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アルファベット:割安で見過ごされているマグニフィセント・セブンの一角

ストーリーハイライト

アルファベットは、十分な安全マージン(適正株価と現在の株価の差)、力強い財務成長、複数のカタリストを提供する、見過ごされているマグニフィセント・セブン銘柄です。

マグニフィセント・セブン銘柄は、その巨大な市場シェアと優れたリターンにより、多くの話題を集めています。すべてのマグニフィセント・セブン銘柄は、過去5年間で2倍以上になっており、市場全体を大きくアウトパフォームしています。しかし、その中では、アルファベット (NASDAQ:GOOG) (NASDAQ:GOOGL) は、大きく過小評価されています。

長期的なリターンの可能性に注目

同社は1兆7,500億ドルの時価総額を誇り、過去1年間で56%上昇しています。それでも、マグニフィセント・セブンの中では劣後している方です。しかし、新たな機会と良好なバリュエーションは、アルファベットが勢いを増し、投資家に長期的なリターンもたらす可能性あります。

アルファベット、マグニフィセント・セブンの中ではアンダーパフォーム

世界最大の検索エンジンを擁するアルファベットですが、近年はマグニフィセント・セブン銘柄の中で後塵を拝しています。各銘柄の過去1年と過去5年のリターンは以下の通りです。

過去1年のリターン

  • エヌビディア:223%
  • メタ・プラットフォームズ:171%
  • アマゾン:77%
  • マイクロソフト:58%
  • アルファベット:56%
  • アップル:22%
  • テスラ:-2%

過去5年のリターン

  • エヌビディア:1,579%
  • テスラ:882%
  • アップル:320%
  • マイクロソフト:260%
  • メタ・プラットフォームズ:187%
  • アルファベット:157%
  • アマゾン 106%

マグニフィセント・セブンは全体として素晴らしいリターンを上げており、S&P500指数(SPX)やナスダック100指数(NDX)を上回っています。しかし、アルファベットのリターンは過去5年間、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)以外のマグニフィセント・セブン銘柄に負けています。

アルファベットの優れたバリュエーションと利益率

アルファベットの株価は多くの他のマグニフィセント・セブン銘柄をアンダーパフォームしていますが、バリュエーションは他のテック企業よりも優れています。株価はPER(株価収益率)24.5倍で取引されており、利益率も良好です。同社の純利益率は通常20%を超えており、今後の四半期でさらに改善されるとみられます。

アルファベットには、売上高の増加、利益の増加、コスト削減策という3つの要素があります。直近の2023年第4四半期の売上高は前年同期比13%増、純利益は同51.8%増でした。アルファベットの人員削減努力は利益率向上に貢献し、現在も継続中です。

グーグル・クラウドの収益性向上

アルファベットの純利益増加の一因は、グーグル・クラウドの最近の収益性向上です。クラウド・コンピューティング部門が売上高に占める割合が高まっており、2023年第4四半期の売上高の10%以上を占めています。グーグル・クラウドは、同社の総売上高863億ドルのうち92億ドルを占めています。そしてグーグル・クラウドは、2022年第4四半期の1億8,600万ドルの営業損失から、2023年第4四半期には8億6,400万ドルの営業利益を創出しました。

グーグル・クラウドの利益率は今後の四半期で大幅に改善し、利益を増やすことでアルファベットのPERを引き下げるとみられます。

広告売上の回復

アルファベットが他の分野で事業を拡大しているのは喜ばしいことですが、広告が引き続き同社の主要なエンジンです。広告売上は2022年に減速しましたが、2023年には回復しました。2023年第4四半期の業績は、広告の回復がさらに浮き彫りになり、拡大余地があることを示唆しています。

第4四半期のグーグルサービス(主に広告収入で構成)売上高は、前年同期比12.5%増の763億ドルでした。今年は、オリンピック開催と米大統領選挙によって、広告収入はさらに増加するとみられます。

AIがもたらすもうひとつの長期的成長機会

マグニフィセント・セブン銘柄の中では、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)とマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)がAI業界のリーダーであることは明らかです。しかし、アルファベットもまた、既存の技術を活用し、新たな投資を行うことで、AIのパイから大きなシェアを獲得する態勢を整えています。

アルファベットは最近、AIでの存在感を高めるためにGeminiを立ち上げました。同社はまた、OpenAIの競合他社に20億ドル以上を投資しています。アルファベットは、検索結果やクラウドプラットフォームを改善するためにAIを使用してきましたが、これらの投資は市場シェアを獲得するための次のステップです。

アナリストによると、アルファベット株は「買い」?

ほとんどのアナリストはアルファベット株に強気です。TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が29人、「中立」が8人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の164.59ドルは、今後12カ月で14.3%の上値余地を示唆しています。

結論

アルファベットは、市場全体をアウトパフォームしてはいますが、他のマグニフィセント・セブン銘柄の素晴らしいパフォーマンスにより、比較的注目度の低い銘柄となっています。

広告とクラウド・コンピューティングによる売上高と利益の増加は大きなチャンスです。アルファベットはまた、AI分野で市場シェア拡大を狙っており、長期的には大きな前進となるでしょう。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Alphabet (NASDAQ:GOOGL): Undervalued and Overlooked Magnificent Seven Stock原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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