4月第1週のビットコイン相場は、ボラティリティの狭い一週間となった。
先月では、一気に安値圏である38万円の大台まで下げる展開もあり、BTCFXを取引するトレーダーとしては注視していきたい局面だろう。
当記事では、国内最大手ビットフライヤーの「BTCFX(ビットコインエフエックス)」に関してテクニカル分析を行う。
シナリオ考察は、個人の所感だが取引の参考に自由に役立ててほしい。
目次
【結論】買われる展開があるが、対局は下目線
ビットコイン相場を今週の値動きから分析すると、結論としては「買われる展開があるが、対局は下目線」となった。
先月に関して、月初から大きく下げる展開が見られた為、今後の展開としては戻り高値の局面を見極めて売り場を探りたい。
これはテクニカル分析上の結論であり、現状はコロナウィルスによる世界規模の金融ショックが懸念される為、ファンダメンタルズ要因の突発的な展開にも警戒すべきだ。
では、結論にいたったビットコイン相場を以下2つの視点で解説する。
- 【マクロ視点】FXBTC/JPY 「月足~週足」
- 【ミクロ視点】FXBTC/JPY 「日足~直近のレジサポ」
【マクロ視点】FXBTC/JPY 月足のトレンドラインと水平線
- 下限は水平線上でサポートされている
- 上限はトレンドライン上で上値を抑える
- 戻り高値の見極めがキーポイント
マクロ視点でビットコイン相場を分析して、大きな流れはどんな状況であるか考察する。
上記のチャートでは、水平線(水色)とトレンドライン(白色)がビットコイン相場で意識されているのが分かる。
水平線を下限とし、トレンドラインは上限として過去3度に渡り「価格が明確に反応している」。
月足では、下髭となり安値を支え、上値は上髭を作り高値を抑える値動きが確認できた。
この2つの線を結んで、現状は「ディセンディング・トライアングル(三角持ち合い)」の形が見える。
つまり、大きな流れとしては「38万円台を下抜けする」といった展開が順当であり、その前段階のチャートパターンを形成している見方ができる。
【マクロ視点】FXBTC/JPY 週足で見える買い売りの強弱関係
ビットコイン相場を週足で分析すると、買い有利から売り有利に変わりつつある「強弱関係の変化」が見える。
- トレンドラインと価格が重なる位置
- 水平線と価格が重なる位置
- 2つの位置までの経過日数
その理由は、上記をヒントにテクニカル分析が可能だ。
初めてトレンドラインに価格が触れた時、下限である水平線に到達するまで「364日間」。つまり、およそ1年を掛けてビットコインは安値を付けた。
一方で、2度目に安値に到達するのに「259日間」しか時間を要していない。
ここから言えるのは、より短期間で価格を下げられる状況になったという事だ。
ビットコイン相場を週足で見ると、下げやすい環境下にある。
ビットコイン相場は、別名デジタルアセットと言われる通り、「金」に近い数年単位で高値を更新し続ける性質があるが。今後も通用するのか気なる部分だ。
週足レベルでは、「売りの勢いが増しつつある現状」が結論だ。
今後の見極めるべきは「買いの勢いが弱まるか?」であり、次にトレンドラインまで価格が上がるなら、どのぐらいの日数を要するのかに注目したい。
【ミクロ視点】70万円台の下抜けが定着するか?
より短期的な目線では、昨年も節目となった70万円台より下で今後価格が推移するか?と言う点だ。
現状のビットコイン相場は、図の通り真上に70万円台中間の節目がある。
昨年から相場を見ているトレーダーなら、この領域は何度も価格が反発した重要なポイントだと理解できるはずだ。
つまり、ミクロ視点においては、ここを軸としてシナリオ考察をしたい。
【ミクロ視点】直前では、やはり節目が意識され「レンジ相場」形成
- 3月21日の日足「十字線」が意識されている
- レンジ相場を形成
- 直近では、このレンジを抜けるかが焦点
ビットコイン相場の日足では、今週を全体を通してボラティリティの狭さが伺える。
実際の変動幅としては、3月21日の「十字線」が陰線で形成され、その高値と安値に収まる形だ。
つまり、直近のシナリオ考察ではこのレンジ相場を上下どちらへ抜けるかが焦点だろう。
来週の値動きとしては、以下2パターンのシナリオが予想される。
【シナリオ考察①】79万円台を上抜けし、チャネルを形成
直近のレンジ相場を上へ抜ける場合は、「平行チャネルを形成し上昇」するシナリオが予想できる。
理由としては、やはり急落直後であり、戻り売りの目線は相場参加者において多数いると考えられるからだ。
平行チャネルは、概ねトレンドライン方向へ推移するが筆者としても「空売り」を前提に傍観する目線を持っている。
【シナリオ考察②】さらに変動幅を縮小、再度下落に転じる
直近のレンジ相場を下へ抜ける場合は、「短期的なボラティリティの縮小後、再度下落」のシナリオだ。
やはり、直近の下げ方を見ても大陰線であることから、短期的な売りの勢いを強い。
少なくとも、このまま安値圏まで再び試す展開も想定する必要がある。
ファンダメンタルズ的な要因としても、現在はリスクオン相場であり、あえて暗号資産(仮想通貨)市場に資金を置く必要性はないと言う考え方もある。
短期的なトレンドラインを上限に作り、一定間隔で短期下降トレンドが発生するシナリオも想定しておくべきだろう。
まとめ 来週の重要なポイント
- 月足のトレンドラインまでの上昇局面
- 週足の79万円台~80万円前半までの攻防
- 先週のレンジ相場「65万円台~79万円台」の抜け
今回の「【テクニカル分析】BTCFX・4月第1週の値動きから来週のシナリオ考察」では上記のポイントが現状は重要なポイントだ。
大きな変動も十分ありえる経済状況であることを加味して、資産・資金を守る事を念頭に置き、来週のビットコイン相場を見ていきたい。
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