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米主要証券会社、マイクロソフトが「最高のAIモデル」構築と評価

ストーリーハイライト

米主要証券会社オッペンハイマーが6月7日に発表した、テック大手マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)に関する見解は、同社とその投資家にとって歓迎すべきもので、同社株は同日午後に小幅上昇しました。

オッペンハイマーの5つ星アナリストのティモシー・ホラン氏とマックスウェル・ホルム氏のマイクロソフトについて大規模な分析は、同社がそのリソース、PCハードウェアにおける卓越性、そしてオープンAIとのパートナーシップのおかげで、今や人工知能(AI)プラットフォームのリーダーとなっていると指摘しています。このパートナーシップにより、マイクロソフトとオープンAIは「最高のAIモデル」を構築し、活用するために必要なリソースと敏捷性を獲得したとしています。

オープンAIのGPT-4o(マルチモーダルAIモデル)はすでに市場をリードしており、年内にGPT-5が登場するとの報道もあります。

ホラン氏は7日、目標株価500ドルで「買い」レーティングを再表明しました。

TipRanksによれば、オッペンハイマーのホラン氏はこれまでマイクロソフト株で92%の成功率を誇り、1レーティングあたりの平均リターンが29.19%であることも注目に値します。

マイクロソフト、Azureおよび複合現実部門でも一部でレイオフ

しかし、マイクロソフトがAI事業で先頭に立ち、直近の2024年度第3四半期(2024年1-3月期)の業績も好調でしたが、Azureクラウド部門とMR(複合現実)部門の一部の従業員にとっては、それほど良いニュースではありませんでした。両部門は1,000人から1,500人のレイオフを実施し、同社は解雇の必要性をAIの成長によるものとしました。

マイクロソフトはちょうど1年前にも約1万人の従業員を解雇しており、その際もやはりAIを理由に挙げていました。同社は、業績が堅調であっても、そして戦略部門であっても合理化や効率化を進めていることが分かります。

ウォール街の見方は?

ウォールス街に目を向けると、TipRanksによれば、マイクロソフト株に対する過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が32人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。過去1年間で株価が31.92%上昇した後、マイクロソフトの平均目標株価は491.90ドルで、今後12カ月で15.52%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Oppenheimer: Microsoft (NASDAQ:MSFT) Has the “Best AI Model” Around原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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