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最も上値余地がある「強気買い」テック株は?

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最近のテクノロジーセクターの下落は、市場で最も有望なイノベーター銘柄に投資する好機と言えそうです。ウォール街は、調整局面においても、AI(人工知能)関連銘柄に対する強気姿勢を維持しています。

テックセクターのナスダック100指数(NDX)に春の嵐が吹き荒れる中、資金に余裕のある投資家は、最も有望なテック成長株への投資を考えてもよいでしょう。調整局面にあるものの、アナリストは依然として、インテュイット(INTU)、サービスナウ(NOW)、シノプシス(SNPS)を支持しており、コンセンサス評価は「強気買い」となっています。

TipRanksの比較ツールで、この3銘柄のうち、どれが今後1年で最も上昇する可能性があるかを見ていきましょう。

インテュイット (Intuit, NASDAQ:INTU)

米国の納税シーズンは終わりましたが、納税関連の主要ソフトウェアであるTurboTaxとQuickBooksのメーカーであるインテュイットは、直近の株価10%下げ後も検討する価値があります。ウォール街はこの銘柄に強気です。

今年はインテュイットにとって好材料が多いです。年末に向けて、同社は非常に人気があるソフトウェアに生成AIを導入することで、さらに使いやすいものにしようとしています。

続く税制改正から恩恵

米連邦政府が様々な税制改正を導入し続けており、インテュイットのTurboTaxはその恩恵を得る立場にあります。バイデン政権下で提案された富裕税からキャピタルゲイン税の調整まで、申告要件が絶えず変わり続けています。それに伴い、税務申告の準備と最新動向の把握に年々手間がかかるようになっています。

インテュイットは、生成AIを搭載したIntuit Assist(生成オペレーティング・システム上で動作)をさらに賢くしており、次の納税シーズンに対応できるようにしています。このため、TurboTaxを代替品に切り替えることはさらに難しくなっています。もちろん、ライバルの多くもAIを導入しているため、インテュイットはAIに関しては常に注意を払う必要があります。

インテュイット株の目標株価は?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が19人、「中立」が2人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の710.15ドルは、今後12カ月で15.65%の上値余地を示唆しています。

サービスナウ (ServiceNow, NYSE:NOW)

企業向けクラウドコンピューティングのプラットフォームであるサービスナウの株価も最近下落しており、2024年2月のピークから約15%下落しています。四半期業績がかなり好調であったにもかかわらず、直近の軟調な動きとなりました。直近四半期決算では、1株当たり利益(EPS)は3.41ドルで、予想の3.14ドルを大幅に上回りました。

この好業績と、AI活用を強調した決算説明会にもかかわらず、投資家の軽い失望感で株価は下落しました。しかし、直近の株価下落の後でも、株価は実績株価収益率(PER)の73倍以上と、決してお買い得ではありません。とはいえ、成長株、特にビル・マクダーモットCEOのような実績のあるリーダーが指揮を執る一流のAI関連成長株には、プレミアムを払う価値があると考えるべきでしょう。

AIをあらゆる企業のあらゆる業務ワークフローに導入へ

マクダーモットCEOは、サービスナウがNow Assist AI(ユーザーの生産性を高めるために設計された同社の生成AI)を「あらゆる企業のあらゆる業務ワークフローに導入していく」と述べています。Nowプラットフォームと生成AIを組み合わせることで、サービスナウは、AI革命の長期的な勝者となる可能性が高いとみられます。それでも、AI導入による本格的な成果は、おそらく数年先になるでしょう。

サービスナウ株の目標株価は?

TipRanksによれば、サービスナウ株のアナリスト・コンセンサス評価は「強気買い」です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が26人、「中立」が2人です。平均目標株価の874.08ドルは、今後12カ月で25.6%の上値余地を示唆しています。

シノプシス (Synopsys, NASDAQ:SNPS)

半導体設計ソフトウェア・メーカーであるシノプシスの株は、過去5年間、保有するのに非常に魅力的でした。この間、株価は4倍以上、約330%上昇しました。もちろん、途中で下落することもありましたが、そのたびに絶好の買い場であることを証明してきました。

今回も、株価は高値から12%以上下落していますが、状況は同様と考えられます。実際、最近のテックセクターは、最も有望な半導体銘柄も含め、ほぼあらゆる銘柄が下落しています。それでも、ウォール街は同社株を支持しています。

AIで電子設計自動化事業を強化へ

シノプシスは、電子設計自動化(EDA)事業を展開しています。実際、半導体設計はかなり複雑な分野であり、AIが達成しやすい課題が多くあります。シノプシスは、非常に強力なSynopsys.aiシリーズ(業界初のAI EDA)を提供することで、顧客をサポートしています。

今後の見通しとして、経営陣はAIがより高い成長を促進すると予想しています。今年度の売上高は、まもなく売却されるソフトウェア・インテグリティ・グループ事業を除けば、通期で14~15.1%成長する見込みです。

シノプシス株の目標株価は?

TipRanksによれば、シノプシス株のアナリスト・コンセンサス評価は「強気買い」です。過去3カ月間のアナリストレーティングは、10人全員が「買い」です。平均目標株価の639.44ドルは、今後12カ月で22.2%の上値余地を示唆しています。

結論

テック株分野には、最近の下落局面を活用できる、長期的に有望なイノベーター企業が数多く存在します。上述の3銘柄のうち、アナリストが上値余地が最も大きいと見ているのはサービスナウ株です(25.6%の上昇余地)。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、INTU, NOW, SNPS: Which Strong Buy Tech Stock Has the Most Upside?原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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