5月の最終週を終えたビットコイン相場。
前回のシナリオ通りに推移しているが「短期的な上昇トレンド中」と結論付けできる。
【テクニカル分析】焦って買うな!ビットコイン相場で問われる「忍耐力」
一旦は下降トレンドを形成するものの、平行チャネル付近で買われる展開があるだろう。これが前回のシナリオだ。
実際に、平行チャネルの下限で買われる展開がみられ、短期的な上昇トレンドが進行している。
今回の焦点は、上昇トレンドが持続するのはどこか?また、今後の展望を踏まえてビットコインのテクニカル分析を行う。
当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。
シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。
【結論】短期買い場は終了。焦らず次を待つべき。
結論としては「短期的な買い場は終了、次の押し目で買うべき」となった。
理由は、明確に時間足でビットコイン相場の上昇トレンドが分析できるからだ。
白線は、前回の記事で書いたシナリオだ。(2週間前)
想定通り平行チャネルまで下げ、再び価格上昇となっている。
つまり、再上昇を4時間足で見せている以上は、短期的な買い場は終了したと考えるのが賢明だろう。
次の買い場を探るなら、再び同じ水準で下げ止まりを見せた時だ。
あるいは、上値が重いビットコイン相場とみれば長期足の高値は売り場にも考えられる。
いずれにせよ、短期・中期・長期の目線で理想的なポイントで取引すべきだろう。
【マクロ視点】ビットコイン相場の長期は下寄りの保ち合い。
ビットコイン相場で常に意識すべきは「長期は下寄りの保ち合い」の環境下にある事だ。
過去3週間の下落幅を、10週間以上かけて取り返せていない。
ここ数か月間変わらないマクロ環境は、やはり念頭置いて欲しい。
ビットコインをバブル終期で買った失敗経験者は多いだろう。
長期的な視点は常に持っておくべきだ。
【ミクロ視点】前提として値幅は期待できない
マクロ視点でビットコインを分析する場合、前提としてボラティリティ縮小の環境を知っておきたい。
直近3週間では、5月4日の週足内で推移しており、10万円未満のビットコイン相場としては低ボラティリティとなっている。
取引のヒントとして、100万円前半がここ数週間の上値。90万円~80万円後半が下値として意識されるだろう。
【シナリオ考察①】調整を経て、上値にトライ
短期的な上昇が継続するとして、やはり調整局面は必須だろう。
ボラティリティ縮小によって、上値が限定されている事から108万円近辺で一旦は下がるシナリオは想定したい。
買い場として、意識されるのは日足の平行チャネル下限が可能性として高いだろう。(赤線部)
いずれにせよ、長期的な下目線は変わらない為、直近の高値で謙虚な利確を検討したい。
【シナリオ②】もし、強気相場が継続するなら
押し目を付けることなく、108万円の水準を上抜ける展開も考えておこう。
しかし、強気相場として捉え、買い注文をするのは非推奨だ。
なぜなら、120万円の大台は長期的な暴落前の水準だからだ。
大型の売り注文が予想される。
つまり、その後に急落する可能性もある為、追加で買いを持つのはリスクが高いだろう。
いずれにせよ、前向きに買いを検討するなら落としてきた段階だ。
【シナリオ考察③】もう一段階のボラティリティ収縮
長期足の流れを強く引き継いだ場合は、ボラティリティ収縮が一段階ほど進むだろう。
三角持ち合いを作った後、トレンドを明確に形成する注目したい。
短期的には、平行チャネル下限と108万円・120万円の下限が意識されやすい。
つまり、節目と節目に板挟み状態だ。
上も下もあり得る環境下、例えばシンメトリカル・トライアングルの形成は可能性として高いだろう。
まとめ 来週のキーポイント
- ビットコイン価格108万円からの調整局面
- ビットコイン価格120万円からの急落展開
- ボラティリティ収縮→時間足の三角持ち合い
上記3つのシナリオ考察をもって、来週のビットコイン相場に臨みたい。
ビットコインを含む、多くの投機・投資商品の方向感がない金融市場だ。資産を守る事を常に重視して取引をすべきだろう。
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