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ゴールドマン、EV新モデル導入発表のリビアンに注目

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新興EV(電気自動車)メーカーのリビアン・オートモーティブ(NASDAQ:RIVN)の株価は、直近で16%上昇し、2023年第4四半期決算発表後の株価下落の半分近くを帳消しにしました。ゴールドマン・サックスを含め、アナリストは新モデル導入のポテンシャルに期待しています。

2月下旬に発表された2023年第4四半期の売上高は、アナリスト予想を上回りましたが、赤字は予想よりも大きくなりました。そして、同社が2024年のEV生産台数を安定させるために、2023年の生産台数57,000台以上のEVを生産しない計画であると投資家に語ったことで、市場は失望しました。

手頃な価格とサイズの新車投入を発表

しかし、3月7日、リビアンは手頃な価格とサイズのR2とR3を、今後数年間で市場に投入すると発表しました。

ゴールドマン・サックスのアナリスト、マーク・デラニー氏は、リビアンの新型EV発表イベントに出席しました。同氏が語るように、投資家が注目するのは待望の5人乗り中型SUVのR2です。R3は、R2より小型のクロスオーバーで、プラットフォームなどはR2と共通化されます。

注目されたのは、R2生産に際して、ジョージア州に建設される予定の新工場を待つ代わりに、イリノイ州ノーマルにある既存工場を活用すると発表したことです。この戦略決定には2つの主な効果があります。

新車生産で既存工場を活用することで、早期生産を目指し、資金も温存へ

第一に、既存工場で生産することで、リビアンは予想よりも早くEV生産(販売)を開始できます。R2の生産開始は、(以前予定されていた)2026年後半ではなく、2026年前半になる予定です。これにより、リビアンは資金不足に陥る前に、生産段階に到達しやすくなります。

第二は、一つ目と関連していますが、リビアンはジョージア工場の建設を当面延期することを決定したため、資金を節約でき、保有資金が2026年まで持続することがさらに確実になります。ジョージア工場は依然としてリビアンの長期計画の一部であり、R2が導入され販売が開始されれば、生産拡大のための鍵となるでしょう。しかしその間、第2工場が建設されていない間、リビアンは今後数年間の資本支出を約22億5,000万ドル節約できます。

効率的な新車投入で市場ポテンシャル拡大へ

投資家はこの発表を好感し、リビアンの株価は急騰しました。デラニー氏は、R2の特徴的な魅力(加速の速さ、直接の競合他社のほとんどに匹敵する航続距離、リビアンの既存のR1 EVの約60%にすぎない45,000ドルの基本価格など)を説明し、R2の導入により、リビアンのTAM(獲得可能な最大市場規模)はおそらく4倍程度に拡大するとみています。

デラニー氏は、上記のすべてを「株価にとってプラスになる」と見ていますが、最近の株価急騰でかなり株価に織り込まれていると考えているようです。そのため、同氏はリビアン株への「中立」のレーティングを据え置き、目標株価の13ドルは、今後12カ月で2%の下値余地を示唆しています。

リビアン株の目標株価は?

TipRanksによれば、リビアン株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が9人、「売り」が3人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の17.90ドルは、今後12カ月で大幅な40%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Goldman Sachs Weighs In on Rivian Stock Following New Models Introduction原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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