ストーリーハイライト
クラウドストライク (CrowdStrike, CRWD) の株価は、過去2営業日で22%近く下落し、投資家心理のジェットコースターに乗っています。この急落は、サイバーセキュリティ専門企業である同社のソフトウェア更新プログラムの不具合により、世界的なITシステム障害が発生したことが明らかになったことを受けたものです。
今後の展開については、この障害の修正と、クラウドストライクCEOの「ハッキングはなかった」という安心感の浸透に加え、一部の投資家にとっては買い場となっています。
ウッド氏、素早く2度に分けてクラウドストライク株を購入
アーク・インベストのCEOであるキャシー・ウッド氏はその一人です。先週金曜(7月19日)、同氏は素早く2度に分けてクラウドストライク株を購入しました。1つは、アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF (ARKW) 用に27,061株(825万ドル相当)、もう1つは、アーク・フィンテック・イノベーションETF (ARKF)用に11,534株(約352万ドル相当)です。
ウッド氏がこれらの購入に動いたことは、驚くことではありません。クラウドストライクは、テックイノベーターであり、打撃を受けたもののサイバーセキュリティ分野のリーダーであるからです。
ローゼンブラットのアナリストも急落は不当と指摘
ローゼンブラットのアナリスト、キャサリン・トレブニック氏も、クラウドストライク株の急落は不当なものと指摘しています。同氏のコメントは、アーク・インベストのCEOと同様で、割安になっているクラウドストライク株に注目するよう促しています。
「クラウドストライクの不具合に対する市場の過剰反応は、投資家にとって、高クオリティで成長志向のサイバーセキュリティ企業を割安なバリュエーションで購入する機会を生み出しています」と、トレブニック氏は述べています。「同社の迅速な対応と同社サービスの不可欠な性質は、同社の市場支配力と長期的な成長可能性を強化しており、これは長期投資家にとって絶好の機会です」と同氏は続けています。
このため、トレブニック氏はクラウドストライク株の「買い」レーティングを維持し、目標株価を420ドルとしました。これは、今後12カ月で38%の上値余地を示唆しています。
ウォール街の見方は?
同氏の見方は、ウォール街で特異なものではありません。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が30人、「中立」が2人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は395.45ドルで、今後12カ月で50%程度の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Cathie Wood Loads Up on CrowdStrike Shares on the Dip原文の翻訳を中心にまとめています。
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