まだ認知度が低く、価値が低い状態の暗号資産(仮想通貨)は「草コイン」と呼ばれています。
なかには価値が低いまま終わるケースもありますが、将来性のある草コインを見つけられたら、非常に夢があります。
たとえばXPという暗号資産(仮想通貨)があります。
これは昨年、短い期間で100倍の価値になりました。その後価値は下落していきましたが、高値で売り抜けていれば、大きな利益を出すことができました。
一方で、ビットコインやその他の有名なアルトコインの価値は、安定してきていて、買った暗号資産(仮想通貨)が短期間で数十倍、数百倍になるという現象はかなり減りました。
だからこそ、有望な草コインをいち早く見つけることが重要です。
それができたら、大きな利益を出せる可能性があります。
しかしそれは、口で言うほど簡単なことではありません。なぜなら、限られた情報しかないなかで、みんなよりも先に草コインの価値に気付く必要があるからです。
では一体、暗号資産(仮想通貨)で利益を出しているプロたちは、無数にある草コインの中から、どのように有望なコインを見分けているのでしょうか。今回は2つのステップとそれぞれのチェック項目をご紹介します。
草コインを選ぶための鉄板2ステップ
全体的な方法は以下の2ステップ
- ステップ1:消去法で詐欺コインを避ける
- ステップ2:その中で良さそうな投資先を見つける
言うのは簡単ですが、実践するのは難しいです。
具体的な方法を見ていきましょう。
ステップ1:詐欺コインを選択肢から消していく
何種類もある暗号資産(仮想通貨)から、いきなり優良案件を見つけ出すことは困難です。また、ICO
まずは、怪しい詐欺コインを除く作業からはじめます。
1−1.詐欺コインの特徴を確認
まずはわかりやすい詐欺コインのわかりやすい特徴から紹介します。
以下の項目に当てはまる通貨やICOのプロジェクトは非常に詐欺の可能性が高いです。一旦、無視してしまっても構いません。
- ホームページがない
- 英語と日本語対応だけしている
- ホワイトペーパーがない
- メッセージにキレイごとが多くて、結局明るい未来だけ
- コミュニティや掲示板がない
- 開発者の名前で検索しても情報がない
- 絶対に儲かるって言う
1−2.ICO benchを使って、草コインを探す
暗号資産(仮想通貨)投資のプロもよく使っているのが、CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)というサイトです。
このサイトでは以下の2点を確認してみましょう。
- KYCとホワイトリストの有無をチェック
→どちらの項目もYESであるプロジェクトを探しましょう!
- 公式サイトからホワイトペーパーをチェック
→怪しい、日本語しかないなどをチェック
まず画面の虫眼鏡の検索マークをクリックします。
次に右上の検索マークから条件を指定します。
今自分が気になっているコインの銘柄名あるいは通貨のショートコードを入れます。(ビットコインであればBTC)
まずはこちらでザッと見てから、気になったコインのホワイトペーパーをチェックするといいでしょう。
有望な草コインを見分けるうえで、まずはじめに、KYCがあるのかないのかを確認しましょう。
これは「Know Your Customer」の略で、新規に口座開設する際に銀行側から要求される、顧客本人の身元確認における書類手続きの総称です。
KYCはその手続きをブロックチェーン上で実現させるプログラムで、本人確認にかかる人的コストや金銭的コストの削減が実現でき、暗号資産(仮想通貨)市場において重要な役割を果たします。
そのため、KYCがある暗号資産(仮想通貨)の方が、将来性は高まるとプロは見ています。
次に、ホワイトリストの有無を確認しましょう。ホワイトリストは、購入希望者のリストを意味します。
ICOの実施側が、どの程度の需要が見込めるかを確認するために設定されることが多いですが、ホワイトリストもあった方が将来性が高いと見なされています。
また、ホワイトリストは登録の期間が定められていることも多く、登録期間を逃すとICO自体に参加不可能となってしまいますので、ICOに参加が可能かどうかを確認するためにも、ホワイトリストの有無と、ある場合にはホワイトリストに加わるための登録期間を確認しましょう。
ステップ2:アツいコインを探すための方法
2−1基礎情報を確認する
発行枚数
発行枚数も重要な要素です。たとえばAという草コインとBという草コインがあり、価格はほぼ同じだったとします。
このとき見るべきは発行枚数で、同じ価格でも発行枚数(流通量)の少ないコインの方が、高騰する可能性が高くなります。
開発者
いわゆる「詐欺コイン」と呼ばれますが、ICOで資金調達したまま、開発者が姿を消してしまう(逃げてしまう)というケースが増えてきています。そのため、開発者の経歴や、信頼性というのは、草コインを買ううえで非常に重要です。
暗号資産(仮想通貨)の公式ページから開発者の名前がわかったら、検索をかけて、どんな人物なのか、調べてみましょう。もしその開発者が、過去の怪しい事案に関わっている人物だとしたら、避けた方が無難と言えます。
コミュニティ
そして、どんなに優れた暗号資産(仮想通貨)でも、使う人間がいなければ、価値はありません。その暗号資産(仮想通貨)のファンがどれだけいるか、価値を広める役割を果たすコミュニティが活発かどうか、ということも大切なチェック項目です。
そのコミュニティを見極める際に大事なことは、参加者たちの発言の質です。
価格の話ばかりで盛り上がっていたら、危険です。「何ヶ月後にはきっと何倍になる」など、根拠の薄い話をしても、コミュニティとして生産的な活動とは言えません。
逆に、技術やその通貨の方向性について話し合っているようなコミュニティは、良いコミュニティと言えるでしょう。最初期のビットコインも、まさにそのようなコミュニティ(フォーラム)があり、通貨の将来性に関する真面目な議論が頻繁になされていました。
2−2.ホワイトペーパー
さて、ここまでのチェック項目で、注目の草コインが絞れてきたら、最後に「ホワイトペーパー」を読みましょう。ホワイトペーパーには、その暗号資産(仮想通貨)の企画や構想、技術的な話、そして今後のスケジュール・ロードマップなどが書かれています。
これをチェックしないと、詐欺コインに引っかかる可能性もあります。なぜなら、ホワイトペーパーに書かれた企画案だけが立派で、技術的な実現性がないものや、開発の意図もなく他の暗号資産(仮想通貨)を真似たものなど、説得力に欠けるものも多くあるからです。
ホワイトペーパーの多くは英語ですが、なかには複数の言語で用意している団体もあります。しかし、用意されているのが「英語と日本語だけ」という場合は、少し注意しましょう。
英語以外にたくさんの言語があるなかで、なぜ日本語だけなのか? それは、日本人をターゲットにした詐欺であるからかもしれません。一概には言えませんが、細心の注意を払ってください。
2−3.みんなの意見を聞く
ここまでのチェック項目をクリアし、有望と思われる草コインが見つかったとします。しかし、まだ焦りは禁物です。
本当に有望なコインなのか、ひとりで判断するのはもちろん、ひとつの情報ソースだけを頼りにするのは危険ですので、複数人に尋ねてみて、反応を見ることが大切です。
気になるコインがあれば、信頼できる仲間や、暗号資産(仮想通貨)に関するLINEグループなどに「このコインどう思う?」と質問を投げかけてみましょう。そこでもお墨付きがもらえれば、その草コインは本当に有望なものかもしれません。
終わりに
たとえ今回ご紹介したやり方でチェックしても、当然外れる草コインは出てきます。暗号資産(仮想通貨)の世界は様々な要素が複雑に入り組んでいるので、仕方のないことです。
しかしそれでも、セミナーに参加してオススメされた聞いたことのないコインや、当てずっぽうで選んだコインなどよりは、はるかに高騰する可能性が高くなるはずです。確実にリスクは軽減できます。
また、このやり方を繰り返すうちに、有望な草コインを見極める判断力も養われてきます。ぜひ試してみてください。
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