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アナリストによる、上値余地が大きい「強気買い」成長株ETF 2本

ストーリーハイライト

成長株ETF(上場投資信託)は、平均的な売上高および収益成長率を上回る実績を持つ銘柄に投資します。これらのETFは、高成長企業の長期的な潜在的可能性を最大限に活用することを目指しています。

TipRanksでは2つの成長株ETF、バンガード米国メガキャップ・グロースETF(Vanguard Mega Cap Growth ETF, MGK)とiシェアーズ・モーニングスター・グロースETF(iShares Morningstar Growth ETF, ILCG)を特定しました。アナリストは、これらのETFに「強気買い」のコンセンサス評価を付けており、今後12カ月で10%以上の上値余地があると予想しています。

バンガード米国メガキャップ・グロースETF(Vanguard Mega Cap Growth ETF, MGK)

MGK ETFは、時価総額が非常に大きい米国の成長株で構成されるCRSP USメガキャップ・グロース・インデックスに連動する投資成果を目指します。このETFは、インデックスにおける各銘柄のウェイトとほぼ同じ割合で各銘柄を保有することを目指しています。

MGKの運用資産残高は217.3億ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの62.94%を占めています。重要なのは、経費率が0.07%と非常に低いことです。MGK ETFは過去6カ月間で10.35%のリターンを上げています。

TipRanksによれば、MGK ETFは「強気買い」のコンセンサス評価を獲得しています。これはポートフォリオで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、73銘柄のうち64銘柄が「買い」、9銘柄が「中立」となっています。MGK ETFの平均目標価格は361.86ドルで、今後12カ月で15%の上値余地を示唆しています。

iシェアーズ・モーニングスター・グロースETF(iShares Morningstar Growth ETF, ILCG)

ILCG ETFは、米国の大中型株で構成されるモーニングスター米国ラージ・ミッドキャップ・ブロード・グロース・インデックスに連動する投資成果を目指します。市場と比較して、平均以上の収益成長が見込まれる株式へのエクスポージャーを提供します。

ILCGの運用資産残高は22.3億ドルで、上位10銘柄でポートフォリオの53.21%を占めています。また、経費率は0.04%と低く、費用対効果の高い選択肢となっています。ILCGは過去6カ月間で9.66%のリターンを上げています。

TipRanksによれば、ILCG ETFは「強気買い」のコンセンサス評価を得ています。これはポートフォリオで保有する各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、390銘柄のうち、325銘柄が「買い」、62銘柄が「中立」、3銘柄が「売り」となっています。ILCG ETFの平均目標価格93.94ドルは、今後12カ月で14.75%の上値余地を示唆しています。

結論

ETFは、低コストで分散投資ができ、透明性も高い市場参加の方法です。MGKとILCGのETFは、アナリストが10%以上の上昇余地を見込んでいるということもあり、投資家にとって検討に値するでしょう。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、MGK, ILCG: 2 “Strong Buy” Growth ETFs with Upside Potential, According to Analysts原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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