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バフェット氏のバークシャー、ドミノ・ピザなどに新規投資

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伝説的投資家ウォーレン・バフェット氏の持株会社であるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は、今年第3四半期にドミノ・ピザ(DPZ)とプール・コーポレーション(POOL)で新規ポジションを構築しました。

ネブラスカ州に拠点を置くバークシャー・ハサウェイは、ピザ小売企業ドミノ・ピザの株式130万株(発行済み株式の3.6%)を5億5,000万ドルで取得しました。また、プール用品卸売業者のプール・コーポレーションの1%の株式を1億5,200万ドルで取得しました。

バークシャー・ハサウェイの株式取得のニュースを受け、ドミノ・ピザとプールの株価は14日の時間外取引で急騰しました。ドミノ・ピザの株価は約8%上昇し、プールの株価は約6%上昇しました。年初来でドミノ・ピザの株価は6%上昇し、プール・コーポレーションの株価は7%下落しています。

株式売却を依然継続

バフェット氏はここ数カ月、株式売却の方で話題になっていたため、ドミノ・ピザとプールへの新たな投資は、少し意外なものでした。同氏は今年の大半を、特にアップル(AAPL)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)など、保有株式の一部売却に費やしてきました。

バークシャーは今年第3四半期も株式の売却を継続しました。最新の規制当局への提出書類によると、同社は360億ドル相当の株式保有を売却する一方で、15億ドル相当の株式を純購入しました。バークシャーは、今年第2四半期に取得したばかりの美容専門店チェーンのアルタ・ビューティー(ULTA)の株式をほぼすべて売却しました。

現金保有高、過去最高を更新

バークシャーは第3四半期に、チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)、ニュー・ホールディングス(NU)、キャピタル・ワン(COF)の保有株式を減らし、フロア・アンド・デコ(FND)の株式を全売却しました。こういった株式売却により、現金保有高は過去最高の3,252億ドルに膨らみました。

アナリストや投資家は、株式売却はバフェット氏が市場を割高と見ているか、下落に向かうと見ていることの表れではないかと推測しています。バークシャーは2,945億6,000万ドル相当の膨大な株式ポートフォリオを保有しています。同社株でより手頃な価格のクラスB株は、年初来で31%上昇しています。

バークシャー・ハサウェイ株は「買い」か?

TipRanksによれば、バークシャー・ハサウェイのクラスB株のコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」1人、「中立」1人に基づいています。平均目標株価の531ドルは、今後12カ月で13.53%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Berkshire Hathaway (BRK.B) Opens New Positions in Domino’s Pizza and Pool Corp.原文翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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