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アナリストが注目する「強気買い」配当貴族株2銘柄

ストーリーハイライト

「配当貴族」とは、25年以上連続で増配を続けている企業のことです。これらの銘柄は、確実で安定したインカム(配当収入)を求める投資家に適しています。

ゼネラル・ダイナミクス(General Dynamics, NYSE:GD)とペンテア(Pentair, NYSE:PNR)は、優れた配当実績を誇るそういった2銘柄です。さらに両銘柄とも、ウォール街アナリストのコンセンサス評価は「強気買い」で、今後12カ月で5%以上の上昇可能性が予想されています。

ゼネラル・ダイナミクス株は良い投資か?

ゼネラル・ダイナミクスは、世界的な航空宇宙・防衛企業です。同社は過去33年連続で増配してきた素晴らしい歴史を持っています。また、配当利回りは1.8%で(業界平均は1.639%)、投資家にとって魅力的な銘柄です。

同社は、地政学的緊張の継続から恩恵を受けており、軍事用ハードウェアや航空機の需要増につながっています。また、人工知能(AI)やサイバーセキュリティなどの新技術導入に投資を続けており、同社の成長をさらに後押しするでしょう。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ゼネラル・ダイナミクス株に関する過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が14人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の315.06ドルは、今後12カ月で5.7%の上値余地を示唆しています。株価は年初来で16%上昇しています。

ペンテア株は「買い」か?

ペンテアは、水と流体管理ソリューションを提供する世界的な水処理会社です。重要なことは、同社が49年連続で増配していることです。ペンテア株の配当利回りは1.13%です。

ペンテアは、米国における水道インフラ老朽化に対する修復ニーズなど、いくつかの追い風による恩恵が期待されています。さらに、ファストフード店舗拡大などに伴う商業セクターの旺盛な水需要は、短期的には同社の業績にとって良い兆しです。

ウォール街の見方は?

TipRanksによれば、ペンテアの過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が4人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の93.19ドルは、今後12カ月で17.09%の上値余地を示唆しています。株価は年初来で10.1%上昇しています。

結論

ゼネラル・ダイナミクスとペンテアが定期的な配当および増配で株主還元をコミットしていることは、両社の財務力と安定性を反映しています。さらに、ウォール街のアナリストの強気な見方も、これら銘柄に対する確信をさらに高めています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、GD, PNR: 2 “Strong Buy” Dividend Aristocrat Stocks, According to Analysts原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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