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小売チェーンのターゲット、好決算と新しい定期購入プランで12%以上株価急騰

ストーリーハイライト

小売チェーンのターゲット(NYSE:TGT)の株価は、3月5日午後の取引で12%以上も急騰し、6日も上昇を続けました。その最大の理由は、堅調な決算発表と新しいサブスクリプション・サービスの計画浮上で、投資家は同サービスに非常な興味を示しています。

「ターゲット・サークル360」と名付けられた新しい定期購入プログラムは、アマゾン(NASDAQ:AMZN)やウォルマート(NYSE:WMT)の同様のプログラムを参考にしたもので、35ドル以上の注文で即日配達、2日間送料無料、その他の特典といった新しいサービスを有料顧客に提供します。その他のオプションも検討中です。5月18日までに契約した場合、費用は年間49ドルとなります。5月18日以降に契約する場合、価格はほぼ倍の年間99ドルになります。

業績、過去最高を記録し、アナリスト予想も上回る

2023年第4四半期決算は、売上高、利益ともに過去最高を記録し、アナリスト予想も上回りました。なお、課題も浮上しています。既存店売上高とオンライン売上高は前年同期比で減少しているのです。売上高がこのような減少を記録するのは、実に3四半期連続です。このため、魅力的な定期購入プログラムなどの導入で、売上高の全般的な押し上げを狙っているとみられます。

ターゲットに対するウォール街の見方は?

ウォールス街に目を向けると、TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が14人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。株価が急騰したため、平均目標株価の163.22ドルは、今後12カ月で2.85%の下値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Target (NYSE:TGT) Blasts Up Over 12% on New Subscription Plan原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
TipRanksの専属編集者兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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