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20%以上の上値余地があるエネルギー分野特化型ETF2銘柄

ストーリーハイライト

上場投資信託(ETF)への投資には、分散投資、高い流動性、個別株や投資信託に比べて低い経費率など、いくつかの恩恵があります。今回は、TipRanksのETFスクリーナーを活用し、20%以上の上昇ポテンシャルを持つ2つのエネルギーセクターETFを取り上げます。 「バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)」と「フィデリティMSCIエネルギー・インデックスETF(FENY)」です。

ウォール街がこの2つのETFについてどう考えているのか、詳しく見てみます。

バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)とは?

バンガード・米国エネルギー・セクターETFはパッシブ運用で、エネルギーセクター株式の投資リターンを測定するMSCI U.S. Investable Market Energy 25/50(MSCI 25/50)インデックスに連動する投資成果を目指します。VDEの運用資産は80.6億ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの65.31%を占めています。特筆すべきは、VDE ETFの現在の配当利回りが3.28%であることです。ETFの経費率は0.10%です。

TipRanksによれば、VDEは「中程度の買い」のコンセンサス評価を得ています。これは、ポートフォリオ保有銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいています。保有117銘柄のうち、95銘柄が「買い」、「中立」が15銘柄、「売り」が7銘柄です。VDEの平均目標価格の144.57ドルは、今後12カ月で21.1%の上値余地を示唆しています。

フィデリティMSCIエネルギー・インデックスETF(FENY)とは?

フィデリティMSCIエネルギー・インデックスETFは、資産の80%以上を前述のMSCI 25/50インデックスに含まれる株式に投資することで、MSCI 25/50インデックスのパフォーマンスに連動する投資成果を目指します。FENYの運用資産は14.9億ドルで、上位10銘柄がポートフォリオの65.09%を占めています。さらに、このETFの配当利回りは3.27%です。一方、0.08%の経費率は業界最低水準です。

TipRanksによれば、FENYは「中程度の買い」のコンセンサス評価を得ています。これは、ポートフォリオ保有銘柄の過去3カ月間のコンセンサス評価に基づいています。保有120銘柄のうち、95銘柄が「買い」、18銘柄が「中立」、7銘柄が「売り」です。FENYの平均目標価格の28.36ドルは、今後12カ月で20.8%の上値余地を示唆しています。

結論

セクター特化型ETFは、選択したセクター内で潜在的な成長を取り込み、分散投資する戦略的な方法を提供します。エネルギー分野においてアナリストが予想する堅実な上昇ポテンシャルを考えると、VDEとFENYは投資家にとって魅力的と考えられます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、VDE and FENY: 2 Energy-Focused ETFs with More Than 20% Upside原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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