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ストーリーハイライト
アナリストが選好している生活必需品株は、新年にポートフォリオのアウトパフォームを継続するカギとなるかもしれません。豊富なカタリストと経済の混乱に直面した際の回復力により、主要な生活必需品株は好パフォーマンスを上げる可能性があります。
2023年の壮大なリターンの後、新年を迎えるにあたり、それほど上昇していない消費関連ディフェンシブ銘柄のローテーションを考えるのは賢明と言えるでしょう。なお、成長株からバリュー株へのローテーションは、すみやかには進まない可能性があります。過熱した成長株の緩やかな買い戻しや、過小評価されているディフェンシブ株の着実な上昇を伴うこともあります。また、突然パニックに陥ることもあります。
この記事では、TipRanksの比較ツールを活用し、3つの魅力的な消費関連ディフェンシブ銘柄を紹介します。
コルゲート・パルモリーブ(NYSE:CL)
歯磨き粉「コルゲート」などでお馴染みの米家庭用品メーカー、コルゲート・パルモリーブの株価は近年かなり低迷しており、過去4年間はかなり横ばいのリターンでした。しかし、ここ数週間で勢いを取り戻し(2023年10月の安値から14%上昇)、そしてバンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)のアナリストは、このほど「中立」から「買い」に格上げしました。
バンク・オブ・アメリカのアナリスト、Bryan Spillane氏が強気に転じた理由は、安定したブランドの豊富なポートフォリオや地理的分散など、理由はいくつもあります。しかし、今回のアップグレードの最大の要因は、同社がより大きな成長へとシフトしていることです。同氏は、インドや中南米など新興国市場の成長可能性を、昔ながらの生活必需品株の業績上振れ要因の一つとして強調しています。
予想株価収益率(PER)が22.9倍であるコルゲート・パルモリーブは、家庭用品・パーソナル用品業界のPER平均が20.5倍であることを考えると、決して割安とは言えません。それでも、優れた経営陣と不況に強い優れたブランドを評価するのであれば、同業他社よりもコルゲート・パルモリーブを好まないわけにはいかないでしょう。
コルゲート・パルモリーブ株の目標株価は?
TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の84.00ドルは、今後12カ月で6.2%の上値余地を示唆しています。
モンデリーズ (NASDAQ:MDLZ)
米国のスナック・飲料大手のモンデリーズは、成長プロフィール追求に熱心な経営陣を擁しています。モンデリーズの株価は、GLP-1(減量にも効果があると言われる糖尿病薬)による食品株の急落で失った地盤をかなり回復しています。
オゼンピックのような減量薬は、短期的にはチョコレートやビスケットの需要を抑制する可能性がありますが、長期的な需要に大きな打撃を与えないと考えられます。実際、様々な減量薬を服用し続けることの長期的な影響は、依然として不明です。
また、インフレが後退するにつれて、モンデリーズは、価格が安い類似商品に向かった消費者からシェアを取り戻すと予想されます。結局のところ、モンデリーズは、消費者に良く知られた、最も優れたブランド(クッキーの「オレオ」、ビスケットの「リッツ」など)を有しています。そして、経営陣は売上高と利益率を上げるために最善を尽くしています。
モンデリーズ株の目標株価は?
過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が18人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の79.59ドルは、今後12カ月で10.2%の上値余地を示唆しています。
セルシウス・ホールディングス (NASDAQ:CELH)
エナジードリンクなどの展開している米飲料企業のセルシウス・ホールディングスは、12月27日も5.2%上昇しました。新年にもさらに上昇する可能性があります。調査会社のニールセンによると、米国の全体的な炭酸飲料の売上は今年4.2%増でした。エナジードリンクはさらに好調で、セルシウスの売上は前年比149%増となっています。
しかし、セルシウスの最高の成長期が終わったわけではありません。多くのアナリストは、2024年もセルシウスに対する強気の見方を崩していません。ジェフリーズは、2023年から2027年の年平均成長率(CAGR)を26%台と見ています。
セルシウス株の目標株価は?
過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の71.52ドルは、今後12カ月で28.4%の上値余地を示唆しています。
結論
AI関連銘柄が市場を席巻している中では、生活必需品株はエキサイティングな投資対象ではありません。市場では、バリュエーションがやや上昇し、3回の利下げが市場に織り込まれる可能性があるため、景気感応度の低い銘柄を検討するのが賢明と思われます。上述した3銘柄のうちでは、アナリストが今後1年で最も上昇すると見ているのはセルシウス・ホールディングス株(28.4%の上値余地)です。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、CL, MDLZ, CELH: Which is the Best Consumer Defensive Stock for 2024?原文の翻訳を中心にまとめています。
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