸、教育、医療、エネルギー、石油・ガス、鉱業、工業などのセクターの顧客企業を持っています。

APiグループのサービスには、防火、アラーム監視、入退室管理、パイプライン保全、石油ターミナルの建設、機器のメンテナンスなど、枚挙にいとまがありません。その他のサービスには、施設の設計、設置、検査、修復、修理、アップグレードなどがあります。同社のミッションは、先を見越したリスク管理であり、安全に関わる事故ゼロのビジネス世界です。

尽きることがない安全サービスの必要性

APiグループが関わる業界では、安全サービスの必要性が尽きることはなく、この事実により同社は成功を収めています。直近の2023年第4四半期の売上高は、前年同期比3.5%増の17億6,000万ドルで、アナリスト予想通りでした。非GAAPベースのEPSは44セントで、前年同期の36セントから上昇し、予想を1セント上回りました。

ジェフリーズの五つ星アナリスト、Stephanie Moore氏は、APiグループは注目に値すると結論づけています。同氏は次のように述べています。「私たちは、定期的かつ規制上義務づけられている検査・保守サービス事業を、有機的にまたはM&Aを通じて拡大するというAPiの戦略に強気です。同社はより利益率の高い売上高を目指し、プロジェクト契約を厳選し、M&Aで利益率拡大を見込んでいます」

Moore氏は、「買い」レーティングを付け、目標株価の48ドルは、今後12カ月で26%の上値余地を確信しています。

アナリストの評価は?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が6人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は42.33ドルで、今後12カ月で8.3%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、TipRanks’ ‘Perfect 10’ List: Analysts Pound the Table on These Top-Scoring Stocks原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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