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ビットコイン、ついに現物ETFがデビュー、今後の動向は?

ストーリーハイライト

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の承認を受け、ビットコイン自体は当初の急騰から反落しました。しかし、ビットコインの勢いは今後徐々に勢いを増す可能性があります。

一時49,000ドルの大台を超えたビットコイン(BTC-USD)の価格は、本稿執筆時点で46,165ドル程度で推移しています。それでも、年初からでは約4.6%上昇しています。

米証券取引委員会(SEC)が11銘柄のビットコイン現物ETFを承認したことを受け、暗号マイナー(採掘)企業、コインベース(NASDAQ:COIN)、マイクロストラテジー(NASDAQ:MSTR)など、暗号資産関連の主要銘柄も高値を更新しています。しかし、ゲンスラーSEC委員長は、今回の承認は、規制当局が「暗号資産証券の上場基準を承認する意志がある」と解釈すべきではないと注意を促しています。

ARK 21Shares Bitcoin ETF (ARKB)、Invesco Galaxy Bitcoin ETF (BTCO)、VanEck Bitcoin Trust (HODL)を含む複数のビットコイン現物ETFは、正式承認前に未上場の投資信託としては下落傾向にありました。SECの承認により、様々な投資家がビットコインへのエクスポージャーを得るための門戸が開かれました。

ビットコイン関連の資金の流れに注目

興味深いのは、今回の承認によって資金の流れがどのように変化するかです。グレースケールのGrayscale Bitcoin Trust(GBTC)は、しばらくの間、ビットコインへのエクスポージャーを得る方法として使われてきました。GBTCは過去1年で310%近く上昇し、運用資産は280億ドル強となっています。同様に、投資家は長い間、仮想通貨ブームに乗る手段として、暗号マイニング株やバランスシートにビットコインをため込んでいる企業に注目してきました。そして今、投資家は新しいビットコイン現物ETFによって、直接ビットコインに投資できます。

仮想通貨ラリーは、徐々に勢いを増し続ける可能性があります。ARKのキャシー・ウッド氏は、2030年までにビットコインが150万ドルの大台に乗ると見ています。なお、ビットコインの当面のサポート線は45,000ドル近辺と予想されます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、What’s Next for Bitcoin (BTC-USD) as ETFs Finally Debut?原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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