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2024年のトップスコア株2銘柄:TipRanksの「パーフェクト10」ピック

ストーリーハイライト

2024年の米国株式市場は堅調に推移する、と予想する強気派が大勢を占めています。最近の予想では、大手投資銀行8社のうち5社がS&P500種指数が5,000以上になると予測しています。このような上昇は、積極的な投資家に多くのチャンスが開かれますが、鍵となるのは適切な銘柄を探し出すことです。

TipRanksのスマートスコアはこのために作られました。AIを搭載した自然言語機械学習アルゴリズムによって駆動するデータ選別ツールは、株式市場の毎日の何千万もの取引によって生成される膨大な情報を収集し、将来のアウトパフォーマンスが見込まれる一連の要因に従って照合します。各銘柄は、1~10点の単純なスコアで評価され、今後6~12カ月間の株価の予想推移が一目でわかります。スマートスコアが最も高い「パーフェクト10」銘柄は、検討に値する銘柄です。

このパーフェクト10銘柄のうち、2024年に向けて上昇する可能性が高い2銘柄の詳細を、アナリストのコメントとともにご紹介します。

NCR ボイックス (VYX)

NCRは1884年、オハイオ州デイトンでキャッシュレジスター・メーカーとしてスタートし、現在もその市場で確固たる地位を築いています。そのNCRが、デジタルコマース部門を分割し、別会社化したのがNCRボイックスです。

NCRボイックスは、銀行、小売業、中小企業、レストラン、通信事業者向けの企業ソリューションで世界をリードする企業です。同社は、企業と顧客の関係、企業のフロントエンドとバックオフィスとの接続を変えつつあるデジタルトランスフォーメーションに対応するソリューションを提供しています。販売時点情報管理(POS)、対面取引、デジタル取引、消費者エンゲージメント、デジタルバンキングなど、ビジネスの様々な側面をサポートしています。

優良な顧客基盤と成長中の包括ソリューション

新会社としての四半期決算はまだ発表されていません。分割前の2023年第3四半期決算発表によると、売上高は前年同期比1.5%増の20億ドルで、非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株当たり利益)は95セントでした。2023年通年では、単独企業として約40億ドルの売上高を達成し、その約半分は経常収入から生成される予定と同社は述べています。

Needhamのアナリスト、Mayank Tandon氏は、この銘柄は投資家にとって好機となると述べています。同社は強力なコアビジネスを持っており、目標達成の可能性が高いと同氏が指摘しています。Tandon氏は、NCRボイックスを、中核事業分野全体でトップクラスのプロバイダーと見ており、優良な顧客基盤と、広範かつ成長中の顧客向け包括ソリューションを評価しています。

Tandon氏は、「買い」レーティングを付けており、目標株価は22ドルで、今後12カ月で43%の上値余地を示唆しています。

この銘柄は、ここ数週間で付けられた5つのポジティブなレビューに基づき、ウォール街アナリストのコンセンサス評価は「強気買い」です。株価は15.37ドルで取引されており、21.40ドルの平均目標株価はこの水準から39%の上値余地を示唆しています。

プリモ・ウォーター (PRMW)

「パーフェクト10」の次の銘柄は、飲料水供給のプリモ・ウォーターです。ウォータークーラー・ディスペンサー用の大型ボトル配送に特化した、ウォーター・ソリューション企業です。家庭用と商業用の両方のプランを提供し、ディスペンサー設置、ウォーターボトル好感、ボトルの詰め替えなどを行っています。

プリモ・ウォーターは、世界21カ国に約220万人の直接顧客を持ち、49,000の小売店を通じて水を供給しています。年間約10億ガロン(約38億リットル)の新鮮な飲料水を販売しています。

直近の2023年第3四半期売上高は、前年同期比6%増の6億2,200万ドルでしたが、コンセンサス予想を266万ドル下回りました。しかし、EPSは33セントで、予想を6セント上回りました。

ピュアプレイに近いウォータービジネスを評価

CIBCのアナリスト、John Zamparo氏が、プリモ・ウォーターに注目しています。同氏は、同社の背景と投資家にとっての魅力について、次のように述べています。「プリモは、売上高の大半を、ウォーター交換事業とウォーターリフィル/ろ過事業から得ており、ピュアプレイに近いウォータービジネスとなっています。2020年に従来のプリモ・ウォーターとコット・ビバレッジ事業が統合して誕生した新生プリモ・ウォーターは、より予測しやすく、シンプルで、利益率の高い事業へと再ポジショニングしています」

Zamparo氏は「アウトパフォーム(=買い)」レーティングを付けており、目標株価の20ドルは、今後12カ月で36%の上値余地を示唆しています。

過去3カ月間では、3人のアナリストによる全会一致のポジティブな評価に基づき、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の19ドルは、今後12カ月で29%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、TipRanks’ ‘Perfect 10’ Picks: 2 Top-Scoring Stocks for 2024原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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