米国株

スポティファイ株が最高値更新、TikTokの音楽ストリーミング終了発表を受け

ストーリーハイライト

中国発のソーシャルメディアプラットフォームであるTikTokが音楽ストリーミングサービスを終了するというニュースを受け、オーディオストリーミング大手のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)の株価が上昇し、過去最高値を更新しています。

TikTokの音楽ストリーミングサービスの終了によりスポティファイの競合が消え、音楽ストリーミングとポッドキャストに特化したスウェーデンを本拠とする同社にとってポジティブな展開と見られています。

年初来で105%上昇

スポティファイ株は386ドル前後で取引されており、これは過去最高値です。株価は年初来で約105%上昇しています。

TikTokは、インドネシア、ブラジル、オーストラリア、シンガポール、メキシコで提供されていたTikTok Musicを11月28日に正式に終了するとのことです。

事業再編を進め、値上げも導入

スポティファイの株価は、同社が事業再編を行い、記録的な利益を報告したことにより、今年急騰しています。同社の月間アクティブユーザー数は現在6億人を超えています。同社は今年、レイオフやマーケティング予算の削減によりコストを大幅に削減しました。

同時に、プロモーションや新しいポッドキャストを通じてユーザーベースの拡大を図っています。また、6月には、月額の個人プレミアムプランの料金を10.99ドルから11.99ドルに値上げし、月額のファミリープランの料金を16.99ドルから19.99ドルに値上げすると発表しました。

スポティファイ株は「買い」か?

TipRanksによれば、スポティファイ株のコンセンサス評価は「中程度の買い」です。これは、過去3カ月間のアナリストレーティングの「買い」23人、「中立」6人、「売り」1人に基づきます。平均目標株価は395ドルで、今後12カ月で2.32%の上値余地を示唆しています。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Spotify (NYSE:SPOT) Stock Hits Record High as TikTok Shuts Down its Music-Streaming Service原文翻訳を中心にまとめています。

米国株
この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
最新記事