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「強気買い」配当貴族のコルゲート・パルモリーブ、不況にも強く

ストーリーハイライト

歯磨き粉「コルゲート」などの消費財を世界的に展開しているコルゲート・パルモリーブ(NYSE:CL)は、60年連続増配という素晴らしい実績により、「配当貴族(25年連続で増配している企業)」に選ばれています。現在の配当利回りは年率2.45%です。同社の強力なブランドと複数の製品カテゴリーにおける圧倒的な地位は、資本を活用した成長を支えています。安定した配当を提供していることに加え、コルゲート株は現在、ウォール街のアナリストに選好されており、コンセンサス評価は「強気買い」です。

コルゲート株に関するアナリストのポジティブなコメント

BofAのアナリスト、Bryan Spillane氏は12月15日付の投資家向けリサーチノートで、コルゲートのレーティングを「中立」から「買い」に格上げしました。また、目標株価を75ドルから90ドル(16.4%の上値余地)に引き上げました。

同アナリストは、コルゲートが圧倒的な市場地位、多様なグローバル展開、積極的な成長計画により、いかなる景気後退にも対応できると考えています。さらに同氏は、新製品の導入見通しにより2024年と2025年の予想を引き上げました。

もう一人のアナリスト、J.P.モルガンのAndrea Teixeira氏は、「買い」レーティングを維持し、目標株価を83ドルから88ドル(13.8%の上値余地)に引き上げました。コルゲートの有機的な売上成長、販売量の回復、売上総利益率の改善加速について楽観的な見方をしています。

コルゲート・パルモリーブ株は「買い」か?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が3人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の84ドルは、今後12カ月で8.6%の上値余地を示唆しています。

結論

コルゲート・パルモリーブは、生活必需品セクターで強い存在感を示しており、将来的に有利な立場にあります。加えて、同社は株主価値の向上にコミットしており、投資ポートフォリオにインカム(配当収入)と安定性の両方を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Colgate-Palmolive (NYSE:CL): A “Strong Buy” Dividend Aristocrat Stock原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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