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マクドナルド、英国・アイルランドでの大規模な事業拡大計画で株価上昇

ストーリーハイライト

米大手ファストフードチェーンのマクドナルド(MCD)は、英国とアイルランドでの大規模な事業拡大に向けて準備を進めています。今後4年間で10億ポンド(13億ドル)を投資し、200店以上の新規出店を計画していることを発表しました。この発表を受け、21日に株価は1.4%上昇しました。

マクドナルドは投資戦略の一環として、目抜き通りの店舗の存在感を強化し、新しいレストラン形態を模索しています。また、同社は既存店舗をアップグレードし、提供する商品の改善に対するコミットメントを反映させる意向です。

重要なのは、この拡大により2万4,000人以上の新規雇用が創出される見通しで、これは英国市場の可能性に対する同社の自信を反映しています。

大規模投資の主な理由

英国のテイクアウト市場は、インフレ高騰により多くの消費者が手頃な価格の食品を求めるようになっていることから、成長しています。さらに、マクドナルドは、特に急成長中の英国ベーカリー・チェーン、グレッグス (GRG) にテイクアウトの朝食部門で首位の座を奪われており、今回の事業拡大により英国市場での激しい競争に対抗しようとしています。

さらに、この取り組みは、2027年までに世界で1万店舗の新規出店を目標とするマクドナルドの広範なグローバル成長戦略の一環でもあります。

マクドナルド株は「買い」か?

マクドナルドの株価は過去3カ月で10%近く上昇しています。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が16人、「中立」が7人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は293.14ドルで、今後12カ月で1.2%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、McDonald’s Stock Gains on $1.3B Expansion Plans原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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