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キャシー・ウッド氏、テスラ株に関してウォール街とは異なる見方を維持

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著名投資家であるキャシー・ウッド氏の投資スタイルの特徴は、一般的な市場の流れに逆らうことです。ゲームチェンジャー(革新をもたらす企業)、イノベーター、成長株への集中投資は、時に大きな利益をもたらしました。しかし、市場がこれらのテーマに逆らった時には、同氏の投資戦略は実りを失ってきました。

市場はセンチメントの変化にさらされますが、それでもウッド氏が揺るがないのは、自身の投資戦略に対する確信です。例えば昨年9月、同氏はテスラ(NASDAQ:TSLA)の2027年までの目標株価を2,000ドルに倍増させました。「皆さんがどのように受け止めるとしても、テスラの自動運転への私たちの確信は高まっています」と、ウッド氏は当時、断固とした口調で語っていました。

テスラ株の下落続くが、ウッド氏は2027年までの極めて強気の目標株価を維持

それ以来、テスラの株価は最大31%下落しています。ウッド氏の2027年の目標株価は、現在の水準から10倍以上の上昇を意味することを考えると、それは笑止千万でしょうか?そうかもしれませんが、2018年にウッド氏はテスラ株が4,000ドルに大きく上昇すると予想し、冷笑をもって迎えられたことを思い出す価値があります。3年後、ウッド氏の目標は達成されました(2020年に行われた5対1の株式分割を調整した場合)。

従って、テスラが今まさにあらゆる人々から弱気に見られている中、ウッド氏がテスラ株を買い増していることは驚くには値しません。同氏は3月に、アーク・インベストのファンド(ARKK、ARKW、ARKQ)を通じてテスラ株を50万3,091株購入しています。アーク・インベストのテスラ保有株は現在488万株、8億5,500万ドル相当で、アークの保有株の6.50%を占めています。

アナリストは「売り」のスタンス、EPSの下方修正も予想

ということで、ウッド氏は強気の姿勢を崩していません。しかし、テスラが今四半期の納車台数を発表しようとしている今、一人のアナリストは全く異なるスタンスを取っています。ウェルズ・ファーゴのColin Langan氏は、「値下げ効果が薄れてきており、台数に対する下振れリスクがある」と見ています。

「予想を下回る納品台数とさらなる値下げが逆風となり、EPS(1株当たり利益)が下方修正される可能性があります」と、Langan氏は指摘しています。「2024年には台数の横ばい、2025年には減少を予想しています。値下げ後のリース残価の低下、顧客の不満、そしてラグジュアリー・ブランドとしてのプレミア感喪失の可能性があります」

ウッド氏のスタンスは「買い」ですが、Langan氏は「売り」レーティングを付け、目標株価の125ドルは、現在の水準からさらに29%の下落を織り込んでいます。

テスラ株に対するウォール街の見方は?

他の6人のアナリストがLangan氏の弱気陣営に加わっています。TipRanksによれば、テスラ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が9人、「中立」が19人、「売り」が7人で、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価の198.72ドルは、今後12カ月で13%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Cathie Wood Sees the Value of Tesla Stock Differently Than Wall Street原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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