「ビットコインの価格はいくらまで上がるの?何か指標とかないのかな」
2017年11月から12月にかけてビットコインの価格は高騰し、当時、価格を予想していたアナリスト達は3年で3,000万まで価格が上がるなどそれぞれに価格が高くなる予想を出していました。
しかし2018年初頭から価格は暴落し、2018年3月頃まで長期下落相場が続きました。そして2019年4月頃から上昇トレンドへと切り替わっています。
このまま価格は上がるのか下がるのか、アナリスト達の予想と合わせて考察していきます。
- 多くのアナリストはビットコインの価格を「200万円以上には届くのでは」と予想
- ビットコインは技術的な改善や実用性など好材料が重なり価格が上がる可能性がある
- ビットコインの需要が減ると価格が下がる可能性がある
- ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)は人の心理によって価格が大きく動く
目次
ビットコインはいくらまで変動するのか
下の画像は2018年2月2日〜8日の時価総額ランキングに載っているチャートです。
ビットコインの価格変動は激しいことで有名です。
一方、以下の画像は2019年1月~7月時点のチャートです。
参考URL:https://cc.minkabu.jp/pair/BTC_JPY
1週間で120万円から60万円の半値まで下落することもあれば、2019年の相場のように下落から急転換、急騰することがあります。このような価格変動は暗号資産(仮想通貨)によくあることです。
その理由は2つ、①株式のようにユーザーが多くないので価格が安定しない ②株式市場のようにストップ高、ストップ安が無いこと(その日の価格に上限下限がない)と言われています。
2つ目の理由にあるストップ高・ストップ安がないことは、ユーザーの心理状態を変えます。
例えば、価格が上がると「もっと上がるかもしれない」と考えたユーザーが購入をすることで、価格が押し上げられますし、価格が下がると「売ったほうがいいかもしれない」と考えたユーザーによって売りが進んで暴落を誘発させたりします。
ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)は、人の心理によって価格が大きく動きます。
変動の激しさはメリットもあればデメリットもあるので、大きく投資をする際にもリスクがあることを忘れないようにしましょう。
ビットコインはいくらまで上がる?強気派の意見!
「ビットコインの価格はいくらまで上がるのか」多くのユーザーが気になるところです。
2017年2月は1BTC=200万円を超えましたが、1〜2月は価格が暴落し100万円を割りました。しかし、2019年4月から上昇トレンドへ切り替わっています。
アナリストによってその価格予想はそれぞれですが、多くのアナリストは「200万円以上には届くのでは」と予想しています。
それでは、いくつかのコメントを見ていきましょう。
トム・リー氏の予想:「250万円まであがる」
ファンドストラットの共同設立者であり、研究責任者でもあるトム・リー氏。
CNBCの2018年4月に行われたインタビューで「ビットコインの価格は年末までに25,000ドルまで上がる」と答えました。
結果は2018年末まで下落しましたが、2019年7月時点では1BTC=100万円台ですので、1年遅れで達成する可能性もあるでしょう。
マックス・カイザー氏の予想:「280万円まではいく」
経済ジャーナリストで「Pussia Today」の名高い司会者でもあるのマックス・カイザー氏。
ビットコインの価格は2017年12月の8,000ドルよりも高い28,000ドルのまでいくだろうという予想を、Twitterにもあげています。
こちらも前述で述べた通り、2018年末まで上昇トレンドへ切り替わらず、ゆるやかに下落し続けました。こちらの予想も外れましたが、2019年4月からの上昇トレンドに期待です。
アンソニー氏の予想:「500万円には到達する」
暗号資産(仮想通貨)の有名投資家で通称Pompと呼ばれているAnthony Pompliano氏。
年末までにビットコインの価格は5万ドルまで回復するだろうと予想しています。
特に値上がり予想しているケースですが、実際に500万円まで上昇するためには数年単位の成長期間が必要ではないでしょうか。
ビットコインはいくらまで下がる?弱気派の意見!
多くのアナリストたちが上がると予想していますが、下がる可能性もあります。
そこでビットコインはどこまで下がるのかアナリストたちの予想を見てみましょう。
ジェームス・リッカーズ氏の予想:「2万円くらいになる」
金融分析会社メラグリムの戦略ディレクター、ジェームス・リッカーズ氏は、ビットコインの価格は現在も高すぎるとみており、高騰、暴落のどちらが起こってもおかしくないと話しています。
ビットコインの価格は200ドルになるとも発言しています。
結果は2万円まで下落しませんでしたが、ビットコインの価値に対して高すぎるといった見方は鋭い視点といえるでしょう。
市場証券のアナリストの予想:「28万円まで下落するだろう」
Market Securities Dubai Ltd.(市場証券)のアナリストが3月に行なった予想。
ビットコインが50日間の移動平均線が200日の移動平均線に近づいておりこれがクロスした場合「デス・クロス」という大きな下落が起きる可能性があると示唆。
2013年の価格と比較し、最終的に価格は2,800ドル(約28万円)まで下落するだろうと主張しています。
これまでの予想の中で、実際の価格に近い内容です。
2018年12月には、一時30万円台まで下落したので、±5万円の誤差とした場合は当たっているともいえるでしょう。
ウィリー・リー氏の予想:「60万円を下回るのでは?」
5月6日、ビットコインのテクニカルアナリスト、ウィリー・ウー氏。
短期的にビットコインは6,000ドル(約60万円)を下回ると予想。
価格変動がまだ高い状態であり、次のステップである積立期間への移行に進むための継続的な低下がみられ、しばらくは下落が続くとツイッターで発表しています。
こちらもビットコイン相場の流れを掴んでいる予想といえる内容で、事実2019年から次のステップへ進みました。
他の投資家のビットコイン予想は?
アナリストたちの2018年のビットコイン価格予想は以外にも、上がると言っている人が多い傾向でした。
では他の投資家のビットコンの今後の価格についてどう考えているのでしょうか。
YouTuberのNicholas Merten氏は500万円の強気予想
30万人以上の登録者がいるユーチューバーのNicholas Merten氏。
5月27日ツイッターで年末のビットコイン価格は5万ドルまで上がると予想しています。
その理由は金利が上がることと、ドイツ銀行の経営が傾くこと、不動産価格が上がる、米証券取引委員会がビットコインETFを開始するなどの点を挙げています。
2018年の相場を見ると、ほとんどの予想が外れています。ビットコインETFも、2019年時点で審査延期など、ポジティブな材料とはなっていません。
億り人トレーダーのひろぴー氏は1000万円の超強気予想
専業トレーダーの通称ひろぴーさん、彼は2018年のお正月に地上波で「億り人」だと告白しています。
現在、世界的にインフレ傾向であり、法定通貨とは別に資産を守る手段として暗号資産(仮想通貨)が選ばれる時代になってきています。今後、ビットコインにマネーが流れ込んでくると考えており、ビットコイン価格は1000万円に達する可能性を話しています。
こちらも大きく予想を外しています。しかし、具体的な期間については不明ですので、今後10年単位の予想であった場合は当たる可能性もあります。
2019年7月時点で、法定通貨の信用と比較して暗号資産(仮想通貨)は課題も多く、急激な資金流入増加は現実的ではありません。
Twitterで見かけた強気予想!
Bitcoinの予想2018
2018年5月 160万前後
2018年11月 260-350万前後
2018年12月 4-50万前後来週から爆上げの幕開けよ。#仮想通貨 #暗号通貨 #ビットコイン #Bitcoin #xrp #ripple #noahcoin #noah #XEM #eth #mona #ltc #unz #ico #ノアコイン #リップル #イーサリアム
— 矢野竜子 (@tatsukoyano) April 14, 2018
ツイッターの中にも2018年のビットコインの価格は上がると予想しているユーザーもいるようです。また、2019年も同じく、強気予想しているつぶやきもあります。
ビットコインの価格が「上がる」要因
一時は半値まで暴落したビットコインですが、暗号資産(仮想通貨)は成長市場です。
価格の乱高下が激しいのもまだ株式のように多くの参加者がいない証拠です。
またビットコインの送金時間と手数料の問題ですが、ビットコインコア0.16.0のリリースで少なからず解消されつつあり、さらに「ライトニングネトワーク」というスケーラビリティ問題を解消するシステムの開発が進んでいます。
そういった技術的な改善が今後、行われていけば離れていったユーザーが戻ることや、新たなユーザーが増え価格が上昇すると予想されています。
ビットコインは2019年4月から7月にかけて上昇し始めています。今後技術的な改善や実用性など好材料が重なり、2017年の高値まで上がることも考えられるでしょう。
ビットコインの価格が「下がる」要因
ビットコインの技術的な問題はスケーラビリティ問題だけではなくマイニングにもあります。現在のマイニングは電力を莫大に消費します。
一方で電力を消費しないエコなマイニングを行うアルトコインも存在します。
そういったビットコインの弱点を克服しているアルトコインなどが、ビットコインに取って代わった存在になれば、ビットコインの需要が減り価格が下がる可能性があります。
ICOでも最近はイーサリアムやネムが使われることが多く、暗号資産(仮想通貨)2.0がますます注目される時代でもあります。
また、特にイーサリアムやリップルは、IT企業や金融機関が導入・連携を始めていて、ビットコインをしのぐ大きな市場となりえます。
ビットコインは上がるのか、下がるのか?
アナリストたちによってビットコインの上向きな予想があることでユーザーは安心してビットコインに投資・投機を行いたくなります。
しかし中には1000万円や500万円など、極端な予想もあり鵜呑みにしてはいけません。
事実、2018年末までに500万円まで上昇する予想などありましたが、実際は緩やかな下落を続けていて、一時30万円台まで値を下げました。
それでも多くのユーザーが価格上昇を期待して購入が進むことで、価格が上がる可能性もあるので、楽しみながら価格動向を確認していきたいですね。
まずは、中立的な視点でビットコインがいくらまで上がるのか・下がるのか、見極めながら余裕資金を使いビットコイン投資を行ってみてはいかがでしょうか。
- 多くのアナリストはビットコインの価格を「200万円以上には届くのでは」と予想
- ビットコインは技術的な改善や実用性など好材料が重なり価格が上がる可能性がある
- ビットコインの需要が減ると価格が下がる可能性がある
- ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)は人の心理によって価格が大きく動く