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BitTorrent(BTT)とは?仮想通貨TRONが20億ユーザーの市場を確保

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BitTorrentは、2000年からインターネットに触れている人なら誰もが知っています。

振り返れば、暗号資産(仮想通貨)の王者ビットコインと通ずる点も多いです。著名なTRONにより、BitTorrentが買収されてことで暗号資産業界へ参入しました。

今回は、全世界20億人のユーザーを持つ「BitTorrentとブロックチェーン技術の可能性」についてお届けします。

BitTrorrentとは?

BitTorrentとは、2001年にリリースされてP2P(ピア・ツー・ピア)のファイル共有プラットフォームです。

当初は、ブロックチェーン技術としてではなく、BitTorrentはシンプルなP2Pのファイル共有ソフトでした。

2019年2月には、独自トークン及び、新しいプラットフォームをリリース。当初のP2Pファイル共有ではなく、ブロックチェーン技術を用いた次世代のP2Pファイル共有プラットフォームも提供しています。

BitTorrentとTRON(トロン)の関係

BitaTorrentは、前述した通り単なるP2Pのファイル共有プラットフォームでした。しかし、ブロックチェーン技術を取り入れ、独自トークン発行にまで至ったキッカケがあります。

暗号資産(仮想通貨)で有名なTRON(トロン)による買収です。つまり、BitTorrentは、TRONに買収される形でブロックチェーン業界に参入しました。

  • 【TRON】デジタルコンテンツを利用した分散型プラットフォーム
  • 【BitTorrent】世界最大の分散型P2P通信プロトコル

BitTorrentとTRONは、それぞれ一言で説明すると上記の特徴があります。

TRONはBitTorrentを買収することで、分散型プラットフォームにおける大規模通信プロトコルを手に入れました。

一方で、BitTorrentは旧式のP2Pプラットフォームから、ブロックチェーン技術を応用した次世代プラットフォームへと進化。TRONのCEOジャスティン・サン氏の戦略が1つ、また成功したと言えるでしょう。

BitTorrentの独自トークン「BTT」

BitTorrentがTRONに買収されたのは2018年7月のこと。

翌年2月にはBitTorrrent独自のトークンである「BTT」を公開しました。BTTは、TRONブロックチェーン内に生成され、独自規格のTRC-10を採用しています。

BTTが採用する「TRC-10規格」とは?

BitTorrentの独自トークン「BTT」は、TRC-10規格を採用しているとお伝えしました。TRC-10とは、TRONのブロックチェーン上で発行できる仮想通貨トークンの1種です。

TRONブロックチェーンの利用者が1024TRXのコストで発行できます。技術面をキチンと理解するのは難しいですが、「TRONのブロックチェーンを使って、BitTorrentのBTTトークンが発行された」と考えればOKです。

BitTorrentの過去と今後の将来性

BitTorrentは、ある意味ブロックチェーンの先駆けと言える存在でした。最初にお伝えした通り、2001年にP2Pファイル共有プラットフォームとしてリリース。

P2Pとは、ユーザー同士が仕組みを支えるネットワークです。ビットコインもP2Pを採用し、ユーザー同士が「マイニング」を通して、トランザクションを生成し、取引が成立しています。

年代で振り返ると、ビットコインの誕生が2009年、BitTorrentが2001年ですから、P2P技術の先駆けと言えるでしょう。

BitTorrentと違法ダウンロード

BitTorrentは、現在でも世界20億人のユーザーがP2Pネットワークを利用しています。

P2Pは、サーバーを必要とせず、世界中のユーザーがファイル共有を支えていますから市場規模が大きいです。

しかしながら、BitTorrentの過去には急拡大と共に「映画やゲームソフトの違法アップロード」の温床となっていた歴史があります。

現在では、法規制も整い、違法アップロードの数は経っています。20億人のユーザーかつ、世界中に分散したファイル共有者を完全に管理するのは難しいです。

BitTorrentが今後、ブロックチェーン技術で進化

BitTorrentの過去を踏まえ、ブロックチェーン技術を取り入れる将来性。旧型のP2Pから、新型のP2Pへ変わると予想されます。

過去のP2Pでは、サーバーが不要、円滑にファイル共有ができるメリットは現在と同じレベルにありました。

しかしながら、セキュリティや著作権などデジタルの世界で証明する技術はありません。

ブロックチェーン技術が、BitTorrentに取り入れられることで、セキュリティや著作権といった問題を解決できる可能性が高いです。

例えば、現在はTRON傘下となったのは大きなアドバンテージと言えます。

ブロックチェーン上に生成された、トランザクションは変えられない仕組みを持ちますから、BitTorrentの違法アップロードへの対策にも応用が効きそうです。

BitTorrentとTRONの共同開発「Project Atlas」

TRONがBiTorrentを買収して移行、新しいプラットフォームの開発も発表されました。
共同開発による「Project Atlas(プロジェクト・アトラス)」を発表し、よりP2Pファイル共有プラットフォームとして成長が見込めます。

  • ダウンロードの高速化
  • シードの増加
  • マイニングが不要

上記の特徴が実現される、新しいコンテンツ配信のプラットフォームを共同開発が進行中です。

また、Project Atlasは下位互換性を持ち、PCだけでなく、モバイル端末にも適応するとのこと。

TRONの理念に沿った、クリエイターが自らコンテンツを配信できる仕組み、BitTorrentの買収で大きく躍進する可能性も見えてきました。

高速化されたファイルダウンロードを使うのに、アップロード者へトークンを支払うといった構造も組み込まれる予定です。

ファイル共有の中で、報酬はBitTorrentの独自トークンBTTが使われます。

BitTorrent(BTT)の価格推移と上場先

BitTorrent/BTTの基本情報
BitTorrent

/BTTの価格

¥0.90
一日の出来高¥195,657,702,875.00
マーケットドミナンス0.26%
市場ランキング第26位
時価総額¥583,305,045,982.73
直近1年間の高安値0.02352円/¥1.56

最大供給990,000,000,000BTT

※価格等の情報は2021年4月11日時点のCoinMarketCapによる

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BitTorrentの独自トークン「BTT」は、大手取引所Binanceに上場しており、市場の割合大半をBTT/USDTの取引が占めています。

2021年は、過去もっとも大きく上がっている現状です。

BTTは年初と比較して、約50倍の価格まで急騰しました。

やはり、既にP2Pプラットフォームとして、世界20億人のユーザーを確保しており、1BTT=1円前後と手を出しやすい価格なのが多くの資金を集めていると予想されます。

ちなみに、国内取引所では未上場のため、以下の手順でBTTは購入できます。

  1. 国内取引所でビットコインを購入(bitFlyerなど)
  2. Binanceへビットコインを送金
  3. BTT/BTCを購入

今後、国内取引所へBTTが上場した場合、他のアルトコインと同様に急騰するといった見方もできます。

とは言え、上場直後は取引量が急激に増え、一時的な暴落リスクも高いです。早い段階で、少額から長期保有するのが良いでしょう。

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BitTorrent(BTT)とブロックチェーン まとめ

今回は「BitTorrent(BTT)とは?仮想通貨TRONが1億ユーザーの市場を確保」のテーマでした。

この記事をまとると以下の通りです。

  • BitTorrentとは、P2Pファイル共有プラットフォーム
  • BitTorrentの歴史はビットコインより古く、ユーザー主体のP2Pで先駆け的な存在
  • TRONがBitTorrentを買収し、20億人の既存ユーザーを対象に新プロジェクトを発表

BitTorrentのP2Pは、当時からしても革新的な技術でした。従来は、大規模なサーバーを用意し、ファイルを共有する仕組みでしたが、BitTorrentによってサーバーが不要かつ、円滑なアップロード&ダウンロードが利用できます。しかし、現代では、より安全・高速・多様な方法がブロックチェーン技術によって可能です。TRONの買収は、筆者個人も上手い戦略だと感じました。1億人のユーザーがどういった経済圏を作るのか今後に期待です。

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この記事のライター
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でPMOとして勤務。暗号資産やFXなどの金融商品を題材としたライターとしても活動。pythonやjavascriptを活用し、暗号資産の自動売買プログラムの開発も行う。
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