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5つ星アナリストによる2024年のトップインターネット株4選

ストーリーハイライト

ウェドブッシュの5つ星アナリストScott Devitt氏は、2024年のインターネット関連トップ銘柄として、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)、メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)、ウーバー (NYSE:UBER)、ブッキング・ホールディングス (NASDAQ:BKNG)を挙げています。Devitt氏は、2024年にデジタル広告とeコマースの成長が加速し、それがこれらの銘柄を支えると見ています。さらに同氏は、メタとアマゾンが人工知能(AI)への取り組みから恩恵を受けると考えています。

注目すべきは、これらのインターネット企業の株価がすでに大きく上昇していることです。メタ、ウーバー、アマゾン、ブッキングの株価は、それぞれ年初来で約197%、156%、83%、75%上昇しています。

さらに、シティのアナリストでやはり5つ星アナリストのRonald Josey氏が、2024年の大型株トップ銘柄にアマゾン、メタ、ウーバーを選んだことも注目に値します。2人のアナリストはこれらの企業の将来性に強気ですが、ウォール街のコンセンサス評価を見てみましょう。

アマゾン株の見通しは?

アマゾンに対するウォール街アナリストの見方は引き続き強気です。広告事業の堅調な勢い、AIへの投資、クラウド事業の強さが成長を支えるとみられます。

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、42人のアナリスト全員が「買い」を付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。さらに、平均目標株価の181.05ドルは、今後12カ月で18.04%の上値余地を示唆しています。

ウーバー株の見通しは?

アマゾン株と同様、ウォール街アナリストはウーバー株に対しても強気です。ウーバーのコスト管理への注力、旅行者数の増加加速、成長イニシアチブへの継続的な投資に注目しています。

過去3カ月間のアナリストレーティングでは、35人が全員一致で「買い」を付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。しかしながら、株価が大幅に上昇しているため、平均目標株価の64.79ドルは、今後12カ月でわずか2.61%の上値余地を示唆しています。

メタ株の見通しは?

メタのAIへの積極的な投資、ユーザーエンゲージメントの改善、大幅なコスト削減、デジタル広告の加速が予想されることから、アナリストは同社の見通しについて強気の見方を維持しています。

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が36人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の391.57ドルは、今後12カ月で9.28%の上値余地を示唆しています。

ブッキング株の見通しは?

旅行関連オンラインサービスを世界的に展開しているブッキング株は、堅調なレジャー旅行需要の恩恵を受けており、これが同社の総予約数、宿泊数、純利益を牽引しています。しかし、2023年は業績が極めて好調だったため、2024年には前年比較で厳しい状況に直面するため、アナリストは同社の見通しについて慎重ながらも楽観的な見方をしています。

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が14人、「中立」が5人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の3,524.83ドルは、今後12カ月で若干の下値余地を示唆しています。

結論

Devitt氏は、デジタル広告支出の加速、eコマースの成長拡大、コスト削減、AI導入に牽引され、これらのインターネット銘柄の上昇トレンドは2024年も持続すると予想しています。そして、アマゾン、ウーバー、メタのコンセンサス評価は「強気買い」です。アナリストの平均目標株価に基づくと、アマゾン株は現在の水準からさらにかなり上昇する可能性があります。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、4 Top Internet Stocks for 2024, According to 5-Star Analyst原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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