2021年6月時点、最新のビットコインFXチャートを元に今後の展開を予想しました。
2021年は史上最高値更新、そして大幅下落。さらに下がるなら空売り、上がるならレバレッジを活用して強気で攻めたいと考える人は多いでしょう。
とは言え、現状のビットコインFXチャートでは方向感の迷いが分析できます。少なくとも、注目価格まで無駄な取引を控え、絶好のチャンスに備えるべきです。
目次
【結論】ビットコインFXの相場予想 2021年6月
【長期】上昇トレンドは継続中、ただし押し目はもう一段下の可能性もある
【中期】下降トレンドへ転換、再下落の可能性が高い
【短期】レンジ相場を形成中、ダマしが発生しており見極めフェーズ
結論から申し上げますと、2021年6月現在のビットコインFXチャートでは、長期・中期・短期の相場環境がバラバラの状態です。
大前提として、対局は上目線(上昇トレンド)と言えます。ただし、一貫した方向性がなく、再上昇の場面を探している状態と言えるでしょう。
長期・中期・短期のビットコインFXチャートから、結論の根拠を含めて、詳しく解説をお届けします。
ビットコインFXの長期予想
「マクロ環境は断然上昇トレンドが継続しやすい」
ビットコインFXの週足チャートにて、最初に注目すべきポイントは「5月中旬の下落」でしょう。
5月中旬の下落規模は、同年の2月下旬~3月上旬の暴落以外に長く見られなかった展開です。
5月中旬までは、特に大きな下落もなく、基本的には「週足で連続して陽線をつける、急騰相場」を描いていました。
大幅な下落といっても、ビットコインFX自体は「長期的な上昇トレンドの途中」と言えます。
左側のチャートを見れば、やはり上昇局面の方が意識されやすいです。例えば、上昇トレンドの定義は、高値と安値の切り上げ。
ビットコインFX週足チャートでは、高値も安値も明確に切り上げ続けています。仮に、下降トレンドへ変化する場合、テクニカルツール上は110万円を下回る動きが必要です。
現在価格から110万円まで下がる展開は、あまりに現実味がなく、あくまで週足レベルでは、上昇トレンドの途中といった見方が適切でしょう。
長期上昇トレンドの押し目予想
現在は、300万円を節目に下髭を付けて下げ止まりを見せています。
もちろん、300万円から中期・短期でレンジ相場を形成後に再上昇する展開が理想です。しかし、300万円を割れた場合の、されに深い押し目も予想しておくべきでしょう。
前述した、2021年2月下旬~3月上旬の下落と、5月中旬の値動きが似ていますから参考になりそうです。
3月の安値、4月の史上最高値を1つの上昇波と考えた場合、フィボナッチ・リトレースメントを当て押し目を予想します。
現在の下げ止まりはFib61.8%とほぼ完璧に重なっており、多くの投資家・トレーダーが意識している可能性が高いです。
一方で、もう再び下落をする場合は、深い押し目として、Fib78.6%・190万円台の水準が予想できます。
190万円台では、2021年11月に週足で立て続けに陽線を見せ、続伸していた展開から始めて上げどまった重要な価格帯。未来の押し目となるには、かなり納得できる水準です。
再上昇は「上髭」に注意
ビットコインFX週足チャートでは、次の高値更新時への警告が現れています。
2021年5月中旬の下落と似た展開は、過去3年で同じような展開が見れれていました。「2~3本の陰線→再下落→上昇→戻り高値で上髭を形成」このような展開です。
急落前の水準でレンジ相場が長いほど、再び価格が持ち返した場合は、長い上髭で一時的に価格を落としています。
- 【2018年11月~2019年5月】急落前のレンジ相場が長く、急騰後の上髭が長い
- 【2020年2月~2020年7月】急落前のレンジ相場は短く、急騰後の上髭が短い
- 【2021年5月~】急落前のレンジは長い→同じ展開なら長い上髭
急落前のレンジ相場の長さと、急騰後の上髭が比例する様な展開がビットコインFXの週足では確認できます。
現在のビットコインFX週足チャートは、史上最高値付近で長く、広いレンジ相場を形成しました。
次に同じ価格に到達する場合は、少なくとも一時的に上髭で売り込まれる可能性も考えておくのが無難でしょう。
ビットコインFXの中期予想
「最も難しいのは日足チャート、攻防に注意」
ビットコインFXの日足チャートは、大幅下落を予期しやすいチャートパターンが形成されていました。
代表例としては、下降トレンドへの転換時に見られやすい「ヘッド&ショルダー・トップ」です。
明確な転換点を見せたことで、日足レベルの中期トレンドは、下降トレンドに転換したと多くの投資家・トレーダーが意識したでしょう。
実際に、日足チャートでは、大幅な下落を発生しています。とは言え、「下落するだろう」と予想しやすかった相場は終わり、現在は新しくレンジ相場を形成している状態です。
史上最高値から暴落までの解説は以下の記事で解説しました。
【2021年】ビットコイン暴落の原因とは?今後の展開と理想的な立ち回り方。
前述した通り、ビットコインFX日足チャートは、中期的なレンジ相場を形成していると予想できます。
現状の値動きでは、ボラティリティの縮小傾向から「三角持ち合い」を形成中です。また、形からは「シンメトリカル・トライアングル(対称三角形)」が予想できます。
長期的な上昇トレンド、中期的にはレンジ相場かつ、もう一段下の安値から上がる展開も十分に予想できます。
したがって、ビットコインFX週足チャートでは、直近のレンジ幅である300万円~480万円のレンジを上下どちらに抜けるかが明確な判断基準になりそうです。
現状は下げる可能性が高い
2021年6月現在では、三角持ち合いを下へ抜け、長期トレンドへの押し目を深い安値で終える可能性が高いです。
三角持ち合いの形から、シンメトリカル・トライアングルのチャートパターンを形成すると予想されます。
シンメトリカル・トライアングルは、最終的に直近のトレンドへ回帰するケースが多く、ビットコインFX日足チャートは、安値・高値を切り下げており下降トレンド中です。
したがって、日足は安値更新・週足で押し目といった展開が予想されます。
ビットコインFXの短期予想
「スキャルピングが最適な相場」
ビットコインFX4時間足チャートを見ると、短期的に有効なトレンドラインが2本確認できます。
価格レンジも上下限が明確な点から、今のビットコインFXはデイトレード~スキャルピングが最も効果的な相場だったと言えるでしょう。
しかし、本記事執筆時点では、トレンドラインを下回ったにも関わらず、トレンドライン無いに回帰する「ダマし」が発生しました。
方向感がなく、スイングトレードには不向きな相場になると予想されます。少なくとも、上がる場合・下がる場合のシナリオを想定しておくべきです。
再上昇する場合のシナリオ
中期予想で触れた通り、ビットコインFX日足チャートは下降トレンドです。
したがって、少なくとも、日足・時間足で明確に見えるトレンド転換点の形成が必要になります。
例えば、画像に赤矢印で描写したような展開が、再上昇する場合のシナリオとして予想できるでしょう。
再下落する場合のシナリオ
ビットコインFX4時間足チャートで、画像の赤印の展開が起きれば、再度大幅な下落を見せる可能性が高いです。
350万円付近まで下落すれば、再上昇を見せたとしても三角持ち合いの形が下落優位となる可能性があります。
350万円付近にロスカット注文が増え、「ディセンディング・トライアングル」の形となり、下落する可能性が高いです。
【2021年6月】ビットコインFXの相場予想 まとめ
今回は「【2021年6月】ビットコインFXの相場予想「再上昇?BTCの重要価格を徹底考察」のテーマでした。
長期~短期のビットコインFXチャートをまとめると以下の通りです。
- 【長期】上昇トレンドは継続中、ただし押し目はもう一段下の可能性もある
- 【中期】下降トレンドへ転換、再下落の可能性が高い
- 【短期】レンジ相場を形成中、ダマしが発生しており見極めフェーズ
現時点では、方向感がなく取引するのは難しい状況です。
とは言え、難しいレンジ相場が長いほど、ビットコインは規格外の上昇を見せてきました。
あえて難しい時は狙わず、口座を用意したり、資金を入金したりと準備期間と捉えるのが無難です。ビットコインFXは、空売りにより、暴落も利益に変えられます。まずは、上下の方向感。どちらの方向も重要価格の値動きには注目してきましょう。