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米主要証券のニーダム、アルファベットを2024年のビッグテック一押し銘柄に

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ビッグテック銘柄にとって今年は印象的な1年となりました。投資家のAI(人工知能)全般に対する飽くなき欲求などに後押しされ、「マグニフィセント・セブン(超大型株7銘柄)」が株式市場の上昇の大部分を担ってきました。

2023年が終わろうとしている今、ビッグテック銘柄の来年の見通しを評価する時でしょう。そして、米主要証券会社ニーダムのアナリスト、Laura Martin氏にとって、ある銘柄は他のどの銘柄よりも抜きん出ています。

「アルファベット(GOOGL)は、2024年に向けビッグテックの中で当社が選好する銘柄です」とMartin氏は述べています。アルファベットに関しては、「当社は、自動車、映画およびテレビ、旅行の広告支出が回復し、さらに政治関連広告支出が前年同期比で新たな追加になると予想しています」

生成AIから最も恩恵受ける態勢整う

Martin氏の見解では、FAANGの中では、アルファベットがアマゾンを僅差で抑えて首位に立ち、そして両社とも生成AIから最も恩恵を受ける態勢が整っています。マイクロソフトを加えると、長期的には、3つのクラウド企業は、最も重要なLLM(大規模言語モデル、膨大なデータを使ってトレーニングされた自然言語処理モデル)を保有しており、次世代の 「イノベーション・プラットフォーム」を代表する企業です。

これら3社は最終的に、生成AIを使用して新しく開発された各アプリケーションから売上高の一部を得ることになり、様々な業界においてフルタイム相当職の20~30%が自動化に置き換わると予想されています。

Martin氏はアルファベット株の「買い」レーティングを維持し、160ドルの目標株価は今後12カ月で14%の上値余地を示唆しています。

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が27人、「中立」が6人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の154.10ドルは、今後12カ月で10%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Alphabet Stock: Our Favorite Name in Big Tech for 2024, Says Needham原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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