目次
- 1 ストーリーハイライト
- 2 トランプ氏が勝利した場合に備えて、購入すべきベスト銘柄は?
- 3 SLBまたはシュルンベルジェ(Schlumberger, SLB)
- 4 コノコフィリップス (ConocoPhillips, COP)
- 5 一部の投資家はトランプ勝利に備えて金融株への投資を拡大
- 6 バンク・オブ・アメリカ (Bank of America, BAC)
- 7 ゴールドマン・サックス (Goldman Sachs、GS)
- 8 ハリス氏が勝利した場合に備えて購入すべき優良株は?
- 9 GE エアロスペース (GE Aerospace, GE)
- 10 サンラン(Sunrun, RUN)
- 11 ハリス氏はマリファナ合法化を優先する意向
- 12 グリーン・サム・インダストリーズ (Green Thumb Industries, GTBIF)
- 13 トゥルーリーブ・カンナビス (Trulieve Cannabis, TCNNF)
ストーリーハイライト
2024年の米大統領選挙まであと2週間となりました。投資家はすでに、選挙結果が市場全体に波及する影響に備え始めています。共和党候補のトランプ前米大統領と民主党候補のハリス副大統領は政治の対極に立っており、それぞれの勝利は、他のセクターを犠牲にして一部のセクターに大きな勢いをもたらす可能性が高いでしょう。
ホワイトハウスをめぐる戦いは接戦になる可能性が高いです。そのため、投資家たちは、選挙結果に向け、賭けを分散させています。
トランプ氏が勝利した場合に備えて、購入すべきベスト銘柄は?
トランプ氏は前の大統領在任中、法人税減税と規制緩和を強く推進しました。また、今年初めには、化石燃料業界を制限する気候変動対策政策の撤廃について強調していました。再選された場合、まさにそういった政策を実施する可能性が高く、石油・ガス生産業者の事業拡大の道筋をつけることになるでしょう。アナリストのカバレッジ状況に基づく、石油関連のトップ銘柄をいくつかご紹介します。
SLBまたはシュルンベルジェ(Schlumberger, SLB)
石油・天然ガス業界に貯留層特性評価、掘削、生産、処理技術を提供している米国のグローバル企業です。TipRanksによれば、この銘柄の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が14人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は65ドルで、今後12カ月で約53%の上値余地を示唆しています。
コノコフィリップス (ConocoPhillips, COP)
米国の主要独立系エネルギー企業で、石油・天然ガスの探鉱・生産を手掛けています。この銘柄の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は134ドルで、今後12カ月で27.49%の上値余地を示唆しています。
一部の投資家はトランプ勝利に備えて金融株への投資を拡大
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、一部の投資家は、トランプ氏が銀行規制を撤廃するとの見通しから、金融サービスセクターへの投資を増やしています。選挙当日に向けて最も高い評価を得ている銀行株2銘柄は以下の通りです。
バンク・オブ・アメリカ (Bank of America, BAC)
米国の主要銀行で、銀行業務およびその他業務を世界的に展開しています。アナリストは同社に対して非常に強気で、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が13人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は46.50ドルで、今後12カ月で11%の上値余地を示唆しています。
ゴールドマン・サックス (Goldman Sachs、GS)
世界的な投資銀行および金融サービス企業で、このウォール街のリーダーもほぼ同様に高い評価を受けています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の564ドルは、今後12カ月で8.97%の上値余地を示唆しています。
ハリス氏が勝利した場合に備えて購入すべき優良株は?
ハリス氏はバイデン大統領と共にクリーンエネルギー技術の開発を優先してきました。これには電気自動車から燃料電池エネルギー生産まで、あらゆるものが含まれます。アナリストが選んだ再生可能エネルギーおよびグリーンエネルギーのトップ銘柄をいくつかご紹介します。
GE エアロスペース (GE Aerospace, GE)
以前はゼネラル・エレクトリック・カンパニーだったGE エアロスペースは、航空宇宙、ヘルスケア、再生可能エネルギーおよび電力など、多様な製品とサービスを展開している多国籍コングロマリットです。過去3カ月間のアナリストレーティングは、11人全員が「買い」で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の209ドルは、8%の上値余地を示唆しています。
サンラン(Sunrun, RUN)
住宅所有者へのクリーンエネルギー・ソリューション提供に注力している米国の住宅用太陽光発電会社です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が6人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価は23.54ドルで、今後12カ月で66%の上値余地を示唆しています。
ハリス氏はマリファナ合法化を優先する意向
過去4年間で成長したもう一つのセクターは大麻関連です。ハリス氏は最近、当選した場合、マリファナの完全合法化を優先する意向を表明しました。この政策が導入されれば、多くの大麻関連銘柄が新たな高値を付ける可能性があります。このセクターのトップ評価銘柄をいくつかご紹介します。
グリーン・サム・インダストリーズ (Green Thumb Industries, GTBIF)
米国の大麻生産企業で、コンセンサス評価は「強気買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」3人に基づいています。平均目標株価の16ドルは、今後12カ月で52.48%の上値余地を示唆しています。
トゥルーリーブ・カンナビス (Trulieve Cannabis, TCNNF)
医療用大麻製品を扱っている米国企業で、大麻関連株の中で常に高いパフォーマンスを維持しています。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の20ドルは、今後12カ月で63.81%の上値余地を示唆しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、What Are the Best Stocks to Buy for a Trump/Harris Win?の原文翻訳を中心にまとめています。
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