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アナリストによる、今買うべき配当株ベスト5(2024年3月)

ストーリーハイライト

今回は、投資家が2024年3月に購入を検討でき、アナリストからも支持されている配当銘柄ベスト5をご紹介します。これらの5銘柄は配当利回りが高く、TipRanksではアナリストのコンセンサス評価も「強気買い」となっています。さらに、アナリストによれば、今後12カ月で、それぞれ相応の上値余地があります。

投資家は、配当株をポートフォリオに組み入れることで、分散ポートフォリオのバランスを取ろうとします。配当株は、投資家に定期的なインカム(配当収入)をもたらします。

以下で配当株5銘柄を説明します。

1位 ダイネックス・キャピタル (Dynex Capital Inc.、NYSE:DX)

ダイネックス・キャピタルは、内部管理型の住宅ローン不動産投資信託(REIT)です。同REITでは、エージェンシーおよびノンエージェンシーの住宅・商業用モーゲージ担保証券(MBS)へのレバレッジをかけた投資を行っています。

ダイネックス・キャピタルは、専門的なリスク管理手法、規律ある資本配分、社会的責任をもって投資家の資金運用にコミットしています。これにより、ダイネックス・キャピタルは、配当収入と長期的なトータルリターンを投資家にもたらしています。

ダイネックスは、毎月0.13ドルの普通配当を実施しており、年換算の配当利回りは12.72%で、セクター平均(3.91%)を大きく上回っています。

2023年の配当総額は1株当たり1.56ドルで、これには第4四半期の配当0.39ドルが含まれます。第4四半期には、1株当たり1.44ドルの包括利益を計上し、純利益は0.39ドルでした。

ダイネックスは「買い」か?

TipRanksによれば、ダイネックス・キャピタルの過去3カ月間のアナリストレーティングは、アナリスト3人全員が「買い」を付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標価格の14.17ドルは、今後12カ月で15.1%の上値余地を示唆しています。過去1年間で、ダイネックスは4.3%上昇しました。

2位 インターナショナル・シーウェイズ (International Seaways, Inc.、NYSE:INSW)

ニューヨークに本社を置くインターナショナル・シーウェイズは、世界中で原油と石油精製品を輸送している世界最大級のタンカー会社です。同社は、航海用船、商業プール、定期用船を通じて輸送サービスを提供しています。

インターナショナル・シーウェイズは、11.81%という高い配当利回りを誇っています。2023年第4四半期決算において、1株当たり1.32ドルの配当を発表しにました。これには、1.20ドルの追加配当と、3月28日に支払われる0.12ドルの普通配当が含まれます。

最近の業績については、第4四半期の出荷売上高は2億5,073万ドルで、調整後のEPS(1株当たり利益)は2.18ドルと報告しており、前年同期比では業績が低下しています。

インターナショナル・シーウェイズの株価見通しは?

TipRanksによれば、アナリストによるインターナショナル・シーウェイズの平均目標株価の63.67ドルは、今後12カ月で20.4%の上値余地を示唆しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、3人のアナリスト全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。インターナショナル・シーウェイズの株価は、過去1年間で23.2%上昇しています。

3位 リズム・キャピタル(Rithm Capital、NYSE:RITM)

リズム・キャピタルは、不動産と金融サービスに特化した資産運用会社です。厳格なリスク管理アプローチを維持しつつ、ポートフォリオの長期的価値の向上を目指しています。

リズム・キャピタルは1株当たり0.25ドルの四半期配当を出しており、9.21%の魅力的な利回りを提供しています。

2023年第4四半期の売上高は7億947万ドルで、調整後EPSは0.51ドルとなり、アナリスト予想を上回りました。

リズム・キャピタルは「買い」か?

3月11日、UBSのアナリスト、Doug Harter氏は、リズム・キャピタルの目標株価を12.50ドルから13ドルに引き上げ、「買い」レーティングを維持しました。同氏は、魅力的なバリュエーションと高い配当利回りを評価しています。

全体としては、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の12.10ドルは、今後12カ月で8.2%の上値余地を示唆しています。リズム・キャピタル株は、過去1年で41.9%上昇しています。

4位 シティオ・ロイヤルティーズ (Sitio Royalties、NYSE:STR)

コロラド州を拠点とするシティオ・ロイヤルティーズは、米国の生産性の高い盆地において、高品質の石油・ガス鉱区権益を取得しています。同社は、石油・ガスセクターの探鉱・生産(E&P)事業体に資産をリースし、その見返りとして、これらの資産から採掘された商品の売却益の一部を得ています。シティオは現在、252,000エーカー(約1,020平方キロメートル)以上の資産を保有しています。

シティオの直近の四半期配当は1株当たり0.51ドルで、3月28日に支払われ、2023年第3四半期の配当と比較して4%の増加となります。配当利回りは8.54%と高くなっています。

2023年の売上高は前年比60.5%増の5億9,336万ドルでした。同時に、減価償却費、減耗償却費、減損費用、石油・ガス資産売却損などの営業費用の増加により、1株当たり0.20ドルの純損失を計上しました。

シティオ・ロイヤルティーズは「買い」か?

シティオ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、アナリスト4人全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の28.33ドルは、今後12カ月で14.6%の上値余地を示唆しています。シティオ株は過去1年間で13.4%上昇しています。

5位 エナジー・トランスファーLP (Energy Transfer LP、NYSE:ET)

エナジー・トランスファーLPは、北米最大かつ最も多角的なミッドストリーム(中流部門)エネルギー企業の1つで、天然ガス、原油、精製品、液化天然ガス(LNG)などの輸送、貯蔵を行っています。2023年11月3日、同社はクレストウッド・エクイティー・パートナーズLPとの合併を完了し、バリューチェーンを有望な盆地に拡大しています。

エナジー・トランスファーは1株当たり0.315ドルの通常四半期配当を支払っており、利回りは8%で、前年同期比3.3%増となっています。2023年第4四半期の売上高は2,053万ドルで、希薄化後EPSは0.37ドルでした。

エナジー・トランスファー株の見通しは?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の18.25ドルは、今後12カ月で17.3%の上値余地を示唆しています。エナジー・トランスファー株は過去1年間で31.4%上昇しています。

終わりに

上記の5つの配当株は、定期的なインカムをもたらすので、投資家のポートフォリオの価値を高める可能性があります。さらに、これらの企業の大半は、健全な財務基盤と高い成長見通しを有しており、長期的に配当支払いを継続するとみられるため、アナリストからの強気の評価が期待されます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、5 Best Dividend Stocks to Buy in March 2024, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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