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仮想通貨Stack(STX)とは?将来性と最新の主要取引所チャート分析

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2020年、Blockstackはブランド名を変更し「Stacks(スタックス)」なりました。仮想通貨界隈でも、2019年にリクルートが投資をしたことで話題となっています。

不動の存在であるビットコインの利便性を高めるのが、Stacksの大きな目的です。

今回は「仮想通貨Stacks(STX)」の基本情報・将来性・主要取引所のチャート分析をお届けします。

当記事で用いるチャートは高機能分析プラットフォーム「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するBinanceのSTX/USDTチャート・を用いて分析をしております。仮想通貨は1年365日を通して動く市場の為、執筆時点(2021年4月)での個人的予想となります。仮想通貨(暗号資産)取引に関しては余裕資金・自己判断で行いましょう。

仮想通貨Stacks(STX)とは?

Stacks/STXの基本情報
Stacks/STXの価格¥209.88
一日の出来高¥2,917,376,686.19
マーケットドミナンス0.11%
市場ランキング第55位
時価総額¥234,599,815,119.50
直近1年間の高安値9.58円/303.34

発行枚数1,818,000,000STX

※2021年4月26日時点Coinmarketcapによる

Stacks(旧:Block stacks)は、スマートコントラクト、DApps(分散型アプリ)をビットコインに導入する目的で作られた、基礎となる通信プロトコルです。

技術的な話になるので、理解するのは難しいですが、ビットコインの特徴はそのまま引継ぎ、セキュリティや安定性、利便性を向上させたのが「Stacks(スタックス)」だと言えます。

StacksとDApps(分散型アプリ)

DApps(分散型アプリ)は、開発者が共同で1つのアプリを構築でき、従来のアプリケーションでは、不可能だった機能や経済圏を生めるのが大きな特徴です。

一方で、垣根を超えた開発や運営では、決済手段やセキュリティ面にも課題が残ります。

Stacksのプラットフォームでは、Stacksのベースがビットコインであることで課題を解決するのが狙いです。

仮想通貨(暗号資産)で最も流動性のある、ビットコインのブロックチェーンを使うことで、決済の利便性やセキュリティ面に効果が期待できます。

Stacksの独自トークン「STX」

Stacksは、独自トークンである「STX」を発行しました。Stacksのプラットフォームは、STXトークンにって運営されています。STXトークンの主な役割は3つです。

  • スマートコントラクトの実行
  • トランザクションの処理
  • Stacks 2.0ブロックチェーンにおける暗号資産

Stacksのプラットフォーム内で、1つの資産として扱われるのが大きな特徴です。

例えば、他の仮想通貨プロジェクトでは、送金手数料を支払う、あるいは他の暗号資産と交換できるといった用途を独自トークンが担うケースが多いです。

STXトークンは、スマートコントラクトの実行や、トランザクション処理の機能を有する上、新しい経済圏での暗号資産「デジタルアセット」としても今後は価値を付ける可能性があります。

仮想通貨Stacks(STX)の将来性

STXの将来性は、他のマイナーなアルトコインと比較すると手堅い可能性が考えられます。なぜなら、STX自体をマイニングするような構造ではないからです。

STXの新規発行は、ビットコインのマイニングと平行して行われる様な構造をしています。

  • PoW(プルーフオブワーク)・・・ビットコインのコンセンサスアルゴリズム
  • PoX(プルーフオブトランスファー)・・・Stacksのコンセンサスアルゴリズム

PoXのコンセンサスアルゴリズムは、Stacksの非常にユニークなマイニング方法です。

分かりやすく言うと、ビットコインの需要に比例して、STXトークンの将来性も安定させるようなメリットがあります。

例えば、STXをマイニングするには、必ずビットコインが必要です。STXの発行経路を分かりやすく言うと、ビットコインをStacksプラットフォームへ送金するとSTXがマイニングされ、マイニング報酬としてSTXトークンが受け取れます。

つまり、単にトークンをマイニングするのではなく、1段階ビットコインを用意することでセキュリティの向上が図れるのです。

ちなみに、STXの発行上限は一定周期で増えることとなっていますが、ビットコインが必要になるので、実は希少価値が上がりやすくなっています。

Stacksは「Clarity言語」を導入

「Clarity(クラリティ)」は、従来のプログラミング言語より、安全性が高く、簡単にスマートコントラクトが構築できるのが特徴です。

近年、スマートコントラクトに力を入れた仮想通貨プロジェクトで導入が進められています。

例えば、Algorand(アルゴランド)などです。やはり、スマートコントラクト以外も同じですが、優れた技術は理解できるが、導入が難しいといった問題を解決するのが重要です。Clarity導入でStacksの将来性はさらに期待できるものとなるでしょう。

Stacksは、Clarityと呼ばれる新しいスマートコントラクトプログラミング言語を導入しています。

Clarityは、安全性が高く、曖昧さのない構文により簡単に構築できるように設計されています。このスマートコントラクトを中心としたプログラミング言語は、アルゴランド(ALGO)ブロックチェーンでも使用されています。

Stacksメインネット公開とSEC資格を獲得

2019年から2021年は、Stacksにとって「激動の3年間」と言ってよいでしょう。振り返ると、仮想通貨として初のSEC(米国証券取引委員会)の認証を含め、大きな進化を遂げました。

  • 【2019年】米国で展開するためSEC資格(Reg+A)の認証を得る
  • 【2020年】Block Stacks から Stacksへとブランド名変更
  • 【2021年】Stack 2.0メインネットの公開

特に、2019年のSEC資格の取得は暗号資産市場にも大きなプラス材料です。Stacksは、2800万ドルの販売提供を可能となり、対象も明確にSTXトークンとしています。

分かりやすく言いうと、米国の証券取引委員会にStocksとSTXトークンが1つの商品として認められたということです。言い方を買えれば、世界最大の金融大国によって、信頼性が担保されたと言えるでしょう。

仮想通貨Stackが上場する取引所と購入方法

Stacks(STX)が上場している取引所
  • Binance
  • Kucoin
  • Gate.io
  • OKEx
  • OKCoin

Stacksの独自トークンは、海外の主要取引所に上場済みです。特に取引が盛んに行われているのは「Binance(バイナンス)」になります。

STX/USDTの出来高は一日当たり約30億円相当で、マイナーなアルトコインと考えると大きな規模です。

残念ながら、国内取引所へは未上場ですが、基本情報でお伝えした通り、SEC資格を保有している現状から、規制の厳しい国内取引所への上場する可能性も否定できません。

アルトコインの上場は、CoinCheeck(コインチェック)が有力だと筆者は予想しています。

【口座開設】CoinCheck(コインチェック)

もちろん、国内取引所への上場は、好材料となってSTXトークンの急騰要因となる見方もできます。1STX=200円程度で購入できる今のうちに「仕込む」のも良いでしょう。

現時点で、STXトークンを購入する方法は以下の通りです。

  1. 国内取引所Coincheckでビットコインを購入
  2. 海外取引所Binanceへビットコインを送金
  3. 海外取引所BinanceでSTX/BTCを購入

すでに、国内取引所のアカウントをお持ちなら良いですが、前述した通り、アルトコインの上場が多いため、今からアカウントを作るならCoinCheckがおすすめです。

また、海外取引所でSTXトークンを購入する場合は、情報量の多い大手取引所Binaneが良いでしょう。日本人利用者も多く、困った時も解決策が調べやすいです。

【口座開設】Binance(バイナンス)

【2021年4月】STX/USDTのチャート分析・予想

stacks-stx-future-12020年3月、底値を付けたSTXトークンは、日本円に換算すると10円にも満たない価格でした。

しかし、2020年から2021年四月現在に掛けて、力強く上昇しています。

本記事執筆時点では、STX/USDTは史上最高値を更新しており、1年で44倍の価格となる208円に到達しました。

stacks-stx-future-2現在までのチャートを振り返ると、STX/USDTはフィボナッチツールを明確に意識する展開が目立っていました。

現在は、高値予想値を上回る動きが確認でき、テクニカル上は「一旦は、下落し、調整局面を作る」といった展開が予想されます。

また、赤線で示したトレンドライン角度が現在の上昇を支えており、一旦はトレンドラインを下回る調整局面の見通しも可能です。

割高傾向の値動きから、一旦の調整を見てから、再度買い場を検討するのが良いでしょう。

もちろん、出来高が過去最大の拡大を見せているため、もう一段の高値更新もあり得ます。リスクを許容して、上昇についていく、あるいは下げを待って「仕込む」のが理想です。

仮想通貨Stack(STX) まとめ

今回は「仮想通貨Stack(STX)とは?将来性と最新の主要取引所チャート分析」のテーマでした。

この記事をまとめると以下の通りです。

  • Blockstacksは「Stacks(STX)」にブランド変更
  • SEC資格・Stack2.0など好材料が満載→1年で44倍へ
  • テクニカル上は、一旦下がる可能性が高く、調整待ち

Stacksは、暗号資産の中でも100位以内の取引量を誇るアルトコインです。2020年から2021年現在にかけて、44倍の急騰とズバ抜けたパフォーマンスを発揮しています。急騰の裏には、SEC資格やメインネットのローンチ、実体のあるプロジェクトの大きな進歩が見られました。長期保有の銘柄としても、ビットコインと共存できる方向性から、非常に信頼できると言えるでしょう。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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