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マネーフォワードとは
マネーフォワードとは、2012年5月に設立されたフィンテック企業で、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げており、個人や法人、すべての人のお金の課題を解決するサービスを提供しています。
ビジネス向けクラウドサービスである『マネーフォワード クラウドシリーズ』や、個人向けお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』など、幅広いサービスを提供している今注目のフィンテック企業です。
▼マネーフォワードの沿革
2012/05 | マネーブック株式会社設立。 |
2012/12 | 株式会社マネーフォワードに商号変更。 |
2013/11 | 『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』リリース |
2013/12 | お金のウェブメディア『マネトク』(現くらしの経済メディア『MONEY PLUS』)リリース |
2014/05 | 『マネーフォワード クラウド請求書』リリース |
2015/03 | 『マネーフォワード クラウド給与』リリース |
2015/11 | 金融機関利用者向け『マネーフォワード』(マネーフォワードfor◯◯)リリース |
2017/06 | 『MF KESSAI』のサービス提供開始 |
2017/09 | 東京証券取引所マザーズ市場へ上場 / 『しらたま』リリース |
2018/06 | 『Money Forward Mall』リリース |
2018/12 | 『tock pop』リリース |
このようにマネーフォワードは2012年の創業から新たなサービスの創出にチャレンジをし続けている企業なのです。
マネーフォワードの提供するサービス
マネーフォワードが提供するサービスは主に以下の2つがあります。
- お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』
- ビジネス向けクラウドサービス『マネーフォワード クラウドシリーズ』
各サービスについて順番にご紹介をしていきます。
マネーフォワード ME
『マネーフォワード ME』は、お金の見える化サービスで、普段利用している銀行・クレジットカード・証券・FX・年金・ポイントなどの金融関連サービスを一元管理し、家計簿を自動作成してくれます。
日々の入出金、銀行残高やカードの利用明細、今月何にいくら使ったかなど、自分のお金の流れや資産の現状が一目でわかるように自動で家計簿をつけてくれるのです。
また、金融関連サービスとの連携に必要なログイン情報はすべて暗号化され、厳重な管理・運用体制のもとで保護されておりセキュリティも万全です。また、お金の引き出しや決済に必要な、口座番号やクレジットカード番号などの情報は使用しないため、安心なサービスと言えますね。
マネーフォワード クラウドシリーズ
『マネーフォワード クラウドシリーズ』とは、バックオフィス業務の自動化や大幅な効率化、資金繰りの不安解消、データに基づく経営判断のサポートを目的に提供されている、ビジネス向けクラウドサービスです。
『マネーフォワード クラウドシリーズ』に含まれている主なサービスとして、面倒な会計業務を効率化してくれる『クラウド会計』、個人事業主のための確定申告作業を楽にしてくれる『クラウド確定申告』、請求書の作成、送付、受取がまとめて管理できる『クラウド請求書』などがあります。
クラウド会計 | 会計業務をデータ連携で効率化 |
クラウド確定申告 | 個人事業主の確定申告作業をラクにする |
クラウド請求書 | 請求業務を簡単操作で効率化 |
クラウド給与 | 給与計算を自動化でミスなく効率化 |
クラウド勤怠 | 働き方改革をサポートする勤怠管理 |
クラウドマイナンバー | クラウドでマイナンバーを一括管理 |
クラウド経費 | 自動化によって経費精算を効率化 |
クラウド資金調達 | クラウドのデータ活用で資金調達の手間と時間を節約 |
その他のサービス
マネーフォワードでは、そのほかにもグループ会社で展開している様々なサービスがあります。その中の一部をご紹介します。
MF KESSAI
『MF KESSAI』は、取引データを入力するだけで、売上金の回収までを代わりに行ってくれる企業間後払い決済サービスです。
企業は手間のかかる請求業務に時間を取られることがなくなるだけでなく、代金回収サイクルの短縮化と代金回収の低リスク化により、お金の心配をせずに本業に集中することができます。
MF KESSAIが売り手と買い手の間に入ることで、企業間の請求業務をすべて代行してくれるのです。また月額費用はかからず、決済手数料が安いのも魅力のひとつです。
マネーフォワード ビズアクセル
『マネーフォワード ビズアクセル』は、5月に提供を開始したオンライン融資サービスです。クラウド会計のデータや連携している銀行等の明細データなどに基づき、審査を行うことで、決算書や登記簿謄本といった書類の提出、保証人や担保も不要で、スピーディーに融資を受けることができます。
こうしたオンライン融資は、特に米国においては日本円で4兆円を越える市場規模に達するほど、米国・中国をはじめとする海外でも拡大を続けており、注目されている事業領域となっています。
暗号資産(仮想通貨)事業への参入を延期
マネーフォワードは100%子会社であるマネーフォワードフィナンシャルを通じて暗号資産(仮想通貨)事業への参入を発表しましたが、2019年4月に参入を延期すると発表しました。
理由としては、①暗号資産(仮想通貨)を取り巻く外部環境の変化 ②体制整備にかかるコストの上昇など、事業環境について総合的に検討した結果、としています。
マネーフォワードに気になることを直接伺いました
注目のフィンテック企業であるマネーフォワード。
今回そんなマネーフォワードに電話インタビューを行い、マネーフォワードの展望や新しいサービス『マネーフォワードビズアクセル』についてなど、気になることに回答をいただいたので以下にて紹介をします。
マネーフォワードが目指す未来
ーマネーフォワードとして力を入れていきたい分野やキーワードがあれば教えてください。
マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションとして掲げ、提供するサービスを通じて、すべての人のお金の課題を解決し、人生を飛躍的に豊かにしたいと考えています。
そのために当社が大切にするバリューとして、3つ挙げています。
1つめは「User Focus」。ベンチャー企業が今後も成長していくためには、ユーザーにとって本当に価値があるもの、必要不可欠なものを世に生み出していく必要があると考えています。そのため、常にお客様の声に耳を傾け、ユーザーの使いやすさ、ニーズにマッチしたサービスや機能を提供することを心がけています。また、『マネーフォワード ME』においては、ユーザーコミュニティ活動として「ユーザー交流会」を定期的に開催しています。
2つめは「Technology Driven」。当社は、テクノロジーこそが世界を大きく変えることができると信じています。テクノロジーを追求し、それをサービスとして社会へ提供していくことで、イノベーションを起こし続けていきたいと考えています。
3つめは「Fairness」。当社は、ユーザー、社員、株主、社会などのすべてのステークホルダーに対してフェアであること、オープンであることを意識しています。
マネーフォワード ビズアクセル
ーサービスをローンチされて反響や状況はいかがですか?
5月のリリースから1ヶ月程度ですが非常に多くの方々にお申し込みをいただいております。すでに融資を行なって企業なども出てきており、融資スピードの速さや申し込みの簡便さに評価をいただいています。
また6月には、外部アドバイザーとして金融リスク管理や計量ファイナンス領域の第一人者である一橋大学経済研究所所長 渡部敏明教授を迎え、融資審査モデルの精度向上への取り組みにも着手しました。
今後は、新たな融資審査モデルの開発・高度化を進め、従来の審査では融資を受けにくかった層への融資機会の創出すると共に、地域金融機関などとの協業を目指してまいります。
ー対象は既存のマネーフォワードのサービス利用者なのでしょうか。データ連携などはどのようになっているのでしょうか。
現時点では、『マネーフォワード ビズアクセル』は、『マネーフォワード クラウド会計』をご利用いただいている法人向けに提供しています。
『マネーフォワード クラウド会計』に連携している銀行などの金融関連サービスの入出金データや会計データなどをもとに、企業の与信審査を行い融資を行なっています。
ー与信、貸付業務という銀行の一部業務への参入という見方もできるかと思います。銀行に取って代わる(ネオバンクのような)事業体になることを見据えていらっしゃるのでしょうか。
現在金融機関では、融資の審査に時間やコストがかかるため、一定規模以下の中小企業や個人事業主向けの少額・短期・無担保融資を直接行いにくい実態があります。
当社は、従来のサービスでは融資機会がなかったような事業者の資金ニーズを満たすものと考えています。金融機関によるさらなる融資機会の創出を目指し、協業の可能性を検討してまいります。
今後は、さらなる融資機会の創出を目的とし、金融機関との協業によるオンライン融資サービスの提供なども模索していきます。
今後もフィンテックをリードするマネーフォワードに期待
今回は注目のフィンテック企業、マネーフォワードと提供する各サービスについて調査・インタビューをしました。
利用者や社会に求められるサービスを提供していく、という姿勢が非常に印象的でした。
今後もマネーフォワードの将来の動向に注目をしていきたいと思います!
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