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【テクニカル分析】上昇トレンドは失速、6月は下げ相場となるか?

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6月のビットコイン相場は下げ相場な予感だ。
過去のコラム記事より、週足以降では「売り手優勢な相場環境」を一貫して語っている。

テクニカル分析を行った結果、ビットコイン相場は「短期的にも明らかに上昇トレンドの失速が見える」このような結果となった。

今回の焦点は、戻り高値はどこか?また、売り手の優勢を裏付けるマクロ視点の分析を改めて確認していきたい。

当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。

シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。

当記事で用いるチャートは「TradingView(トレーディングビュー)」の提供するビットフライヤーのFXBTCJPYチャートを用いて分析をしております。
ビットコインは1年365日を通して動く市場の為、執筆時点での考察となります。

【結論】直近の上昇トレンドは明確に弱まり、上値は重い。

FXBTCJPY 日足

先に、来週以降のビットコイン相場で重要な節目を解説する。

現状の上昇トレンドでは「120万円の節目を上抜けする可能性は極めて低い」。
この事実が、今回のテクニカル分析では最も重要な結論だ。

なぜなら、直近の底値である38万円の価格から発生した規則性から失速が見られるからだ。

38万円以降の上昇トレンドでは以下の規則性が分析できる。

上記の規則性が分析でき、平行チャネルの角度は緩やかに変化している。
規則性を加味すると、120万円の節目を目前にして高値更新の値幅が狭くなっているのが印象的だ。

長期足が売り手優勢である事実、そして短期足の上昇トレンドの失速によって120万円を上抜けする可能性は低いと言える。

【マクロ視点】早い下落・遅いジリ上げの相場

FXBTCJPY 週足

週足から、根本的なビットコイン相場の状況を把握しておこう。

38万円の安値を付け、一旦は週足レベルでは上昇局面の中にある。
しかし、注目しておきたいのは上昇ではなく「ジリ上げ」という点だ。

FXBTCJPY 週足

なぜなら、3週間の下落幅に対して10週間以上かけて取り戻している見方が出来るからだ。

同様のビットコイン価格に持ち直すにあたり、時間を掛けてようやく取り戻しているのが本来の見方。つまり、上昇トレンドと見るには週足は弱さが目立ちすぎる。

したがって、マクロ視点においてはビットコイン相場はレンジあるいは、中長期的な下降トレンドの環境下にある。

マクロ視点】週足レベルで見える上昇局面の失速

週足を少し細かく分析すると、上昇局面の失速がより明確に理解できる。
上記の2点は確認しておきたい。

FXBTCJPY 週足

これまでの上昇局面では一本のローソク足にインサイドする形で推移していた。
軸となるローソク足の高値を抜け、2週間の続伸を作ったのち再びレンジ相場を形成している。

前回では、約30万円のボラティリティだったが、5月2日の週足以降は約20万円の範囲内ですいいしている。

120万円の節目を目前に、明らかに動きが鈍くなっている印象だ。

FXBTCJPY 週足

赤線を軸に、ローソク足の構成に変化も見られる。

積極的に上を追う相場から、上を試さない相場への変化。
そして、上を試すごとに陰線で上昇した分を打ち消す展開が見られやすく変化していおる。

細かいローソク足の推移からも、上昇局面の失速が明確にくみ取れる環境だ。

【ミクロ視点】日足は平行チャネル状に推移

FXBTCJPY 日足

120万円の節目が近く、上昇局面の失速があるなら「売りポイント」を探りたい。

日足では分かりやすい売りポイント候補が分析できる。
過去の急騰相場では、ビットコイン性質上は唐突な急騰も起こりうる。したがって、極力は上限まで取引を待ちたい。

現在の平行チャネル上限と115万~120万円までの水準が理想的だと考えている。

【シナリオ考察①】平行チャネルでジリ上げ後の下落

FXBTCJPY 日足

やはり、最もチャートとして違和感がないのは日足平行チャネル継続、そして節目からの下降トレンド転換だ。

あくまで日足レベルのシナリオだあり、来週の段階で売り場を迎えるかは判断が難しい。
早い段階で、120万円近辺を試す場合は陽線も大きくなりやすいだろう。

週明けの寄付きから買われる展開は、その後の展開が読みづらくなる事も覚えておきたい。

【シナリオ考察②】時間足がトリガーとなり、早い下落展開

FXBTCJPY 4時間足

ビットコインの市場は、他の市場と違い「休場日」の概念がない。
1つ時間足を落とし、4時間足からの下降トレンドも警戒しておくべきだろう。

取引時間が長いという事は、相場のサイクルも早くなりやすいからだ。

4時間足においては、平行チャネルの中間域を下抜けしている現状。
レジスタンス&サポートの働きが入れ替わり、中間域(図中の点線)が戻り高値となる可能性も想定する。

まとめ 来週のキーポイント

マクロ視点からミクロ環境までのシナリオ考察、来週のビットコイン相場は下降局面を迎える可能性をもって臨みたい。

一方でジリ上げ状態のまま上値を更新、あるいはイレギュラーな急騰は相場の混乱が予想される。

120万円の大きな節目を控えた状況は注目すべきだろう。

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