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アナリストによる、成長も期待できる2つの配当株ETF

ストーリーハイライト

配当株ETF(上場投資信託)は、配当株投資への簡便な方法であり、個別銘柄投資と比較すると分散が効き、個別株リスクが低下します。TipRanksのETFスクリーナーを活用し、アナリストが今後12カ月で10%以上の上値余地を予想する配当株ETFを調べ、2つのETFを特定しました。

ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド(WisdomTree U.S. SmallCap Dividend Fund, DES)

米国籍のウィズダムツリー米国小型株配当ファンドは、小型配当銘柄へのエクスポージャーを提供し、WisdomTree U.S. SmallCap Dividend Indexに連動する投資成果を目指します。ETFの運用資産は18.9億ドルで、上位10銘柄がポートフォリオに占める割合は8.2%のみで分散が効いています。

重要なのは、経費率が0.38%と比較的低いことです。DES ETFの過去6カ月間のリターンは6.5%でした。

TipRanksによれば、DES ETFのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、保有596銘柄の各銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいており、308銘柄が「買い」、252銘柄が「中立」、36銘柄が「売り」です。DES ETFの平均目標価格の35.39ドルは、今後12カ月で12.53%の上値余地を示唆しています。

シュワブ米国配当株式ETF (Schwab US Dividend Equity ETF, SCHD)

シュワブ米国配当株式ETFは、ダウ・ジョーンズ米国配当100インデックスに連動する投資成果を目指す米国籍ETFです。ETFはその総資産の90%以上を、一貫して配当を出している米国株に投資しています。このETFの運用資産は544.8億ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの41.45%を占めています。

なお、経費率が0.06%と低いのは心強いです。SCHD ETFは、過去6カ月間で7.4%のリターンを創出しています。

TipRanksによれば、SCHDのコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、ポートフォリオで保有する各銘柄のコンセンサス評価に基づいています。保有101銘柄のうち、48銘柄が「買い」、47銘柄が「中立」、6銘柄が「売り」です。SCHD ETFの平均目標価格の85.69ドルは、今後12カ月で11.1%の上値余地を示唆しています。

結論

ETFは低コストで分散が効き、透明性の高い市場参加方法です。配当株ETFへのエクスポージャーを求める投資家は、安定的な配当とアナリストが予想する上昇ポテンシャルにより、上記の2つのETFを検討できるでしょう。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、DES, SCHD: 2 Dividend ETFs With Potential to Grow, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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