ストーリーハイライト
電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA)の時価総額は、大統領選挙後の上昇傾向が続き、再び一時1兆ドルの大台を超えました。興味深いことに、これによりテスラの価値は、自動車株の時価総額トップ10社を合わせたよりも高くなっています。
投資家は、特にイーロン・マスクCEOが1億3000万ドルを投じて共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏の選挙キャンペーンに大きく貢献したことから、トランプ氏がEVメーカーに与えるであろう好影響を織り込んでいます。
トランプ次期政権、自動運転への監視緩和の可能性
実際、バンク・オブ・アメリカのアナリストは、トランプ次期政権は自動運転に対する監視を緩和する可能性があると指摘しており、これはマスク氏が推進する自動運転の規制基準の全国統一化と一致するものです。
さらに、トランプ氏が環境規制を緩和すると予想されることから、他の自動車メーカーがEV生産を減速させる可能性があると指摘しています。これにより、テスラは革新性という点で競合他社からさらに抜け出すことができ、優位に立つことができます。
テスラ、EV補助金ない環境で競合を凌駕へ
この考えは、今週初めにウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏が述べたものと一致しています。同氏は、テスラにはEV補助金制度がない環境でも競合他社を凌駕する規模と見通しがあると指摘しました。
また、トランプ氏が中国からの輸入品に高関税を課したいと考えていることは、安価な中国製EVが米国市場に殺到するのを防ぐのに役立つでしょう。こうした潜在的な展開の結果、テスラの株価は過去5日間で31%以上上昇し、その勢いは止まる気配がありません。
テスラ株は「買いか」?
TipRanksによれば、テスラ株の過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が11人、「中立」が16人、「売り」が8人で、コンセンサス評価は「中立」です。過去1年間に株価が50%上昇した後、平均目標株価は207.83ドルで、今後12カ月で34.3%の下値余地を示唆しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Tesla’s (NASDAQ:TSLA) Market Cap Soars Past the $1T Markの原文翻訳を中心にまとめています。
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