ストーリーハイライト
ソーシャルメディア大手のメタ・プラットフォームズ (NASDAQ:META)が、2月1日の市場クローズ後に発表した2023年第4四半期決算は好調でした。ユーザー・エンゲージメントの増加とともに、売上高と利益が大きく伸びました。さらに、同社は第4四半期決算の電話会議で初の配当を発表しました。好調な業績を受け、メタは成長株および配当株としての位置付けに成功しています。
さらに掘り下げる前に、メタの株価が1年間で109%以上上昇したことを強調しておきましょう。加えて、2月1日の時間外取引では15%以上上昇しました。
メタの成長加速
下のグラフは左から、メタの売上高、営業利益率、EPS(1株当たり利益)の2023年の四半期推移を示したもので、前年同期比伸び率が加速していることが分かります。「リール(短尺動画)」やビデオを中心としたエンゲージメントの向上、生成AI(人工知能)の導入、コスト削減への注力が、売上高と収益性の堅固な回復につながりました。
特筆すべきは、売上高成長率が、2023年第1四半期の約3%から第4四半期には約25%まで加速したことです。さらに、営業利益率は第1四半期の25%から第4四半期には41%に拡大しました。売上高の増加と営業コストの削減(=営業利益の増加)により、EPSは大幅に回復し、第1四半期の19%減から第4四半期には203%増となりました。
メタは今や配当株に
力強い売上高成長と利益基盤の拡大により、メタは事業への投資を継続しつつ、株主還元に注力しています。同社はこれまで、自社株買いの形でキャッシュを還元してきましたが、第4四半期の電話会議中に、驚くべきことに初の配当を発表しました。
メタは、2024年2月22日現在の株主名簿上の株主に対し、1株当たり0.50ドルの四半期配当を、2024年3月26日に支払うと発表しました。
メタ株、今後目標株価の上方修正の可能性
ウォール街のアナリストはメタ株の見通しについて強気です。しかし、アナリストの平均目標株価は、過去1年間の株価上昇により、上昇の可能性が限られていることを示唆しています。
注目すべきは、ほとんどの目標株価が第4四半期決算報告前に設定されていることです。このため、AIへの積極投資、有望な成長見通し、売上高と収益性の向上、配当の開始などにより、今後、目標株価の上方修正が行われる可能性があります。
TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が27人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の426.11ドルは、今後12カ月で7.94%の上値余地を示唆しています。
結論
ユーザーのエンゲージメントと広告売上を促進するためのメタのAI投資は、成長にとって好都合です。さらに、同社は業務効率の最適化に注力しており、利益率とEPSの向上が、株価を下支えする可能性があります。これは、アナリストのメタ株に対する強気見通しに反映されています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、After Stellar Earnings, META Looks Like a Growth and Income Stock原文の翻訳を中心にまとめています。
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